ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

東京家族

2013年02月22日 | 映画
若い時には、ドラマとか映画を観て泣くことなんてなかった

気持ちの中で、「作り物だ」って割り切っていたのだと思う。

なのに、この年になると、ちょっとのことで、すぐに涙が・・・

この「東京家族」という映画は、なんとなく観たいな、と思っていたら、
友人から劇場招待券をいただいた

劇場は銀座の丸の内ピカデリー限定。

せっかくなので、妹をさそって出かけて行く

少し早めにランチを済ませ、午後1時からの回を観る。

瀬戸内海の小島で暮らす年老いた両親が、
東京で暮らす3人の子供たちを訪ねた数日間のお話。

本当に普通すぎるくらい普通の出来事が淡々とつづられる。

最初は歓迎しているけれど、毎日の忙しさで、
だんだんと親を疎ましく思ってくる子供たち。

娘は「いつまでいるのかしら」なんて言い出して、超リアル

お母さんが倒れる、っていう大事件で事態は一変するのだけれど、
それらすべての出来事や、言動や、行動が、なにか思い当たることがあるような、
ふしぎな感覚で感情移入してしまう。

どこの家にも起こりうる、普通の普通の日常を描いた物語だけれど、
何度もぽろっと涙が流れてしまった・・・

先日、何かのテレビ番組で、年を取ると涙もろくなるのはなぜか、と言うのを
医学的に説明していた。

涙は常に作り出されていて、鼻涙管というのを通って鼻から喉へ流れているのだが、
年を取ると、この鼻涙管が詰まってきて、目からあふれやすくなる、らしい。
こんな風に説明されてしまうと、ミもフタもない感じがする。

年を重ねると、その分、いろんな経験をして、記憶のファイルが増えてゆく。
私のパソコンのCドライブのように、いろんなファイルが整理されずに
心の中のあちこちにその時の感情と一緒に保存されていて、
普段はどこにあるかもわからないような状態なのだろう。

だけど、ドラマや映画の中とか、日常の生活の中で、
誰かの言葉とか、目にした風景とか、音とか、臭いとか、何かのきっかけで、
ふとリンクして、フィクションがノンフィクションになる瞬間、
いろんな感情がこみあげてきて、涙が出ちゃう気がする

まさに、この映画はそんな感じ

近所に住む母は、私の都合に関係なく、突然訪ねてくるので、
仕事で忙しいときなど、ついつい冷たく対応してしまうけれど、
これからは、もう少し優しく接してあげないとなあ、
なんて、反省したりして・・・

この日の銀座は雪が舞って、とても寒かったけれど、心はほんわかと温かくなった

チケットをくれた友人に感謝感謝

これからの毎日をもう少しだけ丁寧にくらしてみようかな・・・。
なんて思わせてくれる、素敵な映画でした












コメント
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