人生ブンダバー

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10/8 WAGNER FEST 2023 (長文)

2023-10-12 05:00:00 | 音楽

10月8日(日)、第1回の「WAGNER FEST2023」を聴く(於東京
芸術劇場)。

そもそも「WAGNER FEST」とは・・・・・・(プログラムより抜粋)
 ワグネルを大きく育ててくださった故畑中良輔先生ご指導の時代に始まった
 「ワグネルにいる間に一度はワーグナーを歌って卒業する」という伝統。し
 かしかつては100人の現役のステージに30~40人程度のOBが賛助する形だ
 ったのが、いつしか主役である現役の人数を大幅に上回るOBが賛助出演す
 るという逆転現象が起きてしまい、「現役の定期演奏会の1ステージ」でそ
 の伝統を継続することに矛盾が出てきました。

 そこで、佐藤先生の提案企画により、ワグネル3団体による演奏会、まずそれ
 ぞれが単独で演奏し、最後は合同でワーグナーを盛大に歌うワグネルの祭典
 「WAGNER FEST」の準備を始めました。

 しかし本来であれば初回開催予定だった2019年は、台風直撃で無念の直前中
 止(*)、リベンジで開催を目指した2021年は新型コロナがなかなか収束せ
 ず、・・・・・・(中略)断念、それから2年、やっと本日こうして実現できること
 になりました。

 (*)余談ながら、この時は私もオンステする予定だった。



<プログラム>(下のチラシもご参照)
塾歌
1.志木高ワグネル
 (1)「初心の歌」
 (2)「群青」 
 指揮:吉川誠二 ピアノ:谷あや
2.ワグネルOB
 フォーレ歌曲集
 指揮:杉原佐登司 ピアノ:田中理史
3.ワグネル男声
 「詩人の恋」より
 指揮:原田太郎 ピアノ:濱野基行
4.ワグネルOB
 「水のいのち」
 指揮:宮本益光 ピアノ:髙田恵子
5.合同演奏
 『タンホイザー』より「大行進曲」
 『さまよえるオランダ人』より「水夫の合唱」
 『フィデリオ』より「囚人の合唱」
 『タンホイザー』より「巡礼の合唱」
 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則・永澤友衣


以下、いつもながらつたないコメント、ご容赦のほど。
( )内は概算オンステ人数。

塾歌(190人)
13時30分ジャストに、続々と登場。2階左右の席にも。拍手で迎
えられる。入場がなかなか終わらず、客席が「すごいわね~」
とザワザワ。
現役4年の金岡翼君による大きな指揮による文字どおり大合唱。
現役風「塾歌」だった。

1.志木高ワグネル(21人)
 (1)「初心の歌」
 (2)「群青」 
塾歌が終わり、退場。高校生21人がステージに残る。下手よりピ
アノ搬入。下手より吉川先生が谷先生と登場。吉川先生は深々と
おじぎし、ウンとうなづく。
(1)先生は暗譜の指揮。「初心の歌」が始まって1分もしないうち
に、若くて本格的な「声」に感動。言葉がハッキリ、合唱として
のブレスも伝わってくる。先生が一歩前へ出るとグ~ッとクレッ
シェンド。
(2)「群青」の前奏がお上手だ(--この日のピアノ伴奏はどなたもすば
らしかった!)
。意外と出だしを抑えたジワジワ型の、歌詩が入っ
てくる演奏。一瞬、オ~ッとなるデュナーミクがおもしろかった。
全員でおじぎして退場。終わって会場がザワザワ。


2.ワグネルOB(43人)
 フォーレ歌曲集
指揮台が搬入される。平成卒業を中心とした、相対的に若手OB
のステージ。ワグネルでフォーレが演奏されるのは34年ぶりだと
いう。
杉原さんは黒ズボンに白い服。わずかに膝を使った、指揮棒によ
る指揮。
まったく一転して、柔らかなフランス語の響きが心にしみた。全
員暗譜だったかしらん。短時間、効率のいい練習でよく仕上げる
ものだ。ピアノ伴奏もよくつけていた。

--休憩--
何人かの方と談笑。「あら、お歌いにならないのですか?」


3.ワグネル男声(30人)
 「詩人の恋」より
六連では先生が振れなかった曲の仕切り直し。指揮台、譜面台あ
り。原田先生は、少人数合唱ということもあり、大きくは振らな
い指揮。伴奏のピアノにもしっかり振っていく。指揮台の譜面は
めくらずに、置いたままだ。
原曲がドイツリートだけあって、「言葉」と「感情」が一体とな
った演奏。--例えば、「7.僕は恨みはしない」ではfに伴い、
大きな感情の表出があった。
「11.若者が娘に・・・・・・」と「13.僕は夢の中で泣いた」の間では、
大きな「間」、40秒。4人のソロも見事な頭声。
終曲もまた見事な語感だった。
編曲者、原田先生、ピアニスト、合唱団、全員がドイツ語を理解
している演奏。


4.ワグネルOB(100人)
 「水のいのち」
7月のOB四連で演奏された曲(→こちら)。その時に比べ、人
数的には15人ほど減り、多少の人数が入れ替わった。宮本先生は
指揮棒なしの指揮。ピアノ伴奏にもキッチリ振っていく。
聴いた会場が違うので、聴く方も同一条件ではないが、全体的に
ややデュナーミクが大きくなる一方、表現がこなれたのではない
かしらん。

(1)基本イン・テンポに乗った演奏。宮本先生は早め早めにキュー
を出す。
(2)休符でも音楽が途切れず、流れていく。大人数をバックにした
自然なdim.が好ましい。4パートの「一体感」(自分のパートを
歌えばいいというものではなく。)もいささか「進化」している
のでは。
(3)合唱としてのブレスが感じられる演奏だ。
(4)OB四連でも感じたが、よく響くハミングがすばらしい。歌詩
に入るところで、一瞬ウッとなったが、大勢には影響なし。fで
高まるところでは「もっともっと、来い来い」という指揮ぶり。
(5)出だしからカッコいい指揮。ピアノにもしっかり振る。「あこ
や貝は」の「エコー」が自然ですばらしい。
カーテンコール;宮本先生は合唱団に投げキッス。サッと反転し
て退場した。
前から3列目の人がひとりスタンディングオベーション。

この演奏がすばらしかったとすれば、今年一月から、土日も含めた、40回以上
のち密な練習。加えて先生による8、9回の丁寧な練
習。呼び掛けによる、多く
のOBの参加などによるもの、と言えるのではないかしらん。


5.合同演奏(174人)
ピアノがもう一台搬入され、二つともフタが取り外される。前田
先生、永澤先生がセッティングに立ち会う。
続々登場、170人以上の大合唱団!
左右の2階席にも20人ほど。
観たるものだ。

『タンホイザー』より「大行進曲」
左右からの入場。上手の入場が遅れたが、演出かと思った。前奏
に続き、合唱が入ると「これ、これっ」と言いたくなる。大合唱
にピアノが負けそうなくらいだ。hardとsoftの対比よろしく、
「Heil!」の切れ味も十分だ。
大拍手に佐藤先生はいったんおじぎ。

『さまよえるオランダ人』より「水夫の合唱」
前奏が始まると、若手を中心に前進、ステージいっぱいに広がっ
て、全員合唱による「水夫の合唱」。中間部では右手を上下に足
踏みも出て、「酔っ払い」も盛り上がる。

『フィデリオ』より「囚人の合唱」
ここでまた少しく移動。普通はあり得ないが、170人以上による、
大コーラスの「囚人の合唱」!!
テノールソロは現役かしらん。若々しく、ややリリックな声だ。
続く仲光さんのソロはまったくのゾーンに入った歌唱。オペラの
世界だ。
バックも少し工夫されていた。ソリストにはブラボーが送られる。

『タンホイザー』より「巡礼の合唱」
全員が最初の場所に整列。これは何回やってもアンサンブルが難
しい曲だ。「sch」の発音が美しい(--一朝一夕にはできない
ものだが)。
ラストの全員合唱は、ここでも会場いっぱいに響く。全身を使っ
ての、マスのfに個々人の声は聴こえないほどだった。

カーテンコールが続く中、佐藤先生がマイクを持って登場。
WAGNER FESTについて少しくお話。
「最後にアンコールとして、全員で、藤浦洸作詩、畑中良輔作曲
『クラブソング』で締めたいと」。
約2分間の堂々たる「クラブソング」。佐藤先生の同曲演奏はい
つもすばらしい。


各ステージとも、最後の退場まで大きな温かい拍手が続いた。
次回のWAGNER FESTが今から楽しみだ。
早速ライブCDを申し込んだ。





充実したプログラム冊子
・すべてのメンバー
・2024年6月までのスケジュール(スケジュール公開は早いほどいい。)
が掲載されおり、Very good!だ。
p16のスタッフ16人(「縁の下の力持ち」)に拍手を送る。



11:45 もう秋


11:50 あざみ野二丁目


11:59


12:02 あざみ野


12:31


12:34 ハチ公前


12:44 新宿湘南ライン


12:55 池袋着


12:59


13:01


13:03


13:03


13:06


13:06


13:06


13:07


13:10


13:11


13:12


14:24


16:11 カーテンコール


16:13 最後の退場に大きな拍手


16:16


16:20


16:23


16:24


16:27


16:28


16:29


16:29


16:37 飲み放題付き3千数百円


16:41 安くて旨い!


16:41 しかも個室。多少のボカシ(笑)。


16:42
「そもそもブログって何?」
「どうやって、そのブログを知るの?」
と言われ、上手く説明できない、頭の悪さ(笑)。


16:43


16:45 紹興酒は片隅の段ボールから直接(笑)


17:06


18:17 大食堂は大にぎわい


18:18 50年以上前の話に談論風発


18:39


18:51


18:53 明るいママさんも一緒に


18:58 会計計算中


19:01 このあたりはワグネルOB関係席?

「やあやあ、皆さん、お疲れ様です!」
「一緒に歌いましょうよ(笑)」


19:07


19:08


19:09


19:25


19:30


19:55 あざみ野に戻る。


20:04


20:16 意外と早い帰宅。

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○10/11、藤井対永瀬の終盤は一手ごとに形勢が変わる。
 永瀬さんが詰め切れず、形勢逆転。
 藤井さんは勝って驕らず、喜ばず。
 今さらながら、そういう人になりたいと思うのだが・・・・・・。


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