昼間に新しくなったパルコ劇場で「ゲルニカ」という舞台を観た私。
夜は、9/22で閉館になるマイナビBLITZ赤坂で上演される「スジナシ」の生配信を自宅で観る。
このところなかなかチケットが取れなかった「スジナシ」
ホントはBLITZで観たかったけど、先に買っていた「ゲルニカ」と日程がかぶってしまった。
コロナ禍の昨今、劇場のはしごはさすがに気が引ける。
「夜は7時からスジナシを観ます!」と家族にあらかじめ宣言しておいた。
じゃあ夕食は?
お好み焼きのデリバリーで済ませていただきました。
というか、むしろ喜んでいる。
ノートパソコンとテレビをケーブルでつなぎ、スタンバイ。
今日のゲストは鈴木保奈美さん。
鶴瓶さんがゲストと台本無しのぶっつけ本番で芝居をするこのシリーズ。
以前は深夜にテレビで放映されていた。
決まっているのはセットだけ。
今回はテナントビルの中のお店。
登場の仕方、名前などは観客がその場で決める。
衣装や小道具もその場で決める。
観客の一人が適当なところで電話の音など効果音を鳴らす。
いつ、何の音が出るのかわからない。
進行役のアナウンサー中井美穂さんが合図をするまで芝居は続けられる。
お互いの関係などは決まってないので、相手の言った言葉は服装などからどういう人なのかを探り探り進めていく。
鶴瓶さんが店舗に、そこを買おうとしてるらしき人がいる感じで話をしながら舞台に登場。
そこに、赤いコートの保奈美さんが花束とスーツケースを持って「ただいま~」と入ってくる。
そのときの鶴瓶さんの「え?あなたは誰?」って顔がたまらなく可笑しい。
探り探りのやりとりのうちに、鶴瓶さんは有名デザイナーだけど、コロナの影響もありこの店舗を撤退しようとしているということに。
保奈美さんはその弟子でニューヨークでブランドを持っていたけど、秘書に持ち逃げされて傷心で帰国した、という設定に落ち着く。
保奈美さんは鶴瓶さんのブランドの30周年記念パーティーが開かれていると思って花束を持ってきた、ということらしい。
華々しいころを思い出しながら二人でランウェイを歩く、などなど、すっかりデザイナーっぽくなってるのがホントに面白い。
保奈美さんが投げる変化球をしっかり受け止めてまっすぐ返す鶴瓶さんはさすが。
最後は二人で再起を誓って幕・・・。
20分の休憩の後、編集されたVTRを見ながら「この時はこういうつもりだった」とか「あれにはびっくりした」とか
芝居の本音を語ったり、反省したり。
当日の深夜に放映させるのだけれど、やっぱり生が面白い。
劇場で観られなかったのが本当に残念。
BLITZはスジナシの時しか行かないけれど、無くなってしまうのかと思うとちょっと寂しい。
客席の様子も映し出されていたけれど、隣と2つ空けて座っていた。
これならチケットは買えなかっただろうな~。
家族は皆、演劇には全く興味が無いのに、私が夢中になって観ているので、約2時間静かにしていてくれた。
協力に感謝
コロナ対策の一環で舞台の生配信が増えたのはちょっとうれしい。
なかなかチケットがゲットできない舞台が家で観られるのだ。
生で観るより時はその時セリフを言っている人だけでなく、舞台の全体の中の自分の好きなところを観られるのが楽しい。
セリフを聞いてる人の表情、仕草、反応、思いがけない動き・・・。
生配信だと、カメラマンさんの視点で観なければならず、舞台上の好きなところが見られないのが難点ではあるけれど観られないよりはずっといい。
少しずつエンタメ業界も活気を取り戻しつつある。
何度も書いているけれど、ただ観ることにだけ集中して舞台を楽しめる日が一日も早く戻ってくることを願うばかり。
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