8月7日(日)、お江戸コラリアーず第21回演奏会を聴く(14時開
演。於東京芸術劇場)。
お江戸コラリアーずの指揮者山脇卓也さんを初めて聴いたのは、
もう10年以上前になる。先日も早稲田女声合唱団を聴いた(よか
った)。
楽譜以上にスケール感の大きな演奏をするという印象だ。早稲田
グリーの出身だが、さすが「何か」プロになるだけのことはある
のではないかしらん。
ということで、初めてお江戸コラリアーずの演奏会をじっくり聴
いた。
入場者数はCapacityの6割くらいかしらん。コロナ感染者数の増加
もあり、人数制限をしていたのかもしれない。
1階前3~4列は空席にしてある。2階席中央、私の左隣3人は若い
女性ファン。
「プログラムメンバー」は、Top15人、Sec.15人、Bari.12人、Bass
9人の合計51人(もう少し多いと勝手に思っていたが、コロナでお
休みしている方がいるのかもしれない)。
平均年齢は、まったくの憶測だが30歳台かしらん。
*ヴォイストレーナーはテノールの大島博氏。
<プログラム>
1.<外国語アラカルト>
(1)4つの古いハンガリー民謡
作曲:バルトーク・ベラ 指揮:山脇卓也
(2)3つの歌
作詩:K.スクイェニエクス 作曲:P.ヴァスクス
(3)「ゴキブリ」
編曲:R.サンド 指揮:村田雅之
2.男声合唱とピアノのための「ぼくの村は戦場だった」
テキスト構成・作曲:信長貴富 指揮:山脇卓也 ピアノ:松元博志
3.男声合唱組曲「月光とピエロ」
作詩:堀口大学 作曲:清水脩 指揮:山脇卓也
4.男声合唱とピアノのための「天使のいる構図」
作詩:谷川俊太郎 作曲:松本望
指揮:村田雅之 ピアノ:松元博志
以下、まことにつたないコメントを少々・・・・・・。
5分前、長身の男性が下手から登場。「お願い」をする。
影アナでもよかったカナ(趣味の問題?)。
1.<外国語アラカルト>
(1)4つの古いハンガリー民謡
作曲:バルトーク・ベラ 指揮:山脇卓也
東京芸術劇場は緞帳がない。14時過ぎに下手から合唱団が足早に
登場。アカペラの4曲。マスクをしているのは2人だったか?
1曲目は音取りがあったかなかったか。緩急4曲をattaccaで演奏。
1曲目からいい「音」を出し、Topの高音も不安なく、4曲合わせ
て5分ほどでさっと終わった。
マジャル語の響きがよかった。
山脇さんのショート・トーク(曲目説明)が入る。
(2)3つの歌
作詩:K.スクイェニエクス 作曲:P.ヴァスクス
ラトヴィアの作曲家ヴァスクスへの委嘱作品(初演)。緩-急-
緩の3曲。
1、3曲目のじわじわクレッシェンドが見事だ。一人ひとりが「自
分勝手に」歌っていたら、こうは行かないだろう。
2曲目最後の「無声音」にはハッとした。(概算演奏時間10分)
山脇さん「来日はかないませんでしたが、あらためてヴァスクス
氏へ拍手を」(拍手)
(3)「ゴキブリ」
編曲:R.サンド 指揮:村田雅之
指揮者交代。山脇さんはTopへ。Bassの村田さんが指揮台へ。
リズム感あふれる原語合唱(スペイン語)だった。(同3分)
2.男声合唱とピアノのための「ぼくの村は戦場だった」
テキスト構成・作曲:信長貴富 指揮:山脇卓也 ピアノ:松元博志
「あるジャーナリストの記録」という副題がある、2012年、シリ
アで銃撃されて死亡した山本美香氏のことを曲にしたものだ。
最初は独唱曲だったが、次に女声合唱版ができ、今回、男声合唱
版の初演となる。--聴くのは初めてだ。比較的長いステージ。
全員黒シャツ、黒ズボン。譜面持ちの人はいなかった(!?)。
複数のソリストによるセリフと独唱がリードする。
全体的に若々しい声。歌詩を見なくても、言葉が聴き取れるのは
すばらしい。これは作曲にあたっての言葉の選択と演奏にあたっ
ての発語の双方に寄るものではないかしらんなどと考えながら聴
いていた。「戦争の恐怖」が客席に迫ってくる。
第五章ではステージに座り込んでの合唱。ソリストの中ではハイ
バリの方がセリフ、独唱ともに発声がとくにすばらしかった。
演奏後、作曲者の信長氏が紹介され、会場が拍手に包まれた。
(同28分)
3.男声合唱組曲「月光とピエロ」
作詩:堀口大学 作曲:清水脩 指揮:山脇卓也
私も歌ったこともあり、さまざまな演奏を聴いてきた名曲だ。そ
れだけに聴く方としては辛くなる。
2曲目以降をattaccaで不安なくつなげた、ガッシリした演奏だっ
た。
(1)月夜
出だしからいい「音」を聴かせる。和音が広がる箇所も申し分な
い。rit.で指揮より合唱が「わずかに」先に行ったかしらん。
(2)秋のピエロ
Topの響き、輝きがすばらしい。最高音も見事に張ってくれた。
言葉がよく聴き取れる。
(3)ピエロ
やや虚無的な演奏かしらん。微妙なテンポがいい。
(4)ピエロの嘆き
前に行く音楽にジ~ンと来る。突然、学生時代のオーデションを
思い出させた。
(5)月光とピエロとピエレットの唐草模様
しなやかな指揮ぶり。ここでもTopは最高音を見事に「鳴らし」
てくれた。
不安のない、期待以上の演奏だった。譜面持ちの人は15人強。
(同14分)
4.男声合唱とピアノのための「天使のいる構図」
作詩:谷川俊太郎 作曲:松本望
指揮:村田雅之 ピアノ:松元博志
約30人ほど(?)が譜面持ちのステージ。「いろいろな天使の絵」
が登場する。ここでも今までと似た印象で、合唱としての「声」
が若々しく、「滑舌」や「撥音」のさばき方などもいいし、クレッ
シェンドも上手い。
Bassパートは人数が少なかったが、均一された声がそれを補って
いた。(同26分)
まったく個人的意見だが、指揮棒を持たない指揮でもよかったの
では?
第2、第4ステージを通じて、ピアノ伴奏がまことにお上手だった。
村田さんのアンコールは、住野よる作詩、松本望作曲「無音が聞
こえる」。
最後は山脇さんの指揮、信長さんの編曲による「故郷」。
2番はウクライナ語によるものだった。3番はややpによる合唱。
私の近くの女性ファンが涙ぐんでいた。
ピアニストを中心に3人並んでのおじぎ。16時16分お開き。
コスパ論でいうならば、1,500円(A席)は安く、十分楽しめた。
来年(8/12土)も聴きにいこう。
11:59
12:03 測量中?
12:03
12:04 大場町
12:14 あざみ野
12:39 渋谷
12:43 ハチ公
12:43
12:44
12:47 埼京線
12:59
13:01
13:01
13:03
13:05 西口立教大学方面 左折
13:06
13:07
13:10
13:12
13:12
13:13
13:14 プログラムは自分でピックアップ
13:35 大ホール2階
13:41
13:51
15:04
15:04 サンジョベーゼ
ここでは赤ワインというと
「どちらになさいますか?」
「サンジョベーゼ」
白ワインも同様。
15:09
15:12
16:16
16:19
16:19
16:20
16:21
16:22
16:24
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