【ピエタ】
原作 大島真寿美「ピエタ」
脚本・演出 ペヤンヌマキ
2023/8/5 本多劇場
直木賞作家大島真寿美さんの同名小説を舞台化したピエタ。
18世紀のヴェネツィアで
「四季」の作曲家ヴィヴァルディが
孤児を養育するピエタ慈善院で
子供たちに音楽を指導していたという。
ヴィヴァルディの死後、1枚の楽譜探しから始まり、
身分を超えた女性たちがつながり、
絆を深めていく様子が描かれている。
ピエタで育ち、ピエタで働くエミーリア(小泉今日子)
貴族の娘だけれど、ピエタでエミーリアたちと
一緒にヴィヴァルディの指導を受けていたヴェロニカ(石田ひかり)
彼女は音楽を辞めて大人になってもピエタへの寄付を続けている。
ヴィバルディが心を開き、様々な相談やそこで曲を作っていたという高級娼婦クラウディア(峯村リエ)
エミーリアがヴェロニカに頼まれて楽譜探しを始めて、関係者を訪ね歩くうちに
関わった女性たちに絆が生まれ、それぞれがささやかな幸せを探し続ける。
さて楽譜は・・・
ラストに意外な形で書かれていた内容がわかり・・・
衣装やセットの色や形、
そこで優雅に動く女性たちの姿は、
美しい絵本のページをめくっているよう。
ステージ上での生のヴァイオリンやキーボードの静かな音色と
大きな出来事も起こらない淡々とした物語の流れで、
時折眠くもなったりしたけれど、すべての糸がつながるラストが静かな感動を呼ぶ。
ベテランの峯村さんとの掛け合いになると
キョンキョンをはじめとする皆さんが
一段と生き生きして見える気がした。
演技中は終始シリアスな表情のキョンキョンだったけれど、
カーテンコールでの変わらぬスマイルがやっぱりかわいい
特にキョンキョンのファンっていうわけではないけれど
雑誌やテレビで見かけると、
なんだかかっこいいな~、と思う。
フライヤーのイラストは銅版画(メグホソキ作)だというが
これがまた、温かくて素敵。
今回の舞台の雰囲気がよく表れていると思う。
この日、観客におじさまがすごく多かった。
キョンキョンのファンだったのかなあ?と友人と話しながら帰ってきました
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます