6月にゆるめのお茶会を楽しんだメンバーが再び集結。
秋のお茶会を開くことになった。
初めてのお茶会はゆるりとした優しい時間の中で・・・ - ゆるゆるらいふ
会場は前回と同じ
20数年前に私が設計させていただいた和風住宅をお借りする。
このメンバーは、
コーチングスクールで一緒に学んだ仲間たち。
(期はちがうけど)
専業にしているかどうかは別にして、私も含めてみんな認定コーチだ。
そして今回のお茶会のテーマは
「未完了を完了する」
なんのこと?と思われることだろう。
コーチングスクールの応用講座として
「自己基盤講座」
というのがある。
ざっくりと言うならば、
コーチとなるならば、まず自分の中の基盤を整えなければ、というもの。
整える基盤には10本の柱があり、その中の1本が
「自分の未完了を完了する」という項目。
やり残していることがあると
いつもそれが気になって、場合によっては前に進めなかったりするらしい。
ずっと昔にやり残して心残りになっていることとか、
ああ、部屋を片付けなければ、などと言う日常の細かなことまで、
未完了は人それぞれ。
で、今回は仲間の一人が、
成人式の時に振袖を着られなかったことが未完了、
ってことが、前回のお茶会の時にわかった。
振袖を持っていたのに・・・だ。
しかし、すでにお子さんが成人式を迎えようとしている今、
外で振袖を着るのはちょっと・・・
ならば、次のお茶会の時に着ちゃおうじゃないか、ということになり、
今回のお茶会に至る。
前回もお茶をみんなに教えてくれた友人は、着付けもプロ!
振袖もイケる。
この友人は、この時たまたま用事があって関西から上京するので、
前日までに釜やお茶碗など、お茶道具一式を我が家に送る。
振袖を着る友人は同じく振袖を我が家に。
お茶会の1週間ほど前にZoomで打ち合わせをする。
どうせならとことん面白がろう、とお茶と着付けの師匠は言う。
結界と呼ばれる板はどうする、となり
たまたま余っていた棚板を
小さなブックエンドで両側から挟んでたててみるとそれっぽい。
掛け軸はどうする?
やり残した思いを遂げるんだから
「コンプリート」って書こう。
平仮名がいいんじゃない?
これはちょっとだけ書をたしなんでる私が担当。
平仮名とアルファベットにしようってことに。
お花は
我が家の庭から調達。
こちらは生け花を本格的に学んでいる友人が活けてくれる。
この季節、花があまりない我が家の庭から、
選んでくれた花材たち。
もう一人の友人が前回と同じ、掛花入を持ってきてくれた。
これ透明のテグスで床の間の無双から吊るす。
床には我が家にあった萩焼の花器を。
ちょっとふざけた掛け軸と一緒に。
和紙に描いたものを、
タペストリーに両面テープで貼ったり、イケアの絵葉書3枚用のフレームに入れたり。
今回初参加のカメラマンの仲間がお茶会の様子を準備段階から撮影。
ご自身も一緒に着物を着て参戦。
着物を着る人たちの着付けが済んだら
お茶会の前にお昼ご飯。
隣にある我が家で、保存食を並べたおばんざい風ざっくりごはん。
着付けの間に友人の一人が盛り付けを手伝ってくれて準備完了。
よくよく見ると大したものはないのに
カメラマンが撮るとそれっぽい。
さて、振袖は
刺繍のお着物が素晴らしい!
これを成人式に着なかったなんて。
帯締めがハートになってる遊び心も素敵
お抹茶は友人の一人が丁寧に漉してくれて準備万端。
朝のうちに和菓子も買ってきた。
なぜか最寄りの駅近くに皇室御用達の和菓子屋さんがあるのだ。
振袖の彼女もお茶を習っているので、
最初3人が師匠の点てたお茶をいただき、
師匠を含む次の3人が、彼女の点てたお茶をいただく。
すべて終わった後の彼女の晴れ晴れとした笑顔はホントに素敵だった。
彼女の未完了は完了しただろうか。
素敵な振袖、美味しいお茶とお菓子、
みんなで作り上げたお茶の席。
ちゃんとお茶を学んでいる方達には叱られるかもしれないけれど、
私のような素人には崇高な感じで近寄りがたいお茶の世界が
ググっと近づいた気がする。
こんなにも美味しく楽しくお茶がいただけるなんて、日本人で良かったとさえ思った。
このお茶会は師匠が所用で上京するタイミングしか出来ないのが残念だけど、
そういう貴重な機会だからより楽しいのかもしれない。
次回は春に野点をやってみようか、なんて話している。
タイミングがあえば、我が家の庭の富士桜の下で出来るかも、
なんて想像するとウキウキする。
持つべきものは多才な仲間たち。
この日の振袖は、彼女のお嬢さんが来年成人式で着るのだとか。
長い間の想いを遂げた彼女が、
お嬢さんがこの着物を着ている隣に立ってる姿もぜひ見たいものだ。
朝から集まってくれた 皆さんに感謝
本当に楽しい一日でした
また春に会いましょう
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