人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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オスモ・ヴァンスカの「第九」

2010-01-02 05:16:29 | 音楽
12月に、団地一斉に窓を最新のアルミサッシに換えた。エコ仕様というのだろう
か、以前と較べて2℃は温かい。

年末、日テレでO.ヴァンスカ・読売日本交響楽団の「第九」を聴いた。林正子
(Sop)、林美智子(Mez)、中鉢聡(Ten)、宮本益光(Bari)、新国立劇場合唱団。

ベートーヴェンの交響曲演奏の仕方自体については、学術的な知識はない。にわか
勉強だが、ベートーヴェンなど交響曲の演奏にあたっては、従来(というよりも長
い間)、ブライトコップフ版が使用されていた。そこに登場したのがベートーヴェ
ンの楽譜を「忠実に」復元したベーレンライター(社)版である。
そこにもってきての古楽器演奏の「ブーム」。(とはいえブリュッヘンが18世紀オ
ーケストラを創設したのはもう30年前である。)その両者からヴァンスカのような
古典派の演奏の仕方が生れているようだ。

指揮者でいえばアーノンクール(1929b.)、ブリュッヘン(1934)、ノリントン
(1934)、ジンマン(1936)、ヴァンスカ(1953)という流れになるのだろうか。
金聖響(1970)も同様な演奏を志向している。

演奏は、フルトヴェングラーの文学的、ロマン的、解釈的に対して、楽譜どおり
で、即物的、テンポが速いのが特徴といえるだろうか?(トスカニーニも楽譜どお
りの、テンポの速い演奏といわれていたが、実際はかなり楽譜に手を入れていたよ
うだ。)

去年、NHK TVでノリントン・N響の、古典派的なメンデルスゾーン(「スコットラ
ンド」)を聴いて、大変おもしろかったが、ヴァンスカの「第九」もそれと同様な
印象を受けた。

古楽器はヴィブラートがかからないのかしらん?ノン・ヴィブラートをモダン楽器
に持ち込んだ演奏といえるようだ。フルトヴェングラーのようなガーっと盛り上が
って、気持ちが興奮するような演奏ではないが、ベートーヴェンであることには変
わらない。今はこのような演奏が「流行」のようだ。


生で聴いていないので断定的なことはいえないが、新国立劇場合唱団は評判どおり
うまい。

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