早いもので暦はあと一月程となってしまいました。
先日、関西方面に出張したので旧知の知人がやってる模型店、否、今や模型工房と化しててプラモ屋の体を為していないとはその店モデューロのオーナー本人の談、そんな店に久々に行ってみた。
日曜日に行ったこともあって思い掛けず10年以上振りで昔馴染みの模型仲間に遭遇したり。店内には謎のレースカーP4/5Cのガレージキットが売ってたので思わず購入。
断っておくが、この車(実車の事ね)は、フェラーリP4/5というピニンファリーナデザインのSPLな車と似てる気がするのだが、
跳ね馬とは関係ない車ということになってる。で、ノーズのキャバリーナランパンテっぽいのも、中国産IPadっぽいタブレットのミカンマークの如く似て非なる物。
P4/5がエンツォベースのSPLカーなのに対して、コチラのは某南欧の赤が似合うスポーツカーメーカーの4.3リッターV8ミッドシップマシンのレース仕様がベース。
なのでホイールベースやらアウトラインの寸法やらがP4/5とかなり異なってる。
んなこたぁともかく、どこか330P系の正常進化系意匠みたいなものも感じますし、キットの仮組み状態見せて貰っても必要な情報は取り敢えず全部揃ってたので買ってみました。
スタジオやモデラーズ辺りのガレキと比べると少々慣れというか、旧来の「ガレージキット」の基本みたいなものが必要なので作り手は選ぶかと思うけど、
テメェでスクラッチビルドするよりは遥かに楽というのが本来のガレージキットのスタイルか。買った時点でタイヤと内装アクセサリーとライトレンズは自分でどうにかしろだそうです。
さて、一ヶ月ぶりの更新って事で、この一ヶ月の間に入手した積み毒の主なメンバーを紹介。
先ずはサイバーホビー(ドラゴンウィングス)の1/72シービクセン初期型。
シービクセンと来れば車党的には
このカラーリングとかやってみたいと思っちゃうんですが、サードパーティーデカールとか出てくる気配が今のところ無かったりするトコが流石赤牛。模型業界に怨みでもあるんでしょうか?(笑)
まぁ、わざわざこのカラーリングにしなくてもROYAL-NAVYカラーで十二分に模型映えする機体だから構わんのですがね。
シービクセンといえばAFの1/48がメジャーなキットでしたが、今回のサイバーホビーのは1/72。専門誌のレビュー見た感じでは、キットの中身としてはコッチの方が面白そうです。
また、同じくサイバーホビーの変態全翼型試作爆撃機YB-49フライングウィングも入手。スケールは1/200なのでミニスケールサイズだけど、腐っても爆撃機。1/72の戦闘機位の大きさはあります。
ここんとこヴァルカンやシービクセン、YB49にC141と、やたら私好みの機体ばかり出してくれるサイバーホビー。先日ドラゴンブランドからXB-70Bヴァルキリーも案内されましたが
こちらは塗装済み半完成品だったのでスルーしました。つか、知らずにキットだと思いこんでポチりかけたよ。勿論キットで出てくれば即買いアイテムなんですがね。
こうも立て続けにピンポイントで好きな機体が出てくると、言いしれぬ縁というか脳内覗かれてるような不気味ささえ感じる。
それからREVELL(独)の1/144 F15EストライクイーグルとF14Dスーパートムキャットを入手。どっちも機体はありがちな定番アイテムですが、マーキングが派手な物を採用してくれていて
ついでに円高ユーロ安の影響もあって日本円だと1000以下と超リーズナブル。
独レベルのF15系は中身が日本のLSの1/144ってのが定番でスルーしてましたが、今回は新金型で出してくれたので思い切って中身見ずにポチってみました。
F-14は既に何個も積んでますが、ドイツレベルの場合、旧金型と新金型が流通商品に混在してて、両者では出来に雲泥の差があるので初めて買う人は注意が必要。
この度F-15系が新金型で出てきたことで、今後のヴァリエーション展開に期待したいとこです。
それから手を引くとか何とか言っておきながら今回又も買わされてしまったのがバンダイのRGシリーズのフリーダムガンダム。
プラモってより超精密高精度な立体パズルなんですが、シリーズ毎に何処まで進化するのかが気になってしまいましてね、まんまとメーカーの思うツボ子ちゃん。
っつーか、此所までの買い物ラインナップだと、最早車モデラーと自称するのも苦しくなってきた感がある(笑)
ちょいと変わり種アイテムとして、メビウスモデルの1/25バッドポッドを入手。
「ダークナイト」でぶっ壊れたバットモービルから物理学の常識を無視して飛び出してきた「中の人」的メカ。日本流通版だと定価で買う気にはならないボッタクリ価格が付けられてるのが玉に瑕。
ハコの横に2012に1/25でバットモービル(「ビギンズ」「ダークナイト」版)がリリース予定とアナウンスされています。バンダイの1/35しか無かったので、このキット化は期待しております。
車系では、フジミのFERRARI F10を購入。既にMFHのトルコGP仕様のガレキを持ってますが、フジミのは日本GP仕様となっていたので、仕様違いが作れるかな?と思い買ってみました。
ハコがデカくなったけど中身がスケールアップした訳ではないようです。新米パパさんのレポによれば、デカールはカルトグラフとかじゃないらしい。定価5000円もするのにデカールケチんなよ。
さて、デモドリさんから「どうよ?」って聞かれたので内容含めて最後に紹介するのはフジミのポリススピナー。
私もジャンルを問わず不完全リサーチの多いフジミ製って事で、5個位買いたいアイテムではあるけど警戒して1個だけ発注してたんですが、最大の懸案事項だったデカールが
ちゃんと劇場仕様が再現できるように仕込まれていることをネットの情報で知りまして、急遽追加でもう1個買ってしまいました。価格が3000円位だったらあと2個位買ってたかも。
中身は価格不相応な大雑把なパーツ構成で、プラモって言うより分解したミニカー的な風情ではありますが、必要最小限の情報はしっかり盛り込まれていると思います。
つっても、プロップ再現(これも再現するプロップの仕様によって難易度にかなり差が出てきますが。。。)とか詰めたことするとなると、資料収集含めてそれなりに手間は掛かりそうです。
個人的には、長年キットに恵まれず、欲しくても効果で尚かつ流通数が非常に少ないガレージキットしか無かったような垂涎アイテムが、この時期に突然プラモ化されたことだけでも
大歓迎せずには居られないアイテムだと思いますよ。ただチョット思いますのは、このキットに限らず透明パーツの「着色済み」ってのが最近多いフジミやアオシマなんですが、
その着色が間違っていた場合、通常のパーツと異なりユーザー側でのフォローが非常に面倒くさくなるので御勘弁いただきたい。無色透明でのパーツ化にしておいて貰うか、
着色済みを入れる場合は無色透明のパーツもウィンドウなどのランナーに織り込んで選べるようにして欲しいです。これは電飾したいナー。パトランプ制御にICとか要りそうですが。
さて、製作の近況ですが、私生活方面が色々と忙しく、その間を縫ってボチボチとやっとります。
デイトナは目下シャーシ関係を作業中。インテリアは、シートベルトを板鉛で作りつつバックル関係は薄く調節したキットのパーツを使用。メーターコンソールはデカール再現でしたが、
デカール死んでましたんでメーター画像をスキャンしてラベル印刷し、ついでにコンソールパネルもプラ板をメーター部分だけ刳り貫いて追加してます。ガラス部分はUV硬化樹脂にて。
シフトノブ&ゲートはタミヤのF50用インレットを加工してゲート部分に埋め込み、ノブ本体はインセクトピンと丸めたエポパテにて。バルクヘッドやドア内張などのパーツは、
悉く合いが曖昧なのでボディーパーツを使って落としどころを何度も確認しながら組んでます。トランク内の部品も用意されてますが、トランクの開閉加工とかやってないから全て省略。
フロントバルクヘッド部分はバッテリーやブレーキブースター等の兼ね合いがあるので後回しです。
シャーシフレーム側は、前後のナックル部を漸く装着。車高とホイールベースの加工が必要だったために、ナックルと上下アッパーアームの接合部を中心にかなり寸法を弄くってます。
車高は1mm下げてホイールベースを1mm伸ばしただけなんですが、キットの構成が前後Wウィッシュボーン構造をキチンと再現してますんで面倒くさい。サスアームそのものの
取り付け角度を変更して車高などを弄る方法とナックル接合部の寸法変更で弄る方法とがありますが、今回はナックル側にて調節。この方法だとフロントのステアロッドパーツが
使い物にならなくなるんですが。
クロモドラのホイールにてタイヤ関係の位置確認。実際にはワイヤーの方のホイールを使おうと思ってます。この頃はホイールが二種入ってて好きな方使えとか嬉しい配慮がありました。
今後はエンジン周辺の補器類とワイヤリング、そしてボディー関係の作業と進めていきます。
ところで、目下スッゲェ気になってるのがMFHの1/12ロータス79。メーカーではテストショット画像が公開されておりますが
これは中々面白そうな内容になっとります。価格がスケール相応に少々高価ではありますが、年に一度だけ奮発しようと思えば出来ない額でもない。
っつーかコレのアナウンスを聞いてから、同社の312BとかイーグルF1とか狙ってたキットも買わずに様子を伺ってましたんで欲しい度は高いです。
つーことで丁度今年の年末は欲しいキットがあんまり出てこない(アヴェンタドールとグローサーフントくらい)事もあって、思いきって一点豪華主義的に買ってみようかと画策中です。
問題は価格よりも製作そのものだよな~。なんぼ変形の少ないレジン使ってるとはいえ、サイズがサイズなので早めに作った方が楽できそう。