5月21日(日)、最高気温30℃の猛暑。小田原少年少女合唱隊の
定期演奏会。
東響の川崎定期演奏会--J.ノットのブルックナーと重なってしまっ
た。昨年、同団のクリスマスコンサートでは私自身の本番と重なり、
行けなかったので、今回は是非とも小田原にお邪魔しなければと、
Iさんに東響チケットを譲る(--Iさんに後から聞いたところによると
すばらしい演奏だったようだ)。
以前にも書いた話(--「年寄り」は同じことばかり話す?)だが、小
田原少年少女合唱隊の歌声を初めて聴いたのは、東京文化会館で
行われた全日本合唱コンクールの時だから、もう10年前になる。
桑原妙子先生とお知り合いになれたのは、その2年後の「洋ちゃん
を偲ぶ会」だ。そんな機会を与えてくださった、畑中先生と三浦先生
には感謝でいっぱいだ。(ご参照→こちら)。
この5月15日には、桑原先生の「先生」である、二期会創設者のお
一人、佐々木成子(さだこ)さんが97歳で亡くなられた。二期会創設
者メンバーでご存命は栗本尊子さんだけになられたかしらん。
11時5分あざみ野発の急行で中央林間へ向かう。午前中からかな
りの猛暑で、ステージに乗られる方々が、脱水症状にならないか心
配になる。
あざみ野~長津田~中央林間~相模大野~新松田~小田原と、
5回乗り換え、小田原へ。小田原には12時35分に着いた。
人気の箱根そばで昼食。1年ぶりの小田原はかなり観光客が増え
た感があった。その後、水分を補給しながら小田原市民会館へ。
小田原市民会館はいつものことながら長蛇の列。入場すると、皆さ
んが「こんにちは~」と明るい挨拶で迎えてくれる。小田原少年少女
合唱隊の皆さんは、大人の方々も含め全員が礼儀正しい。
<プログラム>
1.日本のわらべうた(クラスⅡ)
2.宗教曲(クラスⅡ Sop.ソロ:橘田弘美・横山瑞希)
3.湯山昭作曲の童謡(クラスⅠ・Ⅱ)
4.世界の民謡(クラスⅡ)
5.『サウンド・オブ・ミュージック』(クラスⅠ・Ⅱ)
~休憩~
6.世界の合唱曲(マルベリー・チェンバークワイア)
7.器楽曲(マルベリー・クワイア、マルベリー・チェンバークワイア)
8.「小田原城四季」(全員 ♪皆様ご一緒に)
9.ミュージカルより(マルベリー・クワイア)
10.アフリカの歌(マルベリー・チェンバークワイア、全員)
(下の画面ご参照)
来年は55回記念となる。
<プログラム>
以下、いつもながら、つたない感想を・・・・・・
1.日本のわらべうた(クラスⅡ)
どん帳が上がると赤地の振り袖姿の少女が18人。桑原先生は
黒地の和装。出だしは、十八番のひとつ(1)「烏かねもん」で、い
きなりひきつけられる。先生はいつものように指揮棒なしの指揮。
「皆さん、こんにちは。今日は何歌いたい?と訊いたら、この3曲
になりました」(桑原先生)。いずれもア・カペラだ。
(2)「てぃんさぐぬ花」は、ソプラノパートがメロディーになったり、
obbligatoになったり、飽きるところがない。(3)「ほたるこい」で
はステージが暗くなり、「ほ、ほ、ほたるこい」と歌うと、歌う皆さ
んの周りに本当に「ホタル」が出現し、ビックリ!
演奏が終わると、先生は下手に、皆さんは上手にはけ、時間の
ムダがない。
ここで突然、春子先生が登場。「ホタルの幼虫は水の中におりまし
て、ソメイヨシノが咲く頃に、なんでも毎日の気温が累計で500℃
になると、上陸してくるそうで」とおもしろいウンチク。
2.宗教曲(クラスⅡ Sop.ソロ:橘田弘美・横山瑞希)
民族衣装風に着替えて登場。
(1)プーランクは、子音も母音もキッチリそろって、スキがない。
(2)「ああ、いけにえの救い主よ」は、上に抜けるソプラノがすば
らしく、またアルトが効いている。ゆっくりした曲で、じわじわと来
る。
(3)は春子先生のピアノ伴奏付き。18人の少人数合唱だが、上
半身の力が抜けた、喉が開いた、姿勢よく無理のない発声がす
ばらしく、 天使の声だ。
(4)はまた暗くなり、最後にホタルが現れる--緩急緩の構成、
おもしろかった。
3.湯山昭作曲の童謡(クラスⅠ・Ⅱ)
クラスⅠとⅡの合同演奏。今回が初ステージの小学1年生もいる
という(キチンとおじぎをしてくれた)。いずれも一度は聴いたこと
がある懐かしい子どもの歌ばかりだが、あらためて聴く「コンコン
クシャンのうた」がおもしろかった。聴き慣れた曲に、ある演奏に
より、突如眼を(耳を?)開かれることがある。
4.世界の民謡(クラスⅡ)
(1)「花の冠」は聴いたことがあったかしらん。いずれにしても、出
だしのfから始まり、大変曲想の変化に富んでいてすばらしい。
(2)の「オルデ・エ」はフィリピン民謡だという。タガログ語かしらん。
ソプラノのソロに加え、「手の体操」が入ったりして、やる方が大変
そうだが、聴いている方はいかにも楽しい。
ここで桑原先生から「8月27日、スペインの合唱団を小田原にお迎
えして演奏会を行います。急だったため、会場が狭いのですがお聴
きにいらしてください」とPR。おって、春子先生からも「200席しかあ
りませんので、早い者勝ちですよ~」と。私は、それっとばかり、休
憩時間にロビー販売で1枚ゲットした。 (下のチラシ)
すばらしい合唱団のようだ。
5.『サウンド・オブ・ミュージック』(クラスⅠ・Ⅱ)
映画の『サウンド・オブ・ミュージック』が公開されたのは、50年以
上前になる。わが家族も大好きでDVD版も所蔵している。
それはともかく、桑原先生はピアノ春子先生とともに下手での指
揮。「私のお気に入り」、「一人ぼっちの羊飼い」、「エーデルワイ
ス」をかなり動きを交え、3つぐらいのグループになったり、ステー
ジを大きく使って、歌ってくれた。
クラスⅠの子からみたら、高校生は頼りがいのある大人に見え
るだろう。
~休憩~
6.世界の合唱曲(マルベリー・チェンバークワイア)
休憩後は、女性11人、男性7人の「大人」たちも登場。今回は、
「フィリピン・マドリガル・シンガーズのように座って歌ってみます」
(桑原先生)。
(1)ゆっくりとした、プーランクの「Salve regina」が、シューベル
トはまた違い、すばらしい。ブレスがしっかりしていないと歌えな
いだろう。プーランクを集中的に聴いてみたくなった。
(2)はすごくおもしろい曲。最初はゆっくりかと思いきや、途中か
ら早口言葉になった。マルベリー・チェンバークワイアが得意そ
うな曲だ。
(3)はプシュシュシュとかウーウウーウなどの意味なし言葉。森
の中の鳴き声も登場。縦の線がまったく崩れない。
7.器楽曲(マルベリー・クワイア、マルベリー・チェンバークワイア)
(1)「G線上のアリア」も(2)「トルコ行進曲」も耳慣れた曲だが、合
唱となると難しい。(1)は腹筋が痛くなりそうだ(笑)。(2)は一歩
間違うとグチャグチャになるだろう。
終わると各自イスを持って退場。
8.「小田原城四季」(全員 ♪皆様ご一緒に)
客席で聴いていた小田原少年少女合唱隊の皆さんもステージに
上がる。合唱ヴァージョンのステージは初演だという。まずはLIVE
録音のため、合唱団だけで「模範演奏」。
その後、客席も加わり、全員合唱を楽しんだ。シンプルなメロディ
ーの中に、ウルウル来そうな歌詩だった。3番以降にはソプラノソ
ロのオブリガートが入って、アクセントになっていた。演奏後、客席
で作詩のわたなべゆきお氏が紹介された。
9.ミュージカルより(マルベリー・クワイア)
(1)「メモリー」と(2)「夢やぶれて」というミュージカルナンバーが
たっぷりと歌い上げられた。--カンタービレ。
10.アフリカの歌(マルベリー・チェンバークワイア、全員)
フィナーレは、アフリカの歌。(1)はマルベリー・チェンバークワイ
アが揺れて歌う。途中、男性の一人が突如、前でパフォーマンス
(?)。合唱最後のdim.からppが美しかった。
(2)はクラスⅠ、Ⅱも加わり、動きも付いて楽しそう。かわいらしい
小学生もよく覚えられる?一世一代の晴れ舞台!DVDで視ると
楽しいだろう。最後はみんなが両手を広げて、拍手とともにフィー
ネとなった。
最後の最後は、会場も入り、桑原先生も一緒に、春子先生の伴奏で、
「故郷」の大合唱。
10:53 アジサイ開花はもう少し
10:53
10:54
11:03
11:04 あざみ野
11:13
11:23 中央林間
11:27 中央林間 11時28分新宿行
11:32
11:34 相模大野 11時34分発快速急行
11:53
11:56 伊勢原で抜かされる。
11:59
12:19 12時20分発各停に乗換え
12:35 小田原着
12:36 いつもなら花が飾ってあるのだが・・・・・・
12:37 外国人旅行センターアルバイト募集
12:37
12:38 「箱根そば」で昼食 1年前より混んでいる。
12:39
12:47 450円
12:57 外国人観光客も多い。
12:57
13:00 水分補給
13:02 JR在来線改札前
13:03 改装された?
13:04
13:05 小田原駅前
13:06
13:07
13:08 お堀端通り
13:08
13:09
13:10 栄町交差点
13:11
13:11
13:12
13:13
13:14
13:15 幸田門跡祈念碑
13:17
13:17
13:18
13:19
13:19
13:20 学橋
13:21 神奈川県立小田原城内高等学校 建学100年記念碑
13:22
13:23 小田原市民会館が見える。
13:23
13:24
13:24 大手門跡
13:25
13:25
13:26 「最後尾はこちらです」(運営委員さん)
13:30 開場したところ
13:33
13:35 続々入場中
保護者のコメント(以下)に感動
--人見知りで引っ込み思案だった一年生の娘が、先生に見守られ、
先輩たちに助けられ、仲間と心を合わせて歌うことで成長し、積極的
に動き、後輩を気遣う、たくましい女子高生になりました。
15:01 休憩中 チケット、CD販売中
昨年の定期演奏会のCDを購入
15:01
15:01
16:17 お開き
16:20 お開き後のロビー
16:54 打ち上げで、かんぱ~い
16:54
16:56
17:09 黄色いTシャツの運営委員の皆さん
演奏会は運営委員の方々の縁の下の力持ちによって・・・・・・
18:02
18:04 創業150年??
18:09 あらら、干物屋さんはどこへ行ったかしらん?
18:09 干物屋さんはこちらに入っていた。お土産に買う。
18:15 小田原栢山の二宮金次郎を知らない人はいない?
18:16
18:17 外国人グループ
18:19 小田原
18:19 同上
18:20
19:13 相模大野
19:14 乗り換え
19:20
19:23 中央林間
19:47
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今回も詳細なレポートを有難うございました。
準備不足な面が多々あり、お聴き苦しかったことと
お詫び申し上げます。
現役は運動会やテストとの両立が大変な中での定期でしたが「みんなエライ!スゴイ!」と真面目に取り組む姿を
ほめました。
マルベリーも仕事が忙しい中での合唱活動ですが
今後も、みんなで楽しくハモッテ来年の少年少女55周年
マルベリー・チェンバークワイア20周年を迎えたいと
願っております。
あたたかいレポートに厚く御礼申し上げます。
詳しい内容のレポートと、それぞれのステージにこころあたたまる感想を頂戴し、大変励みになりました。
齢50の半ばを越え、会社務めをしながらの合唱活動で、至らぬ所もございますが、桑原先生・春子先生のご指導のもと、合唱できることの喜びと共に、55周年に向かって頑張ってまいります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
運動会や定期テストと重なり忙しい中、一人一人が上手く時間をやりくりし、無事に定演を終えられ、ほっとしています。
一年生からマルベリーの先輩方まで全員で歌う最後の合唱は、私が小学一年生の時からずっと大好きな時間です。毎回のコンサートで改めて合唱っていいなぁと思います。
55周年に向かってこれからも楽しく歌っていきたいと思いますので、これからも温かいご支援どうぞよろしくお願い致します。
東響の方は友人も大変感激していましたので、友人も私もwin-winでよかったです。お気になさらずなさってください。
1年ぶりに皆さんのお声を拝聴し、私も日常を忘れ、大いにリフレッシュいたしました。
8/27に演奏会も楽しみにしております。お疲れを残されませんよう。
お忙しい中、振付けがあったりして、歌い続けていらっしゃることに感動です。
仕事はやればやるほど増えるものかもしれませんが、健康にはくれぐれもご留意ください。これからもすばらしい歌声を楽しみにしています。
今は演奏会の心地よい緊張感からも解放され、ホッとされていることでしょう(また次が待っているかな?)。
何かとお忙しいでしょうが、「一度きりの人生」、頑張ってください!
お忙しい中、毎回温かなコンサートレビューありがとうございます。
8/27のコンサートもいらして下さるとのこと、嬉しいです!私たちも素晴らしい合唱団とのジョイントが今から楽しみです。
現役のメンバーも大人のメンバーも次の目標に向かって頑張ってまいりますので、今後もどうぞよろしくお願い致します
またいつものように素敵なレポートと時系列のわかりやすい写真を載せていただき、本当にありがとうございます。心から嬉しく拝読いたしました!
マルベリーの風戸と申します。
私たちマルベリーのメンバーにとって、合唱隊のみんなと同じステージでお客様に聞いていただける機会はそれほど多くないので、この定期演奏会や12月のクリスマスコンサートを今後も大事に歌っていきたいと思っております。
来年の55周年とマルベリーチェンバーの20周年に向けて、レパートリーを増やし、来ていただける皆さまに精一杯楽しんでいただけるよう、楽しさが伝わる演奏ができるよう精進してまいります。
今後とも、温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
打ち上げにご一緒させていただくと、こちらまで、やっぱり合唱っていいな~という想いで一杯になります。
これからも皆さん力を合わせて頑張ってください!8/27も精一杯拍手させていただきます。
癖のない、透き通るような発声をベースにした、アンサンブルは、毎回、初めて聴いたような新鮮な想いを抱きます。
声楽は、身体が資本ならぬ、身体が楽器ですので、これからも健康に留意され、音楽の素晴らしさを届けて下さい。8月の演奏会も楽しみにしております。