人生ブンダバー

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筒井清忠編『昭和史講義【戦後篇】』

2020-09-12 05:00:00 | 近現代史

8月に購入した本から。
敬愛する筒井清忠先生(1948年生。帝京大学文学部長)が編者と
なった『昭和史講義』の「戦後篇」。

上巻「第1講天皇・マッカーサー対談から象徴天皇制まで」から下
巻「第21講バブル時代の政治」まで、昭和史の研究に携わる現役
の大学教授が中心となって執筆している。

「まえがき 筒井清忠」から
 戦後昭和史には謎が多い。・・・・・・戦後昭和史の本はいくつも出ているが、何
 か肝心なことはわからないままという本が多いのである。

 主として昭和20年代を扱った書物として今日もよく読まれている、読んで面
 白い問題提起的な書物として松本清張『日本の黒い霧』がある。・・・・・・謎め
 いた事件はほとんどアメリカ・米軍の陰謀によるものとして記述されている。
 ・・・・・・(しかし)ソ連との関係が何もわからないので後の半面がわからない
 ままなのである。・・・・・・しかしさまざまな形でようやく近年資料が公開され
 着実な成果が積み重ねられつつある。



「戦後昭和史」については、大学受験で日本史を選択したとして
も、私の時代は通り一遍しか学ばなかった。
その意味では大変勉強になる。

個人的に興味を覚えたのは、次の講義だ。
とくに上巻の第7、11、13、20講などは「今日的問題」の起源と
いっていいのかもしれない。

上巻
第7講 新憲法と世論の変遷(境家史郎)
第11講 再軍備から自衛隊創設まで(佐道明広)
第13講 李承晩ラインと漁業問題(永島広紀)
第20講 日ソ共同宣言(武田知己)

下巻
第3講 安保闘争と新左翼運動の形成(駄馬裕司)
第12講 全共闘運動・三島事件・連合赤軍事件(西山伸)


筒井清忠編『昭和史講義【戦後篇】』★×5

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○自民党の菅さんが、「将来的なことを考えたら、行政改革を徹底
したうえで、消費税率を上げざるを得ない。が、今後、10年は引き
上げる必要はない」と発言(菅さんの時にはないでしょうね~)。

これに対し、早速、立民安住、蓮舫、小沢各氏が批判(個人的発言
?)。

○かつて、民主党仙石由人氏(鳩山内閣内閣府特命担当大臣)は、
「人口構成がこれだけ変わってくると、消費税を20%にしても追い
つかない」、と述べた(2010/1/6)。

○早くも「帰ってきた民主党」にブーメランとなるか?
立民党の政権担当能力のなさを表している?
国民は「帰ってきた民主党」にはもうだまされない?
「政治宣伝」にはウンザリ~、かな?

(参考)社会保障給付費 →こちら
1970年度 3.5兆円 国民所得に対する割合は5.8% 
2016年度 118兆円  〃  〃  30.7%


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2 コメント

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Unknown (keikoucchan)
2020-09-12 07:23:15
おはようございます。

歴史(社会科)の授業は昭和史のところが年度末になるから?半端に終わり おっしゃるように私も習った記憶が薄いです。
今日も為になる話をありがとうございました。
返信する
Unknown (katsura1125)
2020-09-12 07:34:40
keikoucchanさん、早速に有難うございます。
中村草田男が「明治は遠くなりにけり」と詠んだのは、明治が終わって約20年後ですが、昭和が終わってからは30年以上。いよいよ「歴史の世界」に入ってきたということでしょうか。
返信する

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