人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

Seiren Musical Project 21th 「GIFT」

2009-12-31 05:07:38 | 音楽
歳末の29日(火)、仙台Yさんのご長男が出演するミュージカル「GIFT」を観た。
場所は大塚駅徒歩5分の萬(よろず)劇場。萬劇場は無論初めてだが、行ってみた
らマンションの地下2階だった。(アングラ劇場?)舞台の幅は7mくらいだったろ
うか。収容人数は130人ほど。観客は20代の女性が多かった。

この公演の予約は携帯でメール申し込みするだけで、チラシもチケットも送られて
こない簡単なものだった。言ってみれば「当日預かり&当日精算」方式である。前
日と当日には親切に「お待ちしています」という確認メールが来た。当日は受付で
「ブンダバーです」と名乗ると、入場料と引き換えにハイと入場券を渡してくれた。


Storyは、
 この世界には、子どもたちの数だけサンタクロースがいて、サンタクロースは、
 (それぞれ)その子だけのGIFTを大事に守っている。(大人のせいで)サンタク
 ロースが激減してしまった日本で、クリスマスの夜に「4人の若者」に起きた奇
 跡の物語。

 2009年、現在の日本で年々増え続ける自殺者の数。子どもは夢を持てず、
 大人は希望を持てない。
 でも誰にでもあったはずの、自分だけのGIFTをもう一度輝かせたい。
 こんな時代に訴えかける、感動のミュージカル!


あまり具体的に紹介してはいけないかもしれないが、4人の若者と、世界サンタク
ロース連盟のサンタクロース(たち)とトナカイ、それをフォローするニンジャ
(忍者)たちがからみ、話が展開していく。笑いあり、涙ありの「感動物語」。会
場では若い女性のすすり泣きも聞こえた。

「若者4人」の演技から、なぜか学生時代に読んだ、小此木啓吾さんの「年をとる
ということは、それとともに可能性を一つひとつ減らしていくということである」
という言葉を思い出した。また同様に20代に読んだ、小泉信三さんの「年長者は自
分が青年だった時の心理を忘れ勝ちである」という一節も浮かんだ。

出演者は誰が特別に上手く、誰が上手くないということがなく、狭いステージでの
(ウェストサイドストーリーのような)ダンスも含めて、チームとしてよく練習し
た印象を受けた。
伴奏はいわゆるカラオケだったが、指揮者もいないのにアインザッツよろしくピッ
タリ合っていたのは驚きだった。(--当然でしょといわれるかもしれないが。)


フィナーレは、出演者の全員合唱による「空を見上げてごらん 愛する人がほほえ
む」で会場全体が大いに盛り上がり終演となった。私も若者たちに精一杯の拍手を
送った。
せっかくなのだから、もう少し強気に大きい会場でもよかったのではないかしら
ん。


終演後、会場にはジョン・レノン&オノ・ヨーコの「ハッピー・クリスマス」が流
れていた。歳末も押し詰まって、すっかり気持ちがリフレッシュして家路につい
た。

地方公演など<再演>を検討されてはいかがでしょう。小学生高学年から中学生に
もご覧になることをおすすめしたいミュージカルである。

なお、「Seiren Musical Project」については→こちら




プログラムの表紙


写真左下が忍者の「昴」役のY.憲靖さん 
憲靖さん、長身でカッコよく、滑舌(かつぜつ)も語気があり、よかった




写真下の3人は子役さん 上手だった


それでは皆様良いお年をお迎え下さい!

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2 コメント

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知らなかった 行きたかった (minorer)
2009-12-31 16:42:18
知っていれば行ったのに(時間が許せば)
こういうインフォが何で事前に流れないんでしょうね
(流れてたのかな)

長身でカッコ良い、滑舌のイイY君Jr…
父子鷹なんでしょうな
2代目(二期会?)活躍の今年一年でした

来年はお父さん世代もまた第2回リサイタルです
返信する
今年最後? (katsura1125)
2009-12-31 19:35:12
minorerさん、早速のコメント有難うございます。

親父さんもみんなに連絡するのを遠慮されたのかしらん。私も初めて拝聴しましたが、インターネットで検索するといろいろと出演されているようですよ。

これからいくらでも同様の機会があるでしょう。楽しみですね~。

PS ぼちぼちテンプレートをお正月ヴァージョンに切り替えます。よいお年を!
返信する

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