ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

兄帰る

2013年08月09日 | 演劇

昨夜、突然やってきて泊まっているイトコを置き去りにして、
1人で観に行ってきたこの舞台。

夫はもちろん会社、息子たちは学校や塾、とそれぞれ予定があり、
イトコには申し訳ないが、せっかくのチケットを無駄にするわけにはいかないので
お留守番をお願いする。

で、池袋にある東京芸術劇場、シアターウエストへ

永井愛さん作・演出のこの作品は、14年前に書かれたものとおっしゃっていたが、
そんな古さはみじんも感じさせない、まさに「今」のお話しだ。

唯一時代を感じさせたのは、おじさん役の二瓶鮫一さんの持っている携帯に
アンテナがついていたことくらい・・・

小学生の息子がホームステイで留守中の夫婦の家へ、
16年前に面倒事をおこして失踪し行方の分からなかった兄が、
ホームレスとなって転がり込んでくるところから、話が始まる。

この夫婦の夫を堀部圭亮さん、妻を草刈民代さん。

罪悪感があるのかないのかひょうひょうとしている帰ってきた兄に鶴見辰吾さん。

その他には・・・

姉~伊東由美子さん
姉の夫~小豆畑雅一さん
叔母~富士夏子さん
妻の友人~枝元萌さん

まだ、公演が始まったばかりなので、詳しい内容を言うわけにはいかないけれど、
きっかけが、失踪したお兄さんが帰ってくる、というなかなか起こりえないこととはいえ、
そこから発生する人間模様は、何がきっかけだったとしても、どこの家でもおこりそう。

兄弟姉妹での立場の違いによる葛藤や、親戚とのかかわり、
婿、嫁の立ち位置、当事者の無責任・・・
どこかで見たことがあるような・・・

そこに、弟の妻の友人が登場することによって、妻の「母」としての人間関係が絡む。
今回は少年野球チームのお世話係としての人間関係・・・
自分たちの子がホームステイのために合宿に参加していないのに、
合宿を手伝うかどうか・・・の葛藤。
行かないと子供が監督にいじめられるかも、ほかのお母さんたちに悪口をいわれるし・・・
う~ん、いかにもありそう

今回、弟の妻である草刈民代さんの役どころは、「正しい人」
聡明で、冷静できっちりと正論を言う人だ。
だけど、兄との関係の中で次第にバランスがくずれて・・・

10分の休憩をはさんで2時間半。
結構長かったけれど、ぐいぐいひきこまれて、一気に最後まで、って感じ。

たまたまこの日は、終演後、永井愛さん、鶴見辰吾さん、草刈民代さんと芸術劇場の館長さんの4人による
トークショーがおこなわれた。

ちょっと、得した気分

休憩時間に永井さんのエッセイを買ったところ、売り場の中にまさかのご本人がいらして、
サインしてくださった

ここのところ、マイブームの一人で行く舞台鑑賞。
お得感いっぱいの午後でした

明日はちゃんと仕事します




コメント
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