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模型趣味とその他諸々

コロナ禍アーカイブ4 グローサーフント② 

2020年06月02日 | 模型

緊急事態宣言漸く解除と思いきや、九州北部は北九州市の感染拡大に見舞われており、

この北九州って九州の玄関口なので、九州全域に多かれ少なかれ影響が有りそうです。

私の在所も北部九州エリアで、最寄りの政令市が小倉なので、仕事に影響出まくりですがな。

 それでも経済回さなければならぬということで、大分県内は北九と隣接していようがいまいが

6/1から自粛要請解除生活を始めますと、老害知事はじめ大分市と別府市しか見えてない方々は

鼻息荒うしとりますわ。困ったもんです。

さて、グロフン。↑は現像ミスったんじゃなくて、元々製作前に持ってた今回の情景の漠然としたイメージに沿って

画像をLightRoomでいじってみたもの。

元々は、↑の画像の様な廃公園にしたかったんですね。コナミ社の「サイレント・ヒル」に出てくる

異界遊園地「LakeSidePark」wirthロビー君。流石に今回はロビー君は居ませんがグロフンが居ます。

っつー事でベースの製作。廃遊園地ならぬ廃公園ってことで先ずは構図を決めます。今回は経て1/3構図で、

2(グロフン):1(ストラクチャ)という情報量。

 ダイソーで見繕った正方形サイズの額縁を加工して、スチレンボードで床面を作り、3箇所穴を開けて

点検ハッチみたいな排水設備を埋め込みます。サイレントヒルの画像では、床面に何やら機械が埋め込まれ

そのメンテハッチの金網の上にベンチと賢者モードのロビー君が居ますが、ソレっぽくしたかった。

金網の天板の下には、元ネタでは機械が埋まってんだけど、ジャンクパーツ集めるのを面倒くさがって

スチロール製の蛇腹が何故か家に転がってたので、それを埋め込んでます。特に意味は有りません。

以下便宜上「ハッチ」と呼称しますが、ベースに3箇所このハッチを設置するんですが、1箇所はメッシュを使わずに

↑の様な格子状の蓋にしました。これは、この先宇宙船内部等のSF系の床面を作る機会があったときに、

この格子状のランウェイが作れると良いな~と考え、試しに作ってみたかったという理由。

 素材は工作紙。そう、紙です。工作紙に1mmマスキングテープを使って格子を罫書き、

ソレを黙々と切り抜いて作ったので、モノの割にムチャクチャ時間が掛かりました。

こういうのを紙で作る場合、タミヤの瓶入りプラサフを塗り込んでおくとプラ板位の強度になります。

他のハッチは市販のアルミメッシュとプラ板製の枠です。ベンチとゴミ箱もプラ板で製作。

1/20で市販ストラクチャが無いに等しいので、全て自作で賄う必要が有るのが面倒くさい。

 

一通り出来たら、ベースに配置して構図の確認と調整。この際、最初の工作だとハッチが3面とも地面の上に

凸状態で設置されてしまいました。なので、折角タイルを彫ったけど、この上に一番薄いスチレンボードを貼って

地面とハッチがツライチになる様に修正。フェンスは近くのホムセンの塀に採用されてるアメリカンなフェンスを

プラ材と市販メッシュで作ったんだけど、自分的に「コレじゃない感」が有ったので、

予定変更し日本型のブロックフェンスにすることにしました。ゴミ箱も同じ理由で作り直し。

街路灯は、これまた元ネタの画像から形状をパクっております。プラ棒とプラパイプ製。電球部分は、

球形で透明で中にLED仕込める素材って事で探したんですが、セリアで売ってるマスコットに

イタリアンディナーをモチーフにした立体モノがありましてね、そのワイングラス部分がプラもしくは塩ビ製で

条件的にもサイズ的にも丁度良かったので採用。街路灯の塗装は、錆色の上に青錆色をボカシむら作りつつ塗ってから

青錆色にライトグレーを混ぜてドライブラシし、さらにエナメルのバフをドライブラシしてます。

 この電灯部分には、ダイソーのLEDキャンドルを分解して、チラチラ不安定に明滅する様にしてみました。

地面の塗装。タミヤのスチレンボードはラッカー系でも塗れるので使いやすいっすね。

塗装前に、タイル状に彫り込んだ後にジェッソ(L)を塗ったくって石っぽく、更に堅いワイヤーブラシやスパチュラ使って表面を荒らしてます。

その上の基本塗装は、ガルグレーをベースにデッキタンやらニュートラルグレーやらを混ぜつつ塗装。

更に、ウェザリングカラーのブラウン系やグレー系を、タイルの間の溝や荒れた部分に擦り込んでみました。

ウェザリングカラーは、攪拌前の沈殿してる顔料を取り出して溶剤希釈した方が使いやすいんだと。

なので、そうしてます。溶剤はペトロールです。エナメル溶剤でもペトロールでも

ウォッシングとか墨入れとかしちゃうと、スチレンボードが侵されて脆くなるんで注意です。

 最後に、マットメディウムを薄く塗り伸ばした上に、イエローグレーをメインにパステル粉末を振りかけて、

更に庭で拾った砂粒を更にすり鉢で細かく砕いたモノをかなり控え目に振りかけてみましたが、

我ながらイイ質感の地面になりましたよ。

 メンテハッチは、ベースにガイアの黒サフ吹いてから、上にレッドブラウンを吹いて、

その上に格子状のハッチにはシリコンバリアを、メッシュ状の方にはヘアスプレーをそれぞれ塗って、

その上にフィニッシャーズのセミグロスブラックを塗装。塗装が腹八分目くらい乾燥したら

シリコンバリアの方はマスキングテープや爪等で、塗装をベリベリ剥がしてみましたが、

これは格子状のハッチが紙製なので、水剥がしが使えないんすよね。

一方、メッシュ状の方は枠がプラ板でメッシュがアルミなので、ヘアスプレーを使用して

水を含ませた平筆でなでくりまわしてやるとベロンベロン剥がれます。

 剥がし終えたら乾燥させて、その上からフラットクリアーで念のためコーティング。

 3箇所のハッチ部分を錆で盛大に汚してみました。油彩のバーントシェンナってのが

錆の表現には最もイイ感じになりますな。これだけだと単調になるので

ウェザリングカラーのオレンジや、パステルの茶色やオレンジ系を塗ったくってサビサビに。

 電灯は、そのままだと透明で周囲の廃墟感の中で浮きまくってたので、発光部にクレオス1番の透ける白を

薄~く塗って中が透けないようにした上で、更にグロフンのフィルタリングで使った埃グレーでコーティングしといた。

 フェンスは先述の通りアメリカンを止めて日本の住宅街なんかでよく見るタイプに変更。

ブロック塀はタミヤの高密度発泡スチロール製。ブロック塀の周囲には、

タミヤの草カーキと市販のスタティックグラスを併用して枯れた雑草を植えてみました。

今回、自作のスタティックグラスを立たせるツールを使用しましたが

初使用故にってのと、ブロック塀が邪魔になって巧く立たせるの事が出来ず。

お高い専用機材程の出力が出ないのもあってか、地面に近づけないと立たないので、ブロック塀を設置する前にしとくべきでした。

でも全く使えない訳じゃなく、コツさえつかめば充分使えそう。1000円ちょっとでコレなら充分です。

接着剤の選択も重要そうですな。ある程度粘性がある接着剤の方が立たせるのが簡単そうです。そのうち色々試してみよう。

 

草と言えば、素材を漁ってるときに、コスメコーナーで実にイイ感じの付け睫毛を発見。

Twitterだったか何だったか、ネタ元忘れましたが、コレを丸めて植えると雑草になるって聞いてたので

今回試しに使ってみましたが、ナルホドこれはイイ感じ。

廃公園っつーことでもう随分長い間放置されてしまってるので、タイルも割れまくりで隙間から雑草が顔出してるという事に。

ついでに、枯れ葉は、これまたダイソーで見つけた幸薄そうな茶封筒の紙を二つ折りにして

折ったまま折り目を葉っぱの中心に見立てつつ、○の彫刻刀で切り出すとイイ感じの枯れ葉が出来ます。

ただ、これだけだと単調過ぎるので、吹きだまりから雑草エリアに掛けては、グリーンスタッフワールドの

冬の枯れ葉系素材を撒いておきました。

ベンチとゴミ箱は、先述の通りプラ板製。ゴミ箱は、最初に上端が丸いタイプを作ったけど、置いてみるとイマイチだったのと

ゴミ投入口が開いてた方がゴミ箱らしく見えるので作り直したのが四角いゴミ箱。

 ベンチは、1mm角棒と丸棒で脚とフレームを作ってから、短冊状に切ったプラ板をフレームに貼って制作。

1/20なので、一応色んなベンチの寸法を調べて作ったよ。1/20の情景アクセって中々無いから全部手作りになっちゃう。

グロフン本体よりも情景ベースの方が遙かに時間が掛かっております。

ストラクチャの配置は↑こんな感じ。フェンスは近所の公園のフェンスを参考に、角棒とL字棒とアルミメッシュで制作。

ボルト類はグロフンキットのオマケに付いてたボルトを使用。角棒はそのまま使うんじゃ無くて、シモムラのRボコってツールで

アーチ状に切削して使用してます。本来はパイプ類のパーティングラインを落とす工具ですが

プラ角棒の形状出しに使うと、綺麗に面取りできるから何気に便利っすよ。

 ストラクチャーには全てマホガニー下地の上にヘアスプレーを仕込んで、一端新品状態の塗装を施してから塗装を盛大に剥がし、

フェンスとゴミ箱には錆表現を、ベンチの脚には錆と座面はペンキ(デッキタン)がはげた木材って感じを施してます。

 最終的には、空き缶、古新聞、破れたポスター、本来ハッチ上に有ったはずの鉄板蓋を追加工作。

廃公園と言っても進入禁止になってるんじゃ無く、戒厳令下で外出が出来ないから機能してないだけであって、

軍部の目を盗んでは集会や酒盛りに利用されてるって感じにしてみた。空き缶作ってみたかっただけってのもある。

空き缶は、印刷した空き缶展開画像を市販のプラ製ストローに貼って裁断、上下にプラペーパーをポンチで抜いたのを貼ってます。

市販の光沢フィルム使えば良かったんですが、地元の量販店では手に入らなかったので耐水耐候の艶消しシートに貼ってます。

作り方は簡単なので、光沢シートが手に入ったら作り直すつもり。

 尚余談ですが、最初にダイソーで手に入れたストローはプラ製ではなくセルロイド製だったので、手持ちの接着剤が効かずに無駄になりました。

プラ製って、これが意外と無いんすよ。しかも、100均とかだと、セルロイドとかプラ製とか書いてなかったりするので、驚くほど入手難でした。

 それから、フェンスにはポスターを貼ってますが、今回は

懐かしのX-FILESのモルダー捜査官が部屋に貼ってたポスターを貼ってみました。

ポスターには、他にも↑こんな怪しいのを候補に挙げてたんですが、諸般の事情を鑑み今回は大人しく引き下げ。今回はね。

と、こんな感じでグロフンを乗っけるベースが出来上がり。ベースがで来たので、本体のグロフンの仕上げ作業に戻ります。

 

 

 

 

 

 

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