マシーネンばっかり4っつ作って、当面マシーネンばっかり作ってもイイんじゃねぇかと思いつつも
MP4/4を完成させる気はありますってことで、MP4/4のカウルを塗る都合上、ついでにやっとくことにしたマルボロカラーの車。
アオシマ BEEMAXのNISSAN 240RS 1984 サファリ仕様。マカオのBEEMAXの製品をアオシマが流通させてる訳ですが、
BEEMAXと並列にNUNUってブランドもあって、最近そっちからデルタS4のTotipからが出てきたりしてますが、
NUNUは日本での取り扱いがプラッツになってて、買う側としては実にややこしい。
ただ、このBEEMAX/NUNUのブランドは、日本のメーカーが過去に「出し損ねた」名車を悉くセレクトしてキット化してて
しかもどうやら出来も良い意味で予想外に良いらしい。私はこの240RSが初となります。
前にも書いたことありますが、私個人の車歴がですね、最初がUS12シルビアで次がS13シルビアで、次がS15シルビアと
免許取ってから結構な年齢になるまでシルビアばっか乗ってたわけです。中学生の頃に近所の人がS110シルビア買いましてね
当時それはカッチョよく見えたんですよ。小暮課長がオープントップのガゼール乗ってんのが拍車掛けちゃって
免許取ったらシルビア買うねん!と思いつつ、S110型
バンダイの1/20キット作ってたりしましたね~。当時は車のプラモっつっても、色も塗らずにマーカー部分を筆塗りとかしてたな~。
ちなみに今現在はウチの倉庫には、S12~S15は有るけどS110型は無し。ついでに言うとエーダイのS10も無い。理由は1/20スケールですね。
当時、車の模型は走らなければならないと変な様式美があって、モーターライズになってるお陰で色々犠牲になった製品が多いんです。
ラジコンじゃねぇんだから、走ったら壁に一直線でクラッシュ昇天でチビッコ号泣ってのも様式美。
で、今回のネタの240RSですが、フ○ミみたいに市販仕様にデコレートしてレース仕様になっとるのではなく、
元からこの仕様でしか作れない専用金型になってます。今時設計って言うんでしょうか、ともかくもフォルムの捉え方が凄くイイ。
リアルを知ってる世代でもなければ、実物見たことある訳でもなく、雑誌やネットの記録でしか知らないんだけど
色々検証してみたけど問題になるところが見当たらないです。
一方で、意匠の問題は感じませんが、パーツの質感は大問題。事情は分からないんだけど、ボディーパーツ全体が謎のシボ加工状態。
梨地ってヤツですね。パーツの厚みも噂には聞いてたけど、レベル製アメ車のスナップキット並の分厚さで、パーティングラインやバリも盛大です。
この車は、フェンダーやドアに入るプレスラインが実車からしてキツいので、資料等で検証してパーティングラインかプレスラインかを正しく確認しとかんと、
落としちゃいけない凸モールドを落としかねんです。あと、フロントウィンドウ部に極太のゲートが入っててね、ニッパーで処理するとやらかしそうなので、
丸鋸使って切断したんだけど、こういうトコもアメリカのプラモっぽい印象があります。
それから、窓が全て分割の上後ハメ式になってるのですが、フィッティングは未塗装状態では悪く無さそう。
フロントガラスにハチマキがあるので、早い段階で窓もクリアー掛けたいとこですが、こういう仕様の場合は最後にどうなるかが判んないので、
仮の仮組(?)だけして、フィッティングは最後に回すことにします。そのほか、一通り仮組して、特にシャーシとの嵌合とアライメントをチェックしてから
面倒くさそうな梨地ボディーの下処理へ。
ボディーの下処理終わって、黒サフ吹いて表面処理を始めたんだけど、先述の通り表面が梨地なので黒サフ3回入れ直したよ。
プレスラインがカッチリ系の旧車なので、エッジを殺さないように当て木使って丁寧にならねばならず、この作業で随分時間掛かりました。
フロントグリルとバンパーが、ヘッドライトの建て付けの都合上分割されてるんですが、此処の合いが非常にタイトなんですが、
原因はメッキ処理されたヘッドライトパーツが、下塗りとメッキ処理の関係で分厚くなってて、その厚みが原因でしたので
メッキを落としてパーティングラインを落としてやるとピッタリ収まりました。この時点でピッタリだと後で困るので、
バンパーやグリルのパーツにも少しクリアランスを持たせるように削ってます。
下処理終えたら、クレオスの1500番グレーサフを入れてガイアのEXホワイトを塗装。MP4/4のカウルと同時進行しとります。
白が乾いたら今度は蛍光赤を塗装。蛍光赤はNP4/4と同じくガイアの顔料系蛍光レッド。
マルボロレッドは、センターがちゃんと取れてて左右の角度も同じにならないと致命的に不細工になるという、簡単な様で実は面倒くさい配色。
私のように不器用な人は、先ず蛍光赤で「塗る」部分にマスキングテープを貼ります。全体じゃなくて、赤白で塗り分けるライン部分だけでイイけど
白く残す本来マスキングするべき部分じゃなく、蛍光赤で塗る部分にマスキングテープを貼る。
これで先述のセンターと左右のラインがキチンと出てることを確認する方が失敗が無いかと。この時点で、デカールのコピーを使って
各ロゴが指定位置に納まるか確認した上で、最初に引いたラインに沿わせて本来マスキングするべき部分にマスキングをします。
で最後に蛍光赤で塗る部分に貼ってたマスキングを剥がすと、キチンとマスキング出来てるはず。
レーシングカーはスポンサーマーキングが塗り分けに絡んでくるから、脳内だけで考えるよりこっちの方が無駄な手間が多いけど失敗が少ない。
あと、蛍光赤に限らず赤、青、黄やメタリック系は、できるだけパーツを一体化させて塗らないと色ずれが起きやすいので。
このキットでも、蛍光赤塗るときはバンパーをブルタックで裏から貼り付けて塗ってます。
この蛍光赤ですが、ひび割れ防止のバインダーが多めに混ぜられてるのか、キチンと発色させるには通常の塗料の2~3倍重ねないと発色しない。
お陰で白と赤とで結構な段差、デカール貼ったくらいの段差が出来ちゃったのだが、一回段差消しのクリアー吹いた方が良かったですね。
私はサボりましたが、お陰で赤白跨ぐロゴのデカールにも、若干段差の影響が出てしまってます。
デカール貼る前に、クレオスのUVカットクリアーを一層入れて、蛍光赤の気休め保護をしときましたが、
赤も白もガイアの塗料で、尚且つ上塗りのクリアーはフィニッシャーズを使うので、この時点で乾燥機に入れて、
キチンと乾燥させてからデカール貼りへ。UVカットは今の瓶入りになってから初めて使いましたが、
ちょっと知らない感じの質感があったので、正直あんまり使いたくないですね~。
デカールは、元キットのデカールは毎度の事ながらマルボロロゴが入ってませんので、TABUデザインのデカールを使用。
このTABUデザインのデカールもスポンサーロゴが悉く小さめだったり色合いが気に入らなかったりと問題有りでしたんで
キットのデカールと併用して使用してます。ついでに言うと、どっちのデカールも透けますな。今時コレは無いやろ。
デカールは、キットのインスト信用して痛い目ばっかり見てるので、今回はちゃんと資料画像を見て貼ってます。
あとね、資料画像見てちょっと思ったんだけど、天井のアンテナの両脇に、雫型の灯火(?)が実車では設置されてるんですが
ちょっと詳細な形状が判んなかったのですが、イグニッションモデルやオットモデルのミニカーでは再現されてるので、
そちらを参考に自作せねばならん気がする。気がするだけで面倒くさいから省きそうな自分も居るけどどうすんべか。
自作にしても、後から作って天井にペタッと貼るで行けそうなので、現状は無し状態で進めてます。
デカール乾燥後に、フィニッシャーズのオートクリアーを塗装。途中一回中研ぎ入れつつ蛍光赤の厚みもあるので
いつもより少し厚めに塗って乾燥モード。まぁ、乾燥機併用の上に6月下旬までは触る予定がないので乾燥時間は充分になるかと。
シャーシ側も概ね作業終わらせております。フロアはボディーと同色。見えるとこだけそれっぽくを地で行く割り切りのパーツ構成。
パーツそのものに若干の歪みがあるので、クランプで補正&強制接着させました。マフラーの出口にまで肉抜き穴が盛大だったので
最後のテールエンド部分だけプラパイプで作り直しました。
バスタブ式の内装も概ね完成。別売りのディテールアップセットを使用してるのですが、シートのシルバーのポッチポチは
デカいハトメの様な形状なので、エッチングパーツ貼るより塗った方が良いと判断して塗装にて。
シートベルトはセット付属の2mmサテンリボンにエッチングでバックルを通していくタイプですが、このエッチングのバックルが
無茶苦茶出来がいいです。何この超一点豪華主義。
ただ、この車の実際の内装の状態がどうだったのかは、当時の報道資料も非常に少なくて判りませんでした。
サファリ走るんならスペアタイヤ積むやろと思うんだけどキットには無し。
フロアが白でセンタートンネル上には耐熱処理が施されているのと、ダッシュボード上の機器の配置は確認しましたが、
シートベルトの実際の車体への固定方法含めて、確実な資料が見つからず(83年仕様のは見当たるんだけどねぇ)、
資料から知り得た部分以外は、キットの指示に沿ってます。こういう場合、完成した後になって色々判明することが多いんだよなぁ。
こんな感じで内装も終了。あとはボディー磨いて組んで完成~!とは行かないのがレーシングカー。
まだ数十個の小物パーツが待ち構えておるのであります。