友人に薦められ黒田勝弘『反日 vs. 反韓』(角川新書、8月新刊)
を読む。
黒田氏のプロフィールは、本書によれば「1941年、大阪生まれ。
64年、京都大学経済学部を卒業後、共同通信社に入社。78年、韓
国・延世大学留学後、共同通信ソウル支局長。89~2011年、産経
新聞ソウル支局長兼論説委員。92年、ボーン・上田記念国際記者
賞、2005年には菊池寛賞および日本記者クラブ賞を受賞。現在、
産経新聞ソウル駐在客員論説委員。在韓40年」。
<目次>
第1章 日韓は後もどりできない
--「歴史まみれ」と「歴史離れ」
100年経っても反日をやめられない歴史まみれの韓国に対し、日本は「もう
いい加減にしろ」という歴史離れで対韓制裁外交に踏み切ったのだが、その
結果、日韓関係は過去とは違った画期的な展開になった。日本にとって韓国
はこれまで、歴史(贖罪意識?)を背景にいつも「遠慮」と「配慮」の対象
だった。
第2章 反日不買運動と「日本隠し」の真相
--制裁と報復を検証する
(韓国の)歴史教育では、日本を悪者に仕立てて「日本とはよく戦い、勝っ
た」と教え、さらに「だから日本には負けるな」「日本に負けないよう頑張
ろう」という元気付けが行われていた。・・・・・・
ちなみに、韓国が世界に誇る自動車産業も日本企業の協力でその基礎を築い
た。「現代」は三菱自動車、「起亜」はマツダ、「三星」は日産自動車、そ
して今はなき「大宇」はスズキなど・・・・・・。韓国世論はそうしたことはまと
もに知らされていない。
第3章 果てしなき日韓擬似戦争の恨(ハン)
--旭日旗とレーダー照射事件
第4章 日本人にも対韓被害意識がある
--歴史の探る反韓・嫌韓感情の起源
反日現象を列挙すればきりがないが、それは政府レベルのみならず、いわゆ
る市民運動やメディアを含め、国を挙げて日本叩きが行われているのだ。
第5章 「天皇」がなぜ「日皇」なのか
--韓国メディアこだわりの限界
第6章 左翼権力エリートの偽善
--曺国(チョグク)スキャンダルの文化人類学
第7章 日本人より韓国人に読ませたい
--ベストセラー『反日種族主義』と『親日派のための弁明』
第8章 韓国は日本の防波堤か
--矛盾に満ちた文在寅語録
第9章 朴正煕に助けられた文在寅
--大逆転のコロナ政治学
第10章 ぜいたくな貧困
--映画『パラサイト』をめぐる大誤解
本書は福沢諭吉『西洋事情』ならぬ、当世『韓国事情』がギッシ
リ詰まっている。
本書を読んで改めて感じるのは、今の韓国は、(いろいろな人が
いるにしても)どちらかというと、感情的、情緒的、煽情的なの
ではないかしらんということだ。
--親日派やかくれ親日派もいるハズ?
そうであってもいいのだが、最低限「国際法」、「条約」は守っ
てもらわないといけない。
「約束」が守れない国とは対話ができない?
日本は、安倍内閣であれ、菅(すが)内閣であれ、何内閣であれ、
その原則は当然維持すべきでは?
江戸時代末期、日本には「万国公法」(International Raw、国際
法)が伝わった。
坂本龍馬のエピソード(作り話?)に、最初は長刀を持っていた
が、次には短刀、その次には拳銃、最後には『万国公法』を持っ
ていたというものがある(--司馬遼太郎が言っていた)。
坂本龍馬は勝海舟から『万国公法』を学んだ?
Wikipediaにあるように、『万国公法』のもたらした外交概念の一
つには、「条約の遵守」がある。
私に言わせれば、韓国はいまだに「万国公法」を学んでいないの
ではないか・・・・・・、ということになる。
言い過ぎかな~(笑)。
黒田勝弘『反日 vs. 反韓』★★★★★
2020/10/11 NHK 日本企業は脱韓国?
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私の「箴言(しんげん)」ノートメモより(No.6)
「(あなたの)国があなたのために何をしてくれるのかを問うの
ではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問う
て欲しい。」(J.F.ケネディ[1917-1963])
・・・・・・ケネディの大統領就任演説(1961)の一部。私の中学、高校時代に「流
行」していた。
高校の体育教師N先生(明治生まれ?)もこの言葉がお好きだった。(→こちら)
しかし、今から考えると、「60年代当時の米国」&「民主党大統領」という前
提があるのかもしれない。
J.Fケネディは当時「若い」イメージがあった(43歳で大統領に)。
ケネディは、私の父(大正7年生まれ)より1歳年長だった。
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日本人として いろいろ思うところ 某国にあります(普通の主婦の私でも)
バランスよく(報道は偏ってるときありますよね!!)考えていきたいと常々思ってます。
ありがとうございました。
メディアによっては多少バイアスが感じられることがありますね~。
報道番組のキャスターのコメントもテレビ局の「台本」があるのかもしれません。
デカルトではありませんが、何事も「疑問」が大切でしょうか??