市民オペラというものがあることをうかつにも知らなかった。主役は「一流」のプ
ロ、合唱団はアマチュアという編成のオペラである。
6月14日(日)、イタリアのヴェリズモ・オペラの傑作「カヴァレリア・ルスティ
カーナ」と「道化師」(いずれも原語上演)を渋谷C.C.Lemonホール(旧渋谷公会
堂)で観た。合唱団には友人Nさんの夫人が参加された。
会場は合唱団員の友人・知人でいっぱいだった。--合唱の場面では、お客さまが
「どこどこ?」、「あれよ、あれ」という状態。素人集団の合唱とはいえ、すてき
な衣装を着、イタリア語を歌い、喜怒哀楽の自然な演技もさまになっており、とて
もアマチュアとは思えない。大変おもしろく、心から楽しめる舞台だった。
イタリアの旋律、イタリアの情緒!時任氏とオーケストラも思いのほかよかった。
<キャスト>
「カヴァレリア・ルスティカーナ」
サントゥッツァ 菅家奈津子
トゥリッドゥ 上本 訓久
ルチア 庄 智子
アルフィオ 井上 白葉
ローラ 下園 理恵
「道化師」
カニオ 角田 和弘
トニオ 直野 資
ネッダ 高谷由美子
シルヴィオ 押川 浩士
ペッペ 北嶋 信也
合唱 渋谷シティオペラ合唱団
児童合唱 渋谷シティオペラジュニア合唱団
オーケストラ 東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団
指揮 時任 康文
演出 直井 研治
「道化師」といえばマリオ・デル・モナコのカニオが圧巻だ。昭和36年、デル・モ
ナコ、トゥッチ、プロッティを擁したイタリア歌劇団の来日公演。そのDVD映像
に観る「道化師」は観客と一体となった熱い演技である。デル・モナコはもちろん
であるが、プロローグに見るプロッティの歌唱としぐさには「恐れ入谷の鬼子母
神」である。芸大教授直野資さんの口上は、無論すばらしいバリトンだったが、失
礼ながらがまの油売りといおうか、ちょっと日本的オーバーアクションだったかし
らん。
それにしてもN夫人、とてもアマチュアとは思えない演技ぶりだった。オペラの舞
台には一人でもノッてない人がいるとおかしなものだろうが、そんな人は一人もい
なかった。休憩時間にご主人に聞いたところによれば1年間かけて練習するそう
だ。その間、全出席が基本でしょう。やはり歌を覚えるのが先なんでしょうね~。
本当にお疲れ様です!ブンダバー!でした。
ロ、合唱団はアマチュアという編成のオペラである。
6月14日(日)、イタリアのヴェリズモ・オペラの傑作「カヴァレリア・ルスティ
カーナ」と「道化師」(いずれも原語上演)を渋谷C.C.Lemonホール(旧渋谷公会
堂)で観た。合唱団には友人Nさんの夫人が参加された。
会場は合唱団員の友人・知人でいっぱいだった。--合唱の場面では、お客さまが
「どこどこ?」、「あれよ、あれ」という状態。素人集団の合唱とはいえ、すてき
な衣装を着、イタリア語を歌い、喜怒哀楽の自然な演技もさまになっており、とて
もアマチュアとは思えない。大変おもしろく、心から楽しめる舞台だった。
イタリアの旋律、イタリアの情緒!時任氏とオーケストラも思いのほかよかった。
<キャスト>
「カヴァレリア・ルスティカーナ」
サントゥッツァ 菅家奈津子
トゥリッドゥ 上本 訓久
ルチア 庄 智子
アルフィオ 井上 白葉
ローラ 下園 理恵
「道化師」
カニオ 角田 和弘
トニオ 直野 資
ネッダ 高谷由美子
シルヴィオ 押川 浩士
ペッペ 北嶋 信也
合唱 渋谷シティオペラ合唱団
児童合唱 渋谷シティオペラジュニア合唱団
オーケストラ 東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団
指揮 時任 康文
演出 直井 研治
「道化師」といえばマリオ・デル・モナコのカニオが圧巻だ。昭和36年、デル・モ
ナコ、トゥッチ、プロッティを擁したイタリア歌劇団の来日公演。そのDVD映像
に観る「道化師」は観客と一体となった熱い演技である。デル・モナコはもちろん
であるが、プロローグに見るプロッティの歌唱としぐさには「恐れ入谷の鬼子母
神」である。芸大教授直野資さんの口上は、無論すばらしいバリトンだったが、失
礼ながらがまの油売りといおうか、ちょっと日本的オーバーアクションだったかし
らん。
それにしてもN夫人、とてもアマチュアとは思えない演技ぶりだった。オペラの舞
台には一人でもノッてない人がいるとおかしなものだろうが、そんな人は一人もい
なかった。休憩時間にご主人に聞いたところによれば1年間かけて練習するそう
だ。その間、全出席が基本でしょう。やはり歌を覚えるのが先なんでしょうね~。
本当にお疲れ様です!ブンダバー!でした。
「演技」などというと本職の方に叱られそうです。
ただ一流のソリスト陣の方々の熱唱と迫真の演技に、一緒に舞台を共有する感動と喜びが自然な表現になったのかもしれません。
市民オペラの醍醐味ですね。
また今回初めて「運営」に関って、実に一つの公演が舞台上には見えない沢山の裏方、関係者の労力等から成り立っていることも実感しました。皆様に感謝、御礼申し上げたいです。
そういえば、昔、畑中先生が「オペラはものすごくたくさんの人が働いているんです」とおっ
しゃっていたことを思い出しました。
またいい企画があったら教えてください。どうかお疲れを残されませんよう。