人生ブンダバー

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港北ゴールデン・コンサート W杯雑感 週間フォト日誌

2014-06-30 05:00:00 | 音楽

6月21日(土)、大倉山の港北公会堂(--初めて行く。)へ港北ゴール
デンコンサートを聴きにでかけた。

例年、この時期は「かながわゴールデンコンサート」が県民ホールで開か
れるのだが、今年は県民ホールが改修中のため秋開催となり、別企画
としてこのコンサートが開催されることになったようだ。

当日券なしの超満員。お客様は70歳以上の方が多かったのではないか
しらん。私はかなり若い方だった。

<プログラム>
1.芳賀美穂
 セレナーデ  トスティ/曲
 くちづけ  アルディーティ/曲
2.倉沢一郎
 木莵  三好達治/詩・中田喜直/曲
3.弓田眞理子
 アメイジング・グレイス  ジョン・ニュートン/詩・讃美歌
4.小栗純一
 マリア  トスティ/曲
5.斉田正子
 「ノクターン」ヴォーカリーズ  ボロディン/曲・南安雄/編曲
 「子犬のワルツ」ヴォーカリーズ  ショパン/曲・一ノ瀬義孝/編曲
6.田中奈美子
 鱒  シューベルト/曲
 セレナーデ  ブラームス/曲
 君を愛す  グリーク/曲
7.中村博之
 「六つの子供の歌」より
   風の子供  竹久夢二/詩・中田喜直/曲
   たあんき ぽーんき  山村暮鳥/詩・中田喜直/曲
 エターナリー  山川啓介/詞・チャップリン/曲
8.栗本尊子
 お菓子と娘  西條八十/詩・橋本國彦/曲
 巴里の雪  西條八十/詩・橋本國彦/曲
 ひとつぼし  浜野ふじ子/詩・大中恩/曲

--休憩--  

9.鳥井俊之(ピアノソロ)
 ピアノ協奏曲第2番  ラフマニノフ/曲
10.小林厚子
 ジュ・トゥ・ヴ  サティ/曲
 「ワリー」より それでは遠くへ行ってしまいましょう  カタラーニ/曲
11.小林厚子&安念千重子(二重唱)
 「蝶々夫人」より 花の二重唱  プッチーニ/曲
12.弓田眞理子
 「蝶々夫人」より ある晴れた日に  プッチーニ/曲
13.倉沢一郎
 「ドン・ジョヴァンニ」より カタログの歌  モーツァルト/曲
14.斉田正子
 「清教徒」より 私はかわいい乙女  ベッリーニ/曲
15.安念千重子
 落葉松  野上彰/詩・小林秀雄/曲
 「カルメン」より ハバネラ  ビゼー/曲
16.小栗純一
 「フィガロの結婚」より 男たる者は  モーツァルト/曲
17.佐々木典子
 ウィーンの森の物語  J.シュトラウスⅡ/曲
 「死の都」より マリエッタの歌  コルンゴールド/曲

企画・構成・司会 中村博之



以下つたないコメントを・・・・・・

1.芳賀美穂 (ピアノ鳥井俊之 以下表記のないものはすべて鳥井さん)
 セレナーデ  トスティ/曲
 くちづけ  アルディーティ/曲
 「芳賀さんはミラノに3年ほどいかれましたが、ずっと港北に住んでおら
 れます」(中村さん。以下同じ)
 黒を基調とした花柄のドレス。登場しただけで花がある。2曲目は初め
 て聴く、難しい曲。いい歌はたくさんある。

2.倉沢一郎 (ピアノ深井利枝)
 木莵  三好達治/詩・中田喜直/曲
 「ミミズクは30年ほど前、NHKで日本の歌曲ベスト1に選ばれました。
 前奏はピアノ協奏曲のようです」→こちらをご参照。(多田さんの合唱曲
 とはかなり違う)。
 キッチリとしたおじぎ。やや暗めのバリトンで好きな声。歌唱も楷書の中
 にヘルツあふれるもの。
 「私の解釈は、遣唐使で中国から帰ってきたら、またミミズクが鳴いてい
 たというものです」

3.弓田眞理子
 アメイジング・グレイス  ジョン・ニュートン/詩・讃美歌
 「先日もマダム・バタフライを歌われました」
 赤黒いドレス。見事な音程(変な褒め方?)。やや小柄で細身だが、心
 に響く歌を聴かせてくれた。

4.小栗純一
 マリア  トスティ/曲
 「この方ほど立派に器用に歌う人はいません」。11月には富山県で『魔
 笛』の演出家としてデビューされます」
 左肩を前に半身の構えで歌い出す。歌詩とともに手が動く。キャラクタ
 ーがすばらしい。

5.斉田正子
 「ノクターン」ヴォーカリーズ  ボロディン/曲・南安雄/編曲
 「子犬のワルツ」ヴォーカリーズ  ショパン/曲・一ノ瀬義孝/編曲
 「中村さんが人を選ぶ基準は『美人』ですかと訊かれますが、まず声、
 それに音楽性と協調性です。斉田さんは、業界一高い声の出る人で
 す。テノールにはとても出せません」
 にこやかなお顔からいきなり高い声を出した。超絶技巧に大拍手。

6.田中奈美子
 鱒  シューベルト/曲
 セレナーデ  ブラームス/曲
 君を愛す  グリーク/曲
 「学校を出て10年くらいドイツで勉強していました。ドイツの友人もたく
 さんいます」
 いかにもドイツ語らしいドイツ語。響きに乗せたドイツ語の発音がすば
 らしい。耳だけで聴いたらドイツ人と思うだろう。

7.中村博之
 「六つの子供の歌」より
   風の子供  竹久夢二/詩・中田喜直/曲
   たあんき ぽーんき  山村暮鳥/詩・中田喜直/曲
 エターナリー  山川啓介/詞・チャップリン/曲
 「大学を出て10年くらい一緒の仕事をしていました。10年ほど前に脳
 梗塞になりましたが、5年間リハビリして復活しました。お兄さんのよう
 な存在です」(安念さん)
 中村さんが杖を片手に一生懸命歌う姿に感動。開場も静まり返る。「た
 あんき ぽーんき」は、1番、2番、3番とよく歌詩を間違えない。

8.栗本尊子 (ピアノ深井利枝)
 お菓子と娘  西條八十/詩・橋本國彦/曲
 巴里の雪  西條八十/詩・橋本國彦/曲
 ひとつぼし  浜野ふじ子/詩・大中恩/曲
 「大正生まれ、昭和、平成のプリマドンナ。去年は新日鉄住金音楽賞
 特別賞を受賞されました」
 栗本さんの生演奏を聴いたのは、もう15年前になる。音楽の友ホール
 とハッキリ記憶している(山田耕筰「AIYANの歌」ではなかったかしらん)。
 栗本さんのオッカケ状態?
 杖を片手ににこやかにゆっくり登場。栗本さんは今年94歳になられたは
 ずだ。ピアノに小さなメモを置き、右手をピアノに添えて胸を張る。とても
 お歳には見えない。何回聴いても、ワンフレーズ聴いた瞬間にひきつけ
 られる。すばらしいメゾの頭声。ムラのない響きは信じられない。畑中先
 生が「奇蹟」といわれるのもよく分かる。日本歌曲をこれだけうまく歌え
 る方はもう出てこないかもしれない。 
 YouTubeで少しだけ聴くことができる。→こちら

--休憩--  

9.鳥井俊之(ピアノソロ)
 ピアノ協奏曲第2番  ラフマニノフ/曲
 「鳥井さんは作曲科出身です。今度、『風の盆』をテーマにしたオペラを
 書くことになりましたが、何年かかりますか」
 楽譜はどうなっているんだろう?ピアノからオーケストラの音が聴こえ
 てきた。

10.小林厚子
 ジュ・トゥ・ヴ  サティ/曲
 「ワリー」より それでは遠くへ行ってしまいましょう  カタラーニ/曲
 「今回は一番若いお嬢さんではないでしょうか。新国立劇場のカバーを
 たくさんやっておられます。カバーは本当に大変なんです」
 ベージュ地に蝶柄のドレスにオレンジの肩掛け(なんというのかしらん)。
 すごい声量!やや太めのソプラノ。やはりオペラ歌手には声量が必要
 だ。2曲目の後半は気持ちが入り、ひきつけられた。

11.小林厚子&安念千重子(二重唱)
 「蝶々夫人」より 花の二重唱  プッチーニ/曲
 ソプラノとメゾの熱唱。ブラボーが飛んだ。

12.弓田眞理子
 「蝶々夫人」より ある晴れた日に  プッチーニ/曲
 ピンク系のドレス。ややリリック。役に没入、入魂の歌唱に会場が静ま
 り返った。

13.倉沢一郎 (ピアノ深井利枝)
 「ドン・ジョヴァンニ」より カタログの歌  モーツァルト/曲
 声も発声もすばらしい。芯のある、キッチリした歌唱にファンになった。

14.斉田正子
 「清教徒」より 私はかわいい乙女  ベッリーニ/曲
 白地に花柄のドレスに肩までの長い髪。最後はすごい高音でひっぱっ
 た。これが上のd?

15.安念千重子 (ピアノ深井利枝)
 落葉松  野上彰/詩・小林秀雄/曲
 「カルメン」より ハバネラ  ビゼー/曲
 「安念さんのお家は80人くらい入る練習場があり、敷地の中を小川が
 流れています」
 オレンジ色が入ったカラフルなドレス。アルトに近いメゾ。50cm以上の
 長い髪。「落葉松」は難しい曲だが、安念さんの絶唱は、心が泣いてい
 るようだった。

16.小栗純一
 「フィガロの結婚」より 男たる者は  モーツァルト/曲
 日本語への訳詩による歌唱。芯のある、やや硬めの声。ジェスチャー
 まじりで、大変聴き取りやすい日本語だった。

17.佐々木典子
 ウィーンの森の物語  J.シュトラウスⅡ/曲
 「死の都」より マリエッタの歌  コルンゴールド/曲
 「ウィーン・シュタッツ・オパーに9年間在籍されました。日本人では最長
 でしょう。それだけにいじめられたこともあったようです」
 ステージを左右に動きながらの熱唱。指向性のない、全体に広がる響
 き。世界標準の歌唱といっていいのではないかしらん。芸大声楽科の教
 授でもある。

いずれにしても、みなさん一流のプロ。いまさらながら音楽を職業とする
方は精進も並大抵ではないだろうなどと考えた。

最後は客席からステージに花束が殺到。会場とともに「夏の思い出」を合
唱してお開きとなった。

これだけの、そうそうたる出演者が登場して3000円とは破格のお値段
といえるでしょう。



12:43 大井町行急行(6両編成)


13:05 自由ヶ丘 元町・中華街行各停





大倉山の綱島街道


港北公会堂 指定席なのにこの行列。











入場風景


港北公会堂客席


座席から


恒例、花束贈呈シーン


「夏の思い出」の後奏も終わって、お開きに


当日のプログラム


終了後、大倉山駅に戻る


16:58 大倉山 東横線飯能行各停


17:16 自由ヶ丘 大井町行各停


アジサイと柏葉アジサイ


山口銘菓豆子郎と中華萬天


Youth Theatre Japan
これは何なのかしらん→こちら参照。













        *        *        *        *

週間フォト日誌

6月23日(月)



6:09 鷺沼 押上行各停 メトロ車両である。


引き続き、『第二次世界大戦の起源』を読む。

第一次世界大戦後、パリ講和会議に大蔵省首席代表として参加したJ.M.
ケインズは、ドイツに巨額の賠償金を課したヴェルサイユ体制を批判して
辞任、『平和の経済的帰結』を出版した。
ちなみにケインズは、「Cool Head but Warm Heart」で有名なアルフ
レッド・マーシャルの弟子である。

オーストリア=ハンガリー帝国は、ウィルソン米大統領の「民族自決」原則
でバラバラに、一方では「民族自決」を突き詰めるとヒトラーによる、ドイツ
民族の結集--オーストリア併合、チェコスロヴァキアのズデーテン問題
をもたらした。


参考図書;田中荊三、平山栄一共著『ヨーロッパ現代史』

この本は、著者の価値観を押し付けない、歴史を裁かない、いい本だ。



神田駿河台


本郷通り





株主総会の日





夕方、杉原歯科医院へ

この日の治療費は1,610円。ひとまず今回の治療は完了である。


6月24日(火)
朝のベローチェでのおじさんたちの「井戸端会議」--
(70歳)今日は降るかね~?
(63歳)降るでしょう。
(70歳)いつ降んの?
(63歳)それが分からない。いつ降るか?


6:01


6:06 始発待つ 会社までは 長い道







6月25日(水)

ワールドカップ3rd Match 日本対コロンビア 5:00キックオフ
(テレビ朝日)
5時40分まで視て、家を出る。



6:07 鷺沼始発 大井町行各停

家から続々と対コロンビア戦の速報メールが届く。
6:16「コロンビアすごく攻めてる」
6:49「また1点取られた(涙)1対4」
6:55「みんな呆然 ギリシャが大逆転で進出」



検討の結果、来シーズンの新国立劇場オペラを3公演申し込む。

帰宅時、朝日新聞の夕刊を購入。
朝日とか日経のスポーツ欄は分析的でなかなかいい。



終わってみれば、グループCはFIFAランキングどおりの結果だった。
1位 コロンビア(FIFAランキング8位)
2位 ギリシャ(12位)
3位 コートジボアール(23位)
4位 日本(46位)
(そもそも)日本のFIFAランキングは本大会出場32か国中29位である。
最初からギリシャとコートジボアールの2位争いだった?

期待を大きくしたのはマスコミのせい?
日本の「実力」を知らない人が期待していた?
サポーターは日本の実力を知ったうえで、熱狂的な応援をおくっていた?

「過去最強のチーム」といわれたがはたして過去のW杯直前のFIFAラン
キングは?
2010南ア大会・・・・・・・・・45位(今回並み)
2006ドイツ大会・・・・・・・・18位
なので、「史上最強」もやや疑わしい。

もっとも日本が勝つ「可能性」は0%ではなかった。0%ではオッズがなり
たたない。日本が勝つには魔法が必要?(オッズの魔法使い?)


ワールドカップの本大会を見ていると、他の国際試合Aマッチとはファウ
ルぎりぎりの、(守備の)当たり方、身体の寄せ方のレベルが全然違う。
まさしく「格闘技」?


ザッケ監督も選手もよく敢闘したといえるのではないかしらん。
お疲れ様!でした。

今後の日本は、自分の弱点を分析し、まずは「ランキング25位」という目
標を設定したらどうだろう?控えめなようだが、アジアではダントツに強い
ことになる。


6月26日(木)



「日本完敗 1次L敗退」のニュース






JR御茶ノ水駅前


焼きパプリカのクリームスープ


スープストック店内


駿河台の池田坂

池田さんという旗本が住んでいたらしい。



18:21 淡路町交差点


東京芸術劇場

この日は、何かと思いきや、イザベル・ファウストのヴァイオリン・コンサ
ートが開催されていた。


発声練習中


「R.シュトラウス歌曲集」を練習。須田さんの指揮。ピアノは永澤友衣さん。
5.「ツェツィーリエ」
3.「子守歌」
1.「ひそやかな誘い」
の順。


ファウストの終演と重なり大変な人

6月27日(金)


6:01 東武動物公園行各停


昨日の楽譜をおさらい



韓国vsベルギー 5:00キックオフ(NHK総合)
0対1で韓国もグループリーグ敗退。


6月28日(土)

W杯ーーグループリーグを終え、アメリカ大陸の国が8つ16強に入った。
「アメリカ大陸開催のW杯はヨーロッパ勢は優勝できない」というジンクス
があるのだとか。

アジアはすべてがグループリーグ敗退となった。3敗の豪州を除き、みな
1分け2敗である。
直前のFIFAランキングは
日本 46位
韓国 57位
イラン 43位
オーストラリア 62位
だった。

ではアフリカ勢はどうなのか?
カメルーン 56位
コートジボアール 23位
ナイジェリア 44位→グループリーグ突破
ガーナ 37位
アルジェリア 22位→グループリーグ突破

いくらアジアの中で強いとかトップであろうと、FIFAランキングで25位以
内に入らないと「強い」とはいえないのかもしれない。

もっとも、スペイン(ランキング1位)、ポルトガル(4位)、イタリア(9位)、
イングランド(10位)など強豪国も、今回はGLで敗退だから、何が起こる
か分からないのがサッカーなのだが・・・・・・。




優勝は、今までの試合を見ると、ブラジル、ドイツ、オランダ、アルゼン
チンの中から出るのだろうか。
好調ロドリゲスのコロンビアも「穴」かしらん。


8チャンネル「人志松本すべらない話10周年」を視る。
--サバンナ高橋(38)が好調だ。

[本稿は書き掛けです]


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