ネット検索で見つけたワセオケ秋季演奏会に行ってきた。(9月28日(月)、新宿
文化センター)
午後6時半の開場より10分ほど前に会場に着いたら、ロビーは大変な熱気と長蛇の
列。私は指定席で聴いたが、当日は自由席券もあったので、「最後尾はこちら」の
プラカードまで出ていた。合唱とか演劇の場合とはまた違った雰囲気だった。私の
指定席は、1階12列の29番という正面のいい席だった。
早稲田大学交響楽団--通称ワセオケは、昭和53(1978)年第5回国際青少年オー
ケストラ大会(通称カラヤンコンクール)において優勝している、学生オーケスト
ラの名門である。今年5月には金沢市における「熱狂の日」音楽祭に参加している。
この日まで4ヶ月間の練習をしてきたとのこと。合唱の場合も4ヶ月くらい練習する
のは同様だ。合唱の場合、いきなりパート練習から始まるが、オケの場合は個人練
習をしてからパート練習、そしてアンサンブルへと進むのではないかしらん。また
ヴァイオリンなどはまったくの初心者では難しいのではないだろうか、というよう
なことを考えた。
余談だがプロのオケの場合は3~4日間で仕上げるそうだから、プロは本当にたいし
たものである。
<オール・チャイコフスキー・プログラム>
1.歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
2.「白鳥の湖」抜粋
3.交響曲第6番「悲愴」
指揮;寺岡清高
指揮者の寺岡氏を聴くのは初めてだ。早稲田大学から桐朋学園大学を経てウィーン
国立音楽大学指揮科に入学、平成12(2000)年ミトロプーロス国際指揮者コンクー
ルで優勝している。
1.歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
トランペットの強奏ではじまったが、ポロネーズのリズムもいきいきと、なか
なかよかった。寺岡氏は指揮棒を落としたか、途中から手だけで振り切った。
2.「白鳥の湖」抜粋
第一ステージと大きくメンバー交代。部員は300人だというから大所帯であ
る。「白鳥の湖」は私の好きな曲である。エスプレッシーヴォといい、リズム感
といいテンポの変化といい、ここぞと決めるべきところは決まっていたかしら
ん。最後にヴァイオリンのコンマス、チェロの首席、ハープなどが立たされた。
実際ハープとヴァオイリンソロの競演はよかった!
3.交響曲第6番「悲愴」
この前「悲愴」の生演奏を聴いたのはいつだったか、思い出せないほど久しぶ
りである。寺岡氏はこのステージ指揮棒なしで、右手と左手を駆使して指揮して
いた。
第1楽章は低弦のpppから始まるが生演奏はチャイコフスキーのpppから
fffまで楽しめる。ファゴットはうまかった。提示部おなじみ第2主題、とく
に2回目はつぼをはずさずなかなか魅力的だった。
第2楽章のイチニイチニッサンの5拍子は二つ振りできれいに流れていた。(二
つ振りは難しそう。)弦がよかったかな。
第3楽章はやや「安全運転」に聴こえ音符が見えたが、寺岡氏は途中から拍を
振らなくなり、右手、左手を上手に使い、ここっというところでは決まってい
た。最近は第3楽章マーチが終わるとその盛り上がりに拍手が出ることがあると
聴くが、さすがに拍手は出なかった。
第4楽章は珍しいアダージョだが、ここでも弦がなかなかよかった。
いずれのステージでも寺岡氏は「おれが主役だ」というような振る舞いではなく、
あくまで主役は学生一人ひとりと言いたいようなステージマナーで好ましかった。
いつもプロのオーケストラを聴いているが、大学生のオケは技術より何よりみんな
の顔が若々しかった!
文化センター)
午後6時半の開場より10分ほど前に会場に着いたら、ロビーは大変な熱気と長蛇の
列。私は指定席で聴いたが、当日は自由席券もあったので、「最後尾はこちら」の
プラカードまで出ていた。合唱とか演劇の場合とはまた違った雰囲気だった。私の
指定席は、1階12列の29番という正面のいい席だった。
早稲田大学交響楽団--通称ワセオケは、昭和53(1978)年第5回国際青少年オー
ケストラ大会(通称カラヤンコンクール)において優勝している、学生オーケスト
ラの名門である。今年5月には金沢市における「熱狂の日」音楽祭に参加している。
この日まで4ヶ月間の練習をしてきたとのこと。合唱の場合も4ヶ月くらい練習する
のは同様だ。合唱の場合、いきなりパート練習から始まるが、オケの場合は個人練
習をしてからパート練習、そしてアンサンブルへと進むのではないかしらん。また
ヴァイオリンなどはまったくの初心者では難しいのではないだろうか、というよう
なことを考えた。
余談だがプロのオケの場合は3~4日間で仕上げるそうだから、プロは本当にたいし
たものである。
<オール・チャイコフスキー・プログラム>
1.歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
2.「白鳥の湖」抜粋
3.交響曲第6番「悲愴」
指揮;寺岡清高
指揮者の寺岡氏を聴くのは初めてだ。早稲田大学から桐朋学園大学を経てウィーン
国立音楽大学指揮科に入学、平成12(2000)年ミトロプーロス国際指揮者コンクー
ルで優勝している。
1.歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
トランペットの強奏ではじまったが、ポロネーズのリズムもいきいきと、なか
なかよかった。寺岡氏は指揮棒を落としたか、途中から手だけで振り切った。
2.「白鳥の湖」抜粋
第一ステージと大きくメンバー交代。部員は300人だというから大所帯であ
る。「白鳥の湖」は私の好きな曲である。エスプレッシーヴォといい、リズム感
といいテンポの変化といい、ここぞと決めるべきところは決まっていたかしら
ん。最後にヴァイオリンのコンマス、チェロの首席、ハープなどが立たされた。
実際ハープとヴァオイリンソロの競演はよかった!
3.交響曲第6番「悲愴」
この前「悲愴」の生演奏を聴いたのはいつだったか、思い出せないほど久しぶ
りである。寺岡氏はこのステージ指揮棒なしで、右手と左手を駆使して指揮して
いた。
第1楽章は低弦のpppから始まるが生演奏はチャイコフスキーのpppから
fffまで楽しめる。ファゴットはうまかった。提示部おなじみ第2主題、とく
に2回目はつぼをはずさずなかなか魅力的だった。
第2楽章のイチニイチニッサンの5拍子は二つ振りできれいに流れていた。(二
つ振りは難しそう。)弦がよかったかな。
第3楽章はやや「安全運転」に聴こえ音符が見えたが、寺岡氏は途中から拍を
振らなくなり、右手、左手を上手に使い、ここっというところでは決まってい
た。最近は第3楽章マーチが終わるとその盛り上がりに拍手が出ることがあると
聴くが、さすがに拍手は出なかった。
第4楽章は珍しいアダージョだが、ここでも弦がなかなかよかった。
いずれのステージでも寺岡氏は「おれが主役だ」というような振る舞いではなく、
あくまで主役は学生一人ひとりと言いたいようなステージマナーで好ましかった。
いつもプロのオーケストラを聴いているが、大学生のオケは技術より何よりみんな
の顔が若々しかった!
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