ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

空のハモニカ ・・・「てがみ座」本公演初日

2013年08月01日 | 演劇
先日、お誘いいただいて、通し稽古を観てきた「てがみ座・空のハモニカ」の本公演が1日から始まった。

http://tegamiza.net/take11/


通し稽古の日、ぜひとも本番が観たくなり、
主宰の長田さんにチケットをお願いしたら、なんと1番前の席

かさねがさね ありがとうございます

今回の舞台は真ん中に設置されていて、舞台を挟んで両側に観客席がある。
通し稽古の時とは違い、反対側から見たので、前回は正面から見た人たちの背中が見える。
観る方向によって、ぜんぜん感じが変わるなあ・・・。

杉の板でできている細長い舞台のまわりに畳が敷いてある。

頭上には、大きな魚のオブジェと小さな魚のモビールと浮き球がゆらゆらとゆれている。

舞台は、金子みすずが夫と娘とともに過ごした家になったり、
畳に座れば、詩を書くための文机になったり、
故郷の海辺になったり、東京の劇場になったり、とくるくる姿を変える。

通し稽古の時は、明るい蛍光灯の下でのお芝居で、そんな中でもすっかり魅入ってしまったのだけれど、
実際の舞台美術と、ほの暗い照明の下だと、当たり前だが表情がまるでちがってくる。

前回の時は、全体的に穏やかで優しい感じがしたけれど、
みすずの想いの激しさの迫力がちがう

心の内を叫ぶシーンなど、前回は激しさを感じながらも、さらっとした感じだったが、
今回はもっとどろどろした、慟哭のような苦しいくらいの迫力があり、圧倒されてしまった

自らの命を絶つ前の穏やかな笑顔が本当に悲しい。

商業演劇を観ることが圧倒的に多いので、
今回のような機会が無ければ、おそらく公演があることも知らずにスルーしていたことだろう。

通し稽古のときも、本番の時も、たまたまセミナーで同じグループの方とお会いして、
いろいろお話しを聞くことができ、これまたうれしい

偶然とはいえ、素敵な舞台を2度も観ることができたのは本当にラッキーだったと思う。

家にある、金子みすずの詩集をもう一度読み返してみよう

以前に読んだ時とは、きっと感じるものが違うはず

本番直前の通し稽古にお邪魔したにもかかわらず、笑顔で「ありがとうございました」と、
送り出してくださった「てがみ座」の役者の皆さん、ありがとうございました。

なにより、お忙しい時間の中、面識もなかった私のために、いろいろお骨折りくださった
長田さん、本当にありがとうございました。

ますますのご活躍をお祈りしています







コメント
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