ごんちゃん文庫から、今回≪解夏・げげ≫を 選びました。
≪解夏・げげ≫ さだまさし著 幻冬舎 2002年12月10日 第1刷発行
【解夏・げげ】 【秋桜・あきざくら】 【水底の村】 【サクラサクラ】 の短編小説4編を1冊にした。 書き下ろし
【解夏・げげ】
≪人間とは、こんなにも 強く 優しく なれる ものなのか・・・・・・。
小学校の教師をしていた隆之は、視力を除々に失っていく病に おかされ、職を辞し、母が住む 故郷の 長崎に帰った。
懐かしい町を目に焼き付けようと 日々歩く 隆之の元に、東京に残した 恋人の陽子が やってくる。
陽子の将来を憂い、この先の人生を 重い悩む 隆之。そこに、かつての教え子たちから手紙が届く・・。≫本の帯より
青年「隆之」が ある日 「ベーチェット病」 と宣告され、失明するまでの 心の葛藤、 ある老僧から、「悟り」をひらくまで。
老僧は、『 「失明する恐怖という行」・・失明した瞬間にその恐怖から解放される・・
その日が あなたの「解夏・げげ」です 』と。 そして、ある日 【解夏・げげ】 があった。
どんなに 辛かった事でしょう。
『昔の修行僧は、托鉢しながら歩いた。 お釈迦さまは、生命誕生の季節 雨季には歩くな!
虫の卵や 草の根を ふみ殺す恐れがある。
そこで、修行僧たちは 近くの「庵」に集まって 共同生活をし、座禅三昧した。
この庵が「寺の始まり」 雨季の90日間をすごす。 その‘行の入り’が「陰暦4月16日(太陽歴 5/27頃)」
終わる日は「陰暦7月15日(太陽暦8/23頃)」 この日を【解夏・げげ】という。』 仏さまの様な老僧の言葉から。
【秋桜・あきざくら】
フィリピンから 日本に来た「アレーナ」 そして日本人と結婚し、色々経験し、姑と最後は 解りあえる。
姑から『愛(日本での名前)! あの花は「メキシコ」が 故郷なんたそうだに! 「コスモスだった」
秋桜は もう大切な 日本の花だで、お前も「秋桜」になるんだよ!』 私も 感動で涙があふれました。
【水底の村】
【サクラサクラ】
ある日 介護が必要になり 色々あったが、家族で 改めて 向き合う事が出来る ようになった。
介護する方、される方、同感する部分が 多く、身につまされました。
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