三島由紀夫の「伝記」を読んでいると中村光夫が出てくる。昭和33年、大岡昇平、
福田恒存、吉田健一らと『声』を創刊する場面である。「今さら」かも知れない
が、中村光夫の『日本の近代小説』(岩波新書)を初めて読んだ。
「ですます調」が中村光夫の特徴である。中村は谷崎潤一郎、志賀直哉を評価して
いなかったらしい。評論家は時として偶像破壊を試みるが、谷崎論、志賀論もその
類なのだろうかどうだろうか。しかし本書では、谷崎等についても納得できる、ど
ちらかといえば客観的な解説・評論になっており、全般的にやはり言葉の選び方が
適切なところなかなか真似ができない。
福田恒存、吉田健一らと『声』を創刊する場面である。「今さら」かも知れない
が、中村光夫の『日本の近代小説』(岩波新書)を初めて読んだ。
「ですます調」が中村光夫の特徴である。中村は谷崎潤一郎、志賀直哉を評価して
いなかったらしい。評論家は時として偶像破壊を試みるが、谷崎論、志賀論もその
類なのだろうかどうだろうか。しかし本書では、谷崎等についても納得できる、ど
ちらかといえば客観的な解説・評論になっており、全般的にやはり言葉の選び方が
適切なところなかなか真似ができない。
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