今週半ばから再び京都に行くんだけど、今度は一週間以上の長丁場。なので、暫く模型は休みとなります。
その前に、デルタのデカール段差消しを行って更にクリアーをオーバーコート。結局ね、デカール有りは1500番、デカール無しは2000番。
大昔からやってるこの番手で乾研ぎで中研ぎ入れてコートして、その後に水研ぎコースってのが自分には一番性に合ってるみたいです。
この車、前年仕様までのデルタ以上に磨きにくい。形状的に細部までペーパー入れるのは厳しいので、中研ぎでキッチリ入れて、
最終の磨きではラプロスは磨けるとこだけ磨くようにした方がイイでしょうねぇ。
で、デルタは再び乾燥ブースへ。デルタを中研ぎ後は自然乾燥させる為に、この328は事前に強制乾燥させるべくサッサと塗るとこまでは終わらせました。
その辺りは以前ののエントリーで報告済み。巷の製作記では「フロントバンパーの隙間がデカい」って話があんだけど、実車も実はパッと見クリアランスはデカいよ。
スンゲェ近寄って見たことが無いから解んないけど、キットの構造が一概に問題ある訳じゃなく、むしろ上手いこと処理してる位にさえ思える。
ただ、出っ張り感は強い気がするから、気になる人は飛び出しを少なく抑えるとイイ感じになるかもね。
以前と同じ画像ですが、この頃のキットはヒケやパーティングライン、それにバリも酷いので、サフ入れて一回全部剥いた方が健全。
スジボリも浅いので彫り直し必須。でも昔と違って今は彫り直しツールで良い物が沢山有るから屁でもないですな。
別パーツになってるリアハッチの合いも、初期ロットってのもあるのか悪く無い。実はこのキット、25年位前に作ろうと思って開封し
取り敢えずシャーシの一部のみ仮組みとアライメント確認のために組んじゃってました。タイヤとポリキャップは未開封でしたが
残念ながらデカールは開封済み。長年の積み生活で別補完もされず、見事なまでにダメになってました。
長らく野ざらしにすると、空気中の水分によって糊が溶け出し、デカールが台紙に接着されて剥がれなくなるんですが、
コレが正しくその状態。台紙を紙一重まで薄皮にして湯に30分浸けてもビクともしない。リキッドフィルムを塗って
貼り付いた台紙を刮ぎ落とす、或いはGTS含めると何個も積んじゃってダブついてるストックからデカール持ってくるって手もあるけど、
貧乏性なのでデカールは使わない方向で進めることとした。GTBだからメーターデカール無くても目立たないしね。
で、シャーシ含めて仮組みして問題無かったので、ドアのダクト部分だけエポパテで延長してボディー塗装。
フィニッシャーズのリッチレッドを使用。クリアー吹いて乾燥ブースでデルタと共に強制乾燥ってのが前回までの進み具合。
マクラーレンが終わってデルタも中研ぎクリアーまで進んだので、ボディー乾燥させてる間にシャーシをやっつける。
発売当初、飛行機のハセガワが車のキットを出したってんで話題になったりもしたんだけど、メーカーの性分が表れてて、
精密な方向に行きたいのか簡易な方向に行きたいのか、良くも悪くもユーザーに委ねた部分が大きい構成。
丁度車キットでも元気だったイタレリのキットコンセプトに近い印象。
インテリアだと、サイドブレーキやシートベルト関係が省略されてるけど、それらを自作して仕込むのがクリアランス的にも凄く簡単。
それでいて、何も仕込まなくてもモールドは正確なので塗り分けるだけで充分雰囲気は出る。
今回はサイドブレーキとベルトキャッチを加えて、シフトゲートはタミヤミトスのインレットに換装してみた。
エンジン周りも程良い精密感。キットではエンジン部分は全てフラットアルミっぽいメッキで処理されてるけど、
スライド金型とか贅沢な物が使われてるわけでもなく、同社の当時の飛行機キット同様に接着位置が曖昧な部分も多いので
ハイターでメッキを剥がして塗装で処理。基本のシルバーはクレオスのスーパーファインシルバーを使い、
エキマニはスーパーステンレス、その他はクレオスの8番とタミヤのフラットアルミにて。まだデスビとかプラグキャップとかに
細かい色差しが残ってるけど、キットパーツだけで組めば大体画像の様な感じになる。リアゲートのスリットからチラ見えするので
簡単に作るにしても省かない方がイイとは思う。
足回りは、ポリキャップを使うのに、実は遊びだらけ。キチンと固定するなら、ガレキのように治具を使って矯正固定が必要。
逆に言えば、足回りの組み付け精度が悪くても、最終的に辻褄を合わせるのは簡単ということ。
このキットを買った25年以上前の頃は、塗料から接着剤から工具から、何から何まで乏しい時代でしたから、
この手のボヤッとした構成のキットを作るのは何かと試行錯誤が必要だったんだけど、
今となっては痒いところに手が届くツール類が豊富なので、アホみたいに簡単なキットという扱いに変わりましたね。