今回はムルシエラゴロードスターの内装の塗り分けです。
と、その前にパーツの加工。先ず、バスタブですが、シート後方のバルクヘッド部が
全く以ていい加減な造形になってまして、これをなんとかしようと、珍しくポリパテなんぞ塗り込んでみたんですが、
余りに長く使ってなかったからか
硬化不良!
でパーツがパァです(笑)。薄め液とか使いつつ刮ぎ取ってやれば復活するんですが、
どうせボディー以外は二台分有るんだしと、もう一つのキットのバスタブパーツでやり直し。
硬化不良は田宮のポリパテですが、新品状態(状態だけね)でパックを開けて開封したら、
主剤が異様に硬くて絞り出せなくて嫌な予感してたんですが、乾燥ブースで12時間放置してもダメでした。
キットと違ってマテリアル類はストック利かないねぇ。
手持ちのポリパテがないので、パーツそのものを切削して希望の形状に造形してます。
更に、モノ入れ(?)っぽい凹みを左右それぞれ三箇所ずつ彫り込み、下半分にエッチングメッシュを埋め込んでます。
センターコンソール後方のバルクヘッド部には、シートベルトのフックと調整用のスリットがあるので、ここも開口してスジ彫りも追加。
センターコンソール左脇にニーパッドのモールドがあるので、
先ずはそこに「白→グリーン(ファンデーション白+イエローグリーン+ピュアグリーン)」を吹き、
乾燥後パッド部分だけマスキングして、フロアにはサンドペーパーを貼り込んで、
床面のみジャーマングレー+艶消し黒をフロアにのみ吹きつけ、
残りはモデラーズのインテリアブラックを塗布。モデラーズのインテリアシリーズは、
全部で確か6色(ブラック・グレー・タン・レッド・ブルー・イエロー)有ったと思うんですが、
総じて今では入手困難らしいです。モデラーズの製品って結構使えるアイテムが有るのに、
入手が不安定なのが困りものですね。
モノとしてはアサヒペンのスウェードスプレーと似たような感じです。
ダッシュボードパーツ。昭和50年代のキットのように、ダッシュにペダルが一体成型されているレトロなパーツです。
エアコンダクトが楕円形だったりメーターフードの形状が実車の画像に比して
「え?」
って感じなのが、オープンカーだけに困ったちゃんでありましたが、
ペダルだけは切り離したモノの後はほぼキットのままで使用してます。
助手席側のコンソール脇には、手摺りっぽいパーツがくっ付くんですが、
ダッシュとの接着線が変なところに有るため、ここだけ継ぎ目消し作業が必要でした。
↓の矢印部分が継ぎ目の場所で、そのしたの筋はモールドです。モールドで分割しなかったメーカーの意図が判らん(笑。
ダッシュボード自体の塗装に関しては、先ず全体をカーボンブラックマット+クリアーで樹脂っぽい色を作り塗布。
メーターパネル・エアコンダクト・オーディオパネル・手摺りにマスキングを施し、
後はインテリアブラックを塗布してます。で、エアコンダクトのリング部分はガンダムマーカーのメッキシルバー筆塗り。
このメッキシルバー、意外と塗膜が強いです。
シートですが、超亜米利加同様に背面の肉がゴッソリ抜けてます。屋根有りなら誤魔化し利きますが
屋根無しは誤魔化し利かないので、エポパテで抜けてる箇所を埋めてやりました。
シートの塗装は、先ず先述のニーパッドの塗装色と同じ色(「白→グリーン(ファンデーション白+イエローグリーン+ピュアグリーン混合比はファンデ白メインで後は適量)」)で
背もたれとヘッドレスト部を中心に塗装。乾燥後マスキングしてセミグロスブラックを塗装し、最後にフラットクリアーで
緑部分と黒部分の艶合わせを行ってます。
塗装が乾いたら、超亜米利加と同じ方法で作ったベルト固定具をシートのドア側脇に接着。
この止め具、シート脇コンソール側に付くのがポピュラーですが、この車はシートベルトの配置が独特なのでドア側に来ます。
止め具も固定できたら、位置決めをしてマスキングテープで仮固定の上、エポキシ系接着剤で接着します。
シートベルトですが、屋根有りのムルシエラゴとも少々異なる取り回しになってます。
床とシート脇から這い出してるベルトが、バルクヘッド中央部の釣り金具をテンショナーにしてるので
コレを再現してみました。
エバグリの1.2mm幅程度のプラ角棒のカドを落とし、先端部1mm程度を残して残りは
リューターとノミを使って、簡易旋盤工作を施し0.6mm程度まで細くします。
太いまま残ってる部分の一部にエッチング鋸で溝を切り、
そこにシートベルトセットに入ってる金具を一部切断したものを埋め込んでつり下げ具を作成(下図参照)。
このパーツにベルト素材(今回はモデラーズのベルトシールを使用)を通してから
バルクヘッド中央に彫った溝に差し込み固定して完成。
ベルトシールは裏面も側面も、エナメルのフラットブラックをペトロールで溶いたものを吹き付けてます。
エナメルの塗料はペトロール(油絵の具用溶剤)で溶くと伸びが良くなり、
多少曲げたりしても塗膜が割れたり剥がれたりしにくくなりますのよ奥さん。
ドア内貼に関しては、ダッシュ同様にカーボンマット+クリアーを全体に吹いて、
スピーカー部にポンチ抜き円形マスキング。で、ヘッドパット部がグリーンになりますんで
先のその部分だけシートやニーパッド同様に白→グリーンで塗装し、更にこの部分だけマスキング。
パワーウィンドウスイッチ部分にもメッキシルバーを入れて此処もマスキングし、
更に裏面に一部外装を担う部分もあるので、そこにスーパーフラットブラックを塗ってマスキングし
最後にインテリアブラックを吹き付けて終了。
ステアリング&コラムは黒一色なのでセミグロスブラックで塗ってます。まだエンジンルームの塗り分けが残ってますが、
結構面倒くさかった内装作りを概ね終えまして、ムルシロドスタも山場を越えた感じです。
シャーシだの内装だのと面倒くさいところの多いキットですが、手を加えると加えた分だけ帰ってくるというか、
手間はかかるクセに大して意味はなかったなんてことがないので、この面倒くささが意外と面白いキットですな。
どうでも良い事ですが、キット作ってて
シートの後ろにあるこのモールドってなんなんだろう?
って貧乏人のオレちゃんには疑問だったんですが、これって横転時に作動するロールバー(?)だったんすね!
全然知らなかったよ。
と、その前にパーツの加工。先ず、バスタブですが、シート後方のバルクヘッド部が
全く以ていい加減な造形になってまして、これをなんとかしようと、珍しくポリパテなんぞ塗り込んでみたんですが、
余りに長く使ってなかったからか
硬化不良!
でパーツがパァです(笑)。薄め液とか使いつつ刮ぎ取ってやれば復活するんですが、
どうせボディー以外は二台分有るんだしと、もう一つのキットのバスタブパーツでやり直し。
硬化不良は田宮のポリパテですが、新品状態(状態だけね)でパックを開けて開封したら、
主剤が異様に硬くて絞り出せなくて嫌な予感してたんですが、乾燥ブースで12時間放置してもダメでした。
キットと違ってマテリアル類はストック利かないねぇ。
手持ちのポリパテがないので、パーツそのものを切削して希望の形状に造形してます。
更に、モノ入れ(?)っぽい凹みを左右それぞれ三箇所ずつ彫り込み、下半分にエッチングメッシュを埋め込んでます。
センターコンソール後方のバルクヘッド部には、シートベルトのフックと調整用のスリットがあるので、ここも開口してスジ彫りも追加。
センターコンソール左脇にニーパッドのモールドがあるので、
先ずはそこに「白→グリーン(ファンデーション白+イエローグリーン+ピュアグリーン)」を吹き、
乾燥後パッド部分だけマスキングして、フロアにはサンドペーパーを貼り込んで、
床面のみジャーマングレー+艶消し黒をフロアにのみ吹きつけ、
残りはモデラーズのインテリアブラックを塗布。モデラーズのインテリアシリーズは、
全部で確か6色(ブラック・グレー・タン・レッド・ブルー・イエロー)有ったと思うんですが、
総じて今では入手困難らしいです。モデラーズの製品って結構使えるアイテムが有るのに、
入手が不安定なのが困りものですね。
モノとしてはアサヒペンのスウェードスプレーと似たような感じです。
ダッシュボードパーツ。昭和50年代のキットのように、ダッシュにペダルが一体成型されているレトロなパーツです。
エアコンダクトが楕円形だったりメーターフードの形状が実車の画像に比して
「え?」
って感じなのが、オープンカーだけに困ったちゃんでありましたが、
ペダルだけは切り離したモノの後はほぼキットのままで使用してます。
助手席側のコンソール脇には、手摺りっぽいパーツがくっ付くんですが、
ダッシュとの接着線が変なところに有るため、ここだけ継ぎ目消し作業が必要でした。
↓の矢印部分が継ぎ目の場所で、そのしたの筋はモールドです。モールドで分割しなかったメーカーの意図が判らん(笑。
ダッシュボード自体の塗装に関しては、先ず全体をカーボンブラックマット+クリアーで樹脂っぽい色を作り塗布。
メーターパネル・エアコンダクト・オーディオパネル・手摺りにマスキングを施し、
後はインテリアブラックを塗布してます。で、エアコンダクトのリング部分はガンダムマーカーのメッキシルバー筆塗り。
このメッキシルバー、意外と塗膜が強いです。
シートですが、超亜米利加同様に背面の肉がゴッソリ抜けてます。屋根有りなら誤魔化し利きますが
屋根無しは誤魔化し利かないので、エポパテで抜けてる箇所を埋めてやりました。
シートの塗装は、先ず先述のニーパッドの塗装色と同じ色(「白→グリーン(ファンデーション白+イエローグリーン+ピュアグリーン混合比はファンデ白メインで後は適量)」)で
背もたれとヘッドレスト部を中心に塗装。乾燥後マスキングしてセミグロスブラックを塗装し、最後にフラットクリアーで
緑部分と黒部分の艶合わせを行ってます。
塗装が乾いたら、超亜米利加と同じ方法で作ったベルト固定具をシートのドア側脇に接着。
この止め具、シート脇コンソール側に付くのがポピュラーですが、この車はシートベルトの配置が独特なのでドア側に来ます。
止め具も固定できたら、位置決めをしてマスキングテープで仮固定の上、エポキシ系接着剤で接着します。
シートベルトですが、屋根有りのムルシエラゴとも少々異なる取り回しになってます。
床とシート脇から這い出してるベルトが、バルクヘッド中央部の釣り金具をテンショナーにしてるので
コレを再現してみました。
エバグリの1.2mm幅程度のプラ角棒のカドを落とし、先端部1mm程度を残して残りは
リューターとノミを使って、簡易旋盤工作を施し0.6mm程度まで細くします。
太いまま残ってる部分の一部にエッチング鋸で溝を切り、
そこにシートベルトセットに入ってる金具を一部切断したものを埋め込んでつり下げ具を作成(下図参照)。
このパーツにベルト素材(今回はモデラーズのベルトシールを使用)を通してから
バルクヘッド中央に彫った溝に差し込み固定して完成。
ベルトシールは裏面も側面も、エナメルのフラットブラックをペトロールで溶いたものを吹き付けてます。
エナメルの塗料はペトロール(油絵の具用溶剤)で溶くと伸びが良くなり、
多少曲げたりしても塗膜が割れたり剥がれたりしにくくなりますのよ奥さん。
ドア内貼に関しては、ダッシュ同様にカーボンマット+クリアーを全体に吹いて、
スピーカー部にポンチ抜き円形マスキング。で、ヘッドパット部がグリーンになりますんで
先のその部分だけシートやニーパッド同様に白→グリーンで塗装し、更にこの部分だけマスキング。
パワーウィンドウスイッチ部分にもメッキシルバーを入れて此処もマスキングし、
更に裏面に一部外装を担う部分もあるので、そこにスーパーフラットブラックを塗ってマスキングし
最後にインテリアブラックを吹き付けて終了。
ステアリング&コラムは黒一色なのでセミグロスブラックで塗ってます。まだエンジンルームの塗り分けが残ってますが、
結構面倒くさかった内装作りを概ね終えまして、ムルシロドスタも山場を越えた感じです。
シャーシだの内装だのと面倒くさいところの多いキットですが、手を加えると加えた分だけ帰ってくるというか、
手間はかかるクセに大して意味はなかったなんてことがないので、この面倒くささが意外と面白いキットですな。
どうでも良い事ですが、キット作ってて
シートの後ろにあるこのモールドってなんなんだろう?
って貧乏人のオレちゃんには疑問だったんですが、これって横転時に作動するロールバー(?)だったんすね!
全然知らなかったよ。