学生時代、暇さえあれば、大学図書館で、小泉信三全集を読んだ。
小泉信三は今でも「尊敬する人物」だ。
先日、団地の某先輩から「よろしかったら」と小泉信三『私の履
歴書』(昭和41年8月版)を頂戴した。
本の最後には、きっちり万年筆で、読後感(昭和41年8月31日)
が書かれている。
帯には、高橋誠一郎名誉教授により、
わたしは、急逝した小泉信三君に対する追憶の念に駆られて、同君の遺著を書
架からおろして身辺に置いた。故人の思い出にふけりながら、うず高く積まれ
たこれらの著書をひもといている。いずれも感銘深く読まれるが、しかし、こ
れらの諸著にもまして、興味深く読んだのは、この『私の履歴書』だった。故
人を知る上に、これにまさるよすがはない。小泉父子二代の恩師福沢諭吉先生
の『福翁自伝』に比せらるべきものであろう。
・上下差別のない塾の学風
それに関連し思い出したが、私の母のいとこ榎本氏が慶應剣道部出身だっ
た。私が「榎本さんは・・・・・・」と言いかけたら、大きな声で、親しげに「先
輩は、と言ってくれよ」とニヤリとした。
・上海で共産党の資料入手~図書館に寄贈~新進学者(石川忠雄)
の活用
・満州事変~太平洋戦争をどう見ていたか
など興味深い点を思い出した。
小泉信三(1888-1966)と高橋誠一郎(1884-1982)は、よきラ
イバルだった。
憶測も入るが、ささやかな「確執」もあったのではないかしらん。
私が間接的に聞いた話では・・・・・・(略)。
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<総選挙関連報道より>
右:11/1付 左:11/2付
〇今回の総裁選は、11/2未明まで勝敗の行方が分からなかった。
産経新聞では、見出しが
11/1 立民「共闘」ふるわず、自民議席減
から
11/2 自民261 絶対安定多数 立民惨敗96
に変わった。
〇共産志位委員長:議席減「責任はない」 「方針は正確と確信」
(→「毎日新聞」こちら)
昨日のブログ(→こちら)で予想したとおりのコメント。
これがもし自民党だったら、新聞記者から「得票も議席も減ら
しているのに、おかしいんじゃないですか?」という質問が相
次ぐはずだが、当該記者会見で各新聞記者がそのような質問を
したのかしないのか--ニュースを見た限りは分からない。
もししていないとすれば、それは小泉信三いわゆる(新聞記者
の)「進歩主義への気兼ね」になろう。
志位氏のコメントの是非はしばらく置くとして、報道各社の姿
勢(ダブルスタンダード?)を問いたい。
ニューヨークタイムズであれば、「議席数も得票率も減らした
のに責任は取らないのですか?」と、答えが予想されるとして
も、質問するだろう。
その昔、NYタイムズのJ.レストンが中国の周恩来に、日米安保がなくなれば、
日本は核武装するのでは?と質問したことがあった。その後、しばらくして、
中国は日米安保を認める、それよりソ連の覇権に反対、と言い出した。
11/2 11:36 TBSNEWS
「議席減で枝野代表進退焦点」
〇立民枝野代表の責任を問う声が内外に広がっている。
普通に考えれれば、まったくの新執行部で「共闘体制」(共産
寄り路線)を見直し、参院選に臨んだ方が立民にとってはプラ
スだろう。「日本的に」うやむやにしない方がいい、と、書い
た後に、
13:08「ひるおび」 「枝野氏辞任」の速報あり。
TBS大谷昭宏氏は「大物を落選させた。辞任しなくても」。こ
の辺に限らず、大谷氏は「普通の感覚」の持ち主にあらず、お
かしい。
これも後から知ったが、2日の朝日社説は、「立憲民主大敗、体
制と戦略練り直しを」--「枝野代表、出処進退は潔く自ら決断
すべきだ」と「正論」を吐いた。
もっとも自民党にも批判的でバランスを取っている。
共産志位委員長の責任には一切言及していない。
以前も書いたが、こうなっても、共産党は引き続き「市民と手を
組む」政策協定書(大きな前進!)の順守を立民に強く求めるこ
とになる。
繰り返すが、「市民連合」の市民は、「普通の」国民、市民とは
イコールではない。
●ちなみに、報道によれば、今回の総選挙において
・5野党統一候補 213選挙区では
与党系139勝、5野党統一候補59勝、維新10勝
・与野党一騎打ち 135選挙区
与党系96勝、5野党統一候補(無所属を含む)39勝
・維新含む三つ巴 69選挙区
与党系38勝、5野党統一候補(無所属を含む)21勝、維新10
勝
などとなっており、「野党共闘」が勝利したとは、とても言え
ない状況だ。
単に野党が一本化すれば、与党に勝利できるのではないか、言っ
てきた者(マスメディア、評論家を含む。)の責任や如何。
--いろいろ書いたが、小泉信三と異なり、私はオピニオンリー
ダーではないから、「犬の遠吠え」程度かもしれない(笑)。
〇総選挙速報ではNHKしか視なかった。
いつだったか、池上彰氏の「選挙ライブ」を視たが、今は視て
いない。
池上氏の『そうだったのか!』シリーズ(2000~2014)は大変
お世話になったが、今は少し距離を置いている。
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