宝塚以外の舞台は久しく観たことがない、とおっしゃるお隣さんと出かけたコテコテの舞台。
一昨年の「かもめ」に続いて、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんがチェーホフを演出したもの。
地方の町でいつの日かモスクワに行くことを夢見て暮らす、三姉妹。
教師をしている長女、オーリガに余貴美子さん。
若くして教師の夫と結婚した次女マーシャを宮沢りえさん。
働くことの喜びを夢見る三女イリーナに蒼井ゆうさん。
蒼井さんは前回の「かもめ」では女優を夢見る少女、ニーナを演じていた。
彼女たちの屋敷はサロンのようで、町に駐屯する軍人たちが出入りする。
年老いた軍医チェブトゥイキンを演じる段田安則さんの、
酔っ払いのしょうもないおじいさんと、軍医としての冷静な顔の2面性にドキッとする。
ここに、堤真一さんが演じる陸軍中尉ヴェルシーニンがモスクワから赴任して、マーシャと恋に落ちる。
ヴェルシーニンにも妻子があるので、ダブル不倫だ。
それを知っていながらマーシャを許し、愛し続ける夫クルイギン(山崎一さん)が、もの悲しい。
オーリガとマーシャの間に、長男アンドレイ(赤堀雅秋さん)がいて、将来を嘱望されているものの、
最終的には希望の星になれず、姉妹を失望させる。
アンドレイの妻ナターシャ(神野美鈴さん)のそこそこ鬼嫁ぶりがリアル
小姑たちが逆らえないでほとんど言いなりになっているのは日本と違うかな・・・。
閉塞感の中、姉妹は、わずかな光を求めて、軍人たちとの恋に希望を託し、あがいているいるものの、
結局男たちとは、さまざまな形で別れることとなり、この地に残される。
イリーナだけが、亡くなってしまった婚約者である軍人のと行くはずだった新しい地に、一人で向かう決意をする。
3人が肩を寄せ、「生きて行かなければ」と力強く言い放つ台詞は、さながら「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラのようだ。
恋に溺れる宮沢さんの妖艶かつ透けるような美しさったら
堤さんは、前半の衣装と髭がなんだかビミョーで、かっこいいというよりはちょっとコミカル。
去っていくときの制服姿は素敵でした
観劇の数日前に朝日新聞に劇評が載っていて、「テンポとキレのある喜劇に仕上がった」と、書いてあった。
いくつかの笑えるシーンを指していたのを踏まえてみていたけれど、客席から笑いはおこっていなかった。
全体的に重い雰囲気なので、ここで笑っちゃっていいのかどうか、観客も、私もちょっと迷いがあった気がする。
そのあたり、三谷幸喜さん演出の「桜の園」は笑いどころがはっきりしていたように思う。
ロシアと日本という国の違いや、時代の違いがあろうとも、
いつでもどこでもやはり女はたくましい、としみじみ思った舞台だった
そしてやっぱり、ロシアの人たちの名前は何度聞いてもむずかしいです・・・
一昨年の「かもめ」に続いて、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんがチェーホフを演出したもの。
地方の町でいつの日かモスクワに行くことを夢見て暮らす、三姉妹。
教師をしている長女、オーリガに余貴美子さん。
若くして教師の夫と結婚した次女マーシャを宮沢りえさん。
働くことの喜びを夢見る三女イリーナに蒼井ゆうさん。
蒼井さんは前回の「かもめ」では女優を夢見る少女、ニーナを演じていた。
彼女たちの屋敷はサロンのようで、町に駐屯する軍人たちが出入りする。
年老いた軍医チェブトゥイキンを演じる段田安則さんの、
酔っ払いのしょうもないおじいさんと、軍医としての冷静な顔の2面性にドキッとする。
ここに、堤真一さんが演じる陸軍中尉ヴェルシーニンがモスクワから赴任して、マーシャと恋に落ちる。
ヴェルシーニンにも妻子があるので、ダブル不倫だ。
それを知っていながらマーシャを許し、愛し続ける夫クルイギン(山崎一さん)が、もの悲しい。
オーリガとマーシャの間に、長男アンドレイ(赤堀雅秋さん)がいて、将来を嘱望されているものの、
最終的には希望の星になれず、姉妹を失望させる。
アンドレイの妻ナターシャ(神野美鈴さん)のそこそこ鬼嫁ぶりがリアル
小姑たちが逆らえないでほとんど言いなりになっているのは日本と違うかな・・・。
閉塞感の中、姉妹は、わずかな光を求めて、軍人たちとの恋に希望を託し、あがいているいるものの、
結局男たちとは、さまざまな形で別れることとなり、この地に残される。
イリーナだけが、亡くなってしまった婚約者である軍人のと行くはずだった新しい地に、一人で向かう決意をする。
3人が肩を寄せ、「生きて行かなければ」と力強く言い放つ台詞は、さながら「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラのようだ。
恋に溺れる宮沢さんの妖艶かつ透けるような美しさったら
堤さんは、前半の衣装と髭がなんだかビミョーで、かっこいいというよりはちょっとコミカル。
去っていくときの制服姿は素敵でした
観劇の数日前に朝日新聞に劇評が載っていて、「テンポとキレのある喜劇に仕上がった」と、書いてあった。
いくつかの笑えるシーンを指していたのを踏まえてみていたけれど、客席から笑いはおこっていなかった。
全体的に重い雰囲気なので、ここで笑っちゃっていいのかどうか、観客も、私もちょっと迷いがあった気がする。
そのあたり、三谷幸喜さん演出の「桜の園」は笑いどころがはっきりしていたように思う。
ロシアと日本という国の違いや、時代の違いがあろうとも、
いつでもどこでもやはり女はたくましい、としみじみ思った舞台だった
そしてやっぱり、ロシアの人たちの名前は何度聞いてもむずかしいです・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます