合唱にはいろいろなものがある。西洋の合唱曲ひとつをとっても、グレゴリオ聖歌
の起源は9世紀のようだし、それ以降、「有名な」作曲家でいえばジョスカン・デ
・プレ、ジャヌカン、パレストリーナ、モンテヴェルディと、バッハ(J.S.バッ
ハ)に至るまでに千年近くの年月が経過している。(→菅野浩和『神の歌 人の
歌』帰徳書房に詳しい。)
バッハが没してから250年余りたつがその間も、古典派、ロマン派、新古典派等々
さまざまな合唱が生まれてきた。
これに日本の合唱曲(100年)を加えれば膨大な量になる。どの合唱団であれ、こ
れらのすべてを(聴くことも大変なことであるが)歌うとなると不可能と言っても
過言ではない。
合唱では、上記のとおり曲の豊富さに加え、歌唱法、発声法などから来る演奏法の
多様さもある。歌手(歌を歌う人)は常に自分が一番だと思っているそうだ(そう
でなければ歌えない。)が、一概にはいい悪いは決められない。(--腹式呼吸に
よる発声は、いい演奏であるための必要条件ではあるが。)
いろいろな演奏があるのである。
さて、合唱曲オルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」である。(作曲は1936年)
CDはヨッフム指揮、ヤノヴィッツ(Sop)、シュトルツ(Ten)、F=ディースカ
ウ(Bari)、シェーネベルク少年合唱団、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合
唱団を持っている。
名盤との評価から購入したものの、しばらく聴かないで置いておいたのだが、ある
時聴いてから、すっかりはまってしまった。「ウォークマン」に取り込んで何回聴
いたことだろう。(50回?いや100回?)
やや荒々しい演奏、独唱者の上手さ!(とくにF=ディースカウは憎らしいほど上手
い。)、迫力ある合唱・・・・・・いくら聴いても飽きることがない。
これこそ、これ以上考えられない(先ほどの話と矛盾するが。)演奏である。練習
を積み重ね、一人ひとりがソリストのようにお腹の底から(これぞ腹式呼吸)、一
心不乱に歌う合唱(人間の声!)にひかれる。
クラシック好きとか合唱愛好者とかに関係なく、一度は耳を傾けるべき演奏だ。
ヨッフム盤
最新の画像[もっと見る]
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
- 1/19 冬の淨慶寺 22時間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます