何だかんだで塗ってしまえば組み立て簡単。紛失パーツ(照準器)がパーツが届くまで付けられないのですが、それ以外は何とか完成となりました。
4門のレーザー砲の外側に二本付いてる謎の配管がキットではオモチャチックな凸モールドだったので削り取ってインセクトピンの軸に交換。
レーザーの先端部は穴が開いてなかったことと整形が面倒くさかったので全て2mm径の銅パイプに交換。1.5mmとかでも良かったかな?
レーザー砲基部が翼端と一体成型されていて、翼端にFMの1/48ダメ翼と同じ継ぎ目&段差が出来ちゃったので、
一旦レーザー砲本体をエッチングソーで翼端から切り離し、翼端をパテ埋め継ぎ目消しモールド再生を経てから砲本体を再装着。
コックピット後壁の配管が寂しかったのでWAVEのスプリングパイプ1番(1mm径)と2番(2mm径)を使ってデッチアップ。
弄ったのはこれくらい。後は特に弄るような所は、私如きには見つかりませんでした。
塗装は撮影用照明と色温度の関係で実物よりも少し白っぽく写ってます。基本的にはEP.Ⅳの影像とSCULPTING GALAXY、
それにTHE ART of STARWARS(12年前に京都博物館のSW展で販売されていたモノ)と各種模型誌の作例を参照しつつも
あくまで参照したのみで、自分の好きなように塗ったくってます。
基本色のライトグレーはクレオス308と338のブレンド。
赤はクレオスの生赤で黄色はキアライエローにミドルストーンと本体基本色グレーを少しブレンド。
レーザーやインテーク前縁の青帯はエステオリティブルー+338グレーで、キャノピーはミディアムブルー+ニュートラルグレー。
色違いパネルには下にRLMグレーバイオレット、RLMブラックグレー、ダークシーグレー+DD51で作った淡緑色の混色等を先に吹いて
その上に本体基本色のグレーを重ねてみました。
機体後端やR2-D2周辺のメカ部分は、基本色と同じグレーですが吹き加減を本体よりもかなり薄く吹いてトーンを数段落としてます。
ウェザリングは先ず赤・黄・青の部分に本体基本色グレーをランダムにぼかし吹きして全体のトーンを落ち着かせてから
フラットブラック、ダークブラウン、サンドイエロー辺りを各所にぼかし吹き。
このぼかし吹きした部分を狙って油彩のランプブラック、バーントアンバー、ローシェンナ-辺りを使ってドライブラシを基本手法にして汚しを加えました。
実は、バンダイである事を忘れてたわけではないんですが、ガンプラじゃないしと油断して普通に油彩をペトロールで溶いて塗ったくったら
ものすげークラックが入っちゃって激萎え。コレを避けるには、スナップフィット用のダボを殺して接着で組んでいくようにした上で慎重に墨入れ等をすべきで、
そうしたとしても所謂ウォッシングの類は厳禁なんすよね。幸い早い段階で豪快にクラックが出たため被害は羽根1枚で済みましたが、文字通りダメ翼になりやした。
羽根1枚分パーツ取り寄せて修復(反対側の細かい滑り止め?モールドのとこにも豪快に入ってますのでパテ埋め等でのリカバー不可)を画策してますが、
この羽根だけ取り外すには構造上かなりの負荷が掛かるため、既に強度が落ちてしまっている事を考えると、この羽根だけ破壊して取り外し
新造した羽根で再構築するしか無さそう。取り敢えず現状では無理矢理ダメージ表現って事にして、少し派手目に汚しを施して見て見ぬ振りをしとります。
エラーと言えば、キャノピーも。どうやらシート後方の配管をシート裏に押し込む際に、押し込み方が拙かったらしく少しシートが浮いてるっぽい。
スナップフィットですがスプリングで作った配管を押さえ込みたかったのでガッツリ接着してまして、コレによりルーク様の頭がつかえちゃって
プロップ仕上げ用の枠オンリーのキャノピーパーツでないと、シールド付は頭がつかえてキッチリ閉じない。
旧三部作撮影当時は、撮影用ライトの反射やバックグラウンドの映り込みを嫌って撮影用プロップは枠だけになってるのは有名な話で、
私も旧MPC版のSWキット作って遊んでた高校生の頃はHJ誌の真似してダメ翼やタイインターセプターの窓パーツを苦労してくり抜いたりもしてましたが、
いまではシールド無しは好みでは無くなったので、逆にこの状態(枠のみ)は想定外の選択です。ルーク様の下肢を削って展示会までにどうにかすんべか。
R2-D2は、素組みだと後方が頭まで潜ってしまって劇中のように被弾部修理とか出来なくなりそうだったので1.5mm程嵩上げ、
でも、ちょっと嵩上げ過ぎたかな?頭のカラーリングはデカール・ステッカー共に使い物にならない感じだったので筆塗りペイント仕上げ。
3倍倍率のヘッドルーペでチマチマ塗ってたら目が疲れたので、撮影時点ではまだレンズなどの細かい色注しが済んでない(笑
嵩の調節と色注しは、また気が向いたらやっつけましょう。
ともかくも、流石はバンダイと言いますか、超絶レベルの金型技術で、これほどの出来のダメ翼を誰でも作れるレベルのイージーキットに仕立ててるのは凄い!
ただ、作る面白さはそのイージーさによって殆ど奪い去られていて無いに等しく、模型趣味の醍醐味でもある「自分だけの一品」を作る課程を楽しむ自由度は殆どありません。
基本構造がシッカリしてるので、このプラ質に慣れてる人であれば、他の仕様(プロップ違いやRED2やRED3等の別バージョン)への改造ベースにモッテコイでもありますね。
完成後、私以上のSWフリークなカミさんに見せてみたところ、一見するなり「お、お!?このXウィングを作ったのにわざわざ翼を閉じてるってことは、あなたこれまさか!」
とか言いましてね、その予想通りに電動開閉機構をみせてやると「すげー!おもしれー!」とか言ってボタンぽちぽちして暫く遊んでおりました。
っつーか、「ねぇねぇ、これってコレと同じシリーズ??」とか言って
いつの間にか自分でR2-D2とBB-8のコンボを確保しとったらしい(笑。あざとい、BB-8、まぢあざとい。