遠い昔、中学生のころ、全国から同じ年の子が集まる、サマースクールに
参加したことがある。
その後、大人になるまでほとんど会うことはなかったけれど、
この10年ほど前から、1年に1度は集まるようになっていた。
けれど、子供の受験とか、仲間の一人が亡くなったりとか、いろいろな事情で
丸2年くらい顔を合わせていなかった
地方から来てくれる友人もいるので、週末の夜というのが恒例だったけれど、
たまにはランチでも、ということに
平日の昼間なので、地方の友人や、仕事の忙しい友人は残念ながら今回は欠席。
そのかわり、夜はなかなか参加できない翻訳家の友人が久しぶりに顔を見せてくれた
この日集まった4人のうちの一人が懇意にしているお寿司屋さん、
銀座「からく」でちょっとセレブなランチをいただく
彼女は、元CAで美味しいお店をたくさん知っていて、
こういう時にはいつも素敵なお店をセッティングしてくれる
彼女曰く、夜はとても来られない、という有名なお寿司屋さんらしい・・・
そういうところには全く縁が無い生活を送っているので、知りませんでした
ごめんなさい
大将のお計らいで、お酒は持ち込みOKとのこと。
ソムリエでもある彼女が美味しいワインを持ってきてくれる、
が、私はお酒が飲めません・・・残念
女4人で昼間っからお酒?
これには今回集まった理由が大いに関係している。
4人のうちの一人は岩手県出身。
彼女は昨年の大震災のとき、津波でお母さまを亡くしている
当時、かける言葉もみつからず、「どうしてる?」のメールが精一杯。
「落ち着いたら励ます会をやってね」
というメールから1年以上が過ぎ、彼女の方から会いましょう、というメールが届く。
お酒が大好きな彼女のためにも、夜と同じようにパーッと楽しくやろう
お料理は大将におまかせのコース。
お品書きが無いので、写真だけでも・・・
まずはこちらから
いくらの上にキャビアがのってる
続いて牡蠣
ウニといくらの夢のコラボ
エビのバジルソース。お寿司やさんっぽくないけど美味しい
カイワレのサラダもこんなにお上品に
ここで、お寿司登場
こちらのお店はマグロのづけが有名らしい。
私たちは予約だったけれど、お店にはいるとき、づけ丼のために、10人くらいは並んでいた
どれを食べてもとろけるよう
巻物といっしょに出てきたのはこちらの特製薬膳スープ。
あったまります。
ふんわり厚焼き玉子
この卵焼きを焼くための職人技はテレビにも出てたらしい。
フライパンの適温を顔に当ててはかるとか・・・
最後は梅のデザート
のんびり、ゆっくり2時間くらいかしら。
美味しいお食事をいただき、ワインを飲みながら、
この日の主役の友人が、ゆっくりゆっくり、時には静かに微笑みながら、
昨年の「あの日」のことを話してくれる。
鉄筋コンクリート造、3階建てのご自宅の2階と3階の間の踊り場で
お母さまが息絶えていたのを、ご近所の方が見つけてくれたとのこと。
3階は全く水に浸かっていなかったという。
あとフロアーの半分登り切ってたら、と私が悔しい。
ご近所の木造のお宅はほとんど流されてしまい、彼女の自宅の1階には
いろいろなお宅の大切なものが流れ込んでいたらしい。
当時彼女は東京にいて、帰りたくても帰る術がなかった。
新幹線はストップ、電話も通じず、ガソリンも無い・・・
最終的に飛行機で秋田に行き、そこからタクシーで岩手入りしたという。
どんな思いであの時の一日一日を過ごしたのだろうかと思うと、
胸が苦しくなる。
申し訳ないが少しずつ薄れていたあの日の記憶。
話を聞くうちにニュース映像がよみがえる。
医者である彼女は、日ごろから「命」と真摯に向き合っているから、
こんなにも冷静に、客観的に、予想もしえなかった出来事をうけとめられているのだろうか。
お食事も終わり、ワインのボトルも空き、場所を変えて今度はティータイム
ここからは、いつものおしゃべりが延々と続き、あたりはいつも間にか暗くなっている
年が明けたらまた会おうね、と約束をして、それぞれの方向へ。
やはりあの時と同じく、彼女にかける言葉は見つからないけれど、
せめてこれからの日々を心穏やかに過ごしていけますように、と祈るばかり。
つらいことを話してくれてありがとう。
改めて、お母さまのご冥福をお祈りします。
参加したことがある。
その後、大人になるまでほとんど会うことはなかったけれど、
この10年ほど前から、1年に1度は集まるようになっていた。
けれど、子供の受験とか、仲間の一人が亡くなったりとか、いろいろな事情で
丸2年くらい顔を合わせていなかった
地方から来てくれる友人もいるので、週末の夜というのが恒例だったけれど、
たまにはランチでも、ということに
平日の昼間なので、地方の友人や、仕事の忙しい友人は残念ながら今回は欠席。
そのかわり、夜はなかなか参加できない翻訳家の友人が久しぶりに顔を見せてくれた
この日集まった4人のうちの一人が懇意にしているお寿司屋さん、
銀座「からく」でちょっとセレブなランチをいただく
彼女は、元CAで美味しいお店をたくさん知っていて、
こういう時にはいつも素敵なお店をセッティングしてくれる
彼女曰く、夜はとても来られない、という有名なお寿司屋さんらしい・・・
そういうところには全く縁が無い生活を送っているので、知りませんでした
ごめんなさい
大将のお計らいで、お酒は持ち込みOKとのこと。
ソムリエでもある彼女が美味しいワインを持ってきてくれる、
が、私はお酒が飲めません・・・残念
女4人で昼間っからお酒?
これには今回集まった理由が大いに関係している。
4人のうちの一人は岩手県出身。
彼女は昨年の大震災のとき、津波でお母さまを亡くしている
当時、かける言葉もみつからず、「どうしてる?」のメールが精一杯。
「落ち着いたら励ます会をやってね」
というメールから1年以上が過ぎ、彼女の方から会いましょう、というメールが届く。
お酒が大好きな彼女のためにも、夜と同じようにパーッと楽しくやろう
お料理は大将におまかせのコース。
お品書きが無いので、写真だけでも・・・
まずはこちらから
いくらの上にキャビアがのってる
続いて牡蠣
ウニといくらの夢のコラボ
エビのバジルソース。お寿司やさんっぽくないけど美味しい
カイワレのサラダもこんなにお上品に
ここで、お寿司登場
こちらのお店はマグロのづけが有名らしい。
私たちは予約だったけれど、お店にはいるとき、づけ丼のために、10人くらいは並んでいた
どれを食べてもとろけるよう
巻物といっしょに出てきたのはこちらの特製薬膳スープ。
あったまります。
ふんわり厚焼き玉子
この卵焼きを焼くための職人技はテレビにも出てたらしい。
フライパンの適温を顔に当ててはかるとか・・・
最後は梅のデザート
のんびり、ゆっくり2時間くらいかしら。
美味しいお食事をいただき、ワインを飲みながら、
この日の主役の友人が、ゆっくりゆっくり、時には静かに微笑みながら、
昨年の「あの日」のことを話してくれる。
鉄筋コンクリート造、3階建てのご自宅の2階と3階の間の踊り場で
お母さまが息絶えていたのを、ご近所の方が見つけてくれたとのこと。
3階は全く水に浸かっていなかったという。
あとフロアーの半分登り切ってたら、と私が悔しい。
ご近所の木造のお宅はほとんど流されてしまい、彼女の自宅の1階には
いろいろなお宅の大切なものが流れ込んでいたらしい。
当時彼女は東京にいて、帰りたくても帰る術がなかった。
新幹線はストップ、電話も通じず、ガソリンも無い・・・
最終的に飛行機で秋田に行き、そこからタクシーで岩手入りしたという。
どんな思いであの時の一日一日を過ごしたのだろうかと思うと、
胸が苦しくなる。
申し訳ないが少しずつ薄れていたあの日の記憶。
話を聞くうちにニュース映像がよみがえる。
医者である彼女は、日ごろから「命」と真摯に向き合っているから、
こんなにも冷静に、客観的に、予想もしえなかった出来事をうけとめられているのだろうか。
お食事も終わり、ワインのボトルも空き、場所を変えて今度はティータイム
ここからは、いつものおしゃべりが延々と続き、あたりはいつも間にか暗くなっている
年が明けたらまた会おうね、と約束をして、それぞれの方向へ。
やはりあの時と同じく、彼女にかける言葉は見つからないけれど、
せめてこれからの日々を心穏やかに過ごしていけますように、と祈るばかり。
つらいことを話してくれてありがとう。
改めて、お母さまのご冥福をお祈りします。