人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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ワグネル・オムニバス・コンサート

2009-04-19 05:20:21 | 音楽
4月18日(土)昨年新設なった慶応義塾日吉の協生館藤原洋記念ホールで第14回ワ
グネル・オムニバス・コンサート(略せばオムコンか。)が開かれた。藤原洋記念
ホールは座席数約500の音楽ホール(兼国際会議場)である。オムニバス・コンサ
ートはワグネルOBの「学芸会」。今年も22人・組の参加者があった。

以下、私の独断と偏見(=趣味)のコメントである。あくまでもワン・オブ・ゼムの
見方としてお許しいただけるでしょう。(すべて物事には正反対の見方すらあるあ
る。)

開幕曲 OB合唱団「クラブソング」、「斎太郎節」
 出だしの「わかい 日差しの」がいい声、いい響きだった!いいホールである。
1.森田和男(S40卒)「白鳥の歌」より「わが宿」
 ソロを初めて拝聴。声がよかった。いの一番ということでちょっと硬くなられた
 ことでしょう。
2.小野弘道(H5卒)「魔王」、「女心の歌」
 難しい曲にチャレンジした。ちょっときつかったかしらん。
3.井生俊介(S57卒)「沙羅」より「鴉」、「行々子」
 毎年の連続演奏に拍手!楽譜を見ながら座って歌われた。「沙羅」の「偶像破
 壊」?お坊さんのような格好だったからかしらん、2曲ともお経風に歌っていた。
4.神津進(S39卒)「魔笛」より
 バスバリトン。なかなかよかった。ピアニストとは親子ほどの年代の差。
5.B&B Singers 「Fascination」他
 かなり硬くなられていたのではないかしらん?男女とも平均年齢70~75歳?って
 すごいことです。
6.コール・マルシュナー 「Domine Quando Veneris」他 福島高校OB
 平均年齢は70歳近い?パレストリーナをかっちり演奏する姿勢は私の好みであ
 る。全員暗譜!それだけでよさが分かる。今年は福島へ凱旋とのこと。
7.ハレルヤ会「Ave Maria」他
 指揮者が冒頭に「アヴェ~マリア~」と歌われたのが一番いい声だった。麻布学
 園と山脇学園のOB、OGである。皆さん高校生だったのは今から50年前??
8.コール・ヘリテージ「ロザムンデ」他
 10人の男声グループ、ピアノともどもなかなかよかった。これだけの喉自慢を同
 年代で10人集めるのは意外と難しい。
9.ISETAN丹声会「真珠採りの歌」他
 二期会の先生の指導により、実力の割りに合唱になっていた。
10.TFC53 「心の四季」より「風が」、「COSMOS」
 「風が」は転換が難しい。「COSMOS」はなおいっそう気持ちが出た演奏でひきこ
 まれた。このチームはいつも「銀賞」以上。女声8+男声6。女声10でもよかった。
11.アリババと15人の盗賊
 吉川さんのソロ「高原列車は行く」で2番のテンポを落とした。吉村さんのソロ
 「夢の中に」。いずれもベテランの味。これは教わってできるものではない。

--休憩--

12.杉野茂信(S29卒)「TRUE LOVE」他
 今年喜寿(!)の大先輩。慶應大入学は私の生まれた頃。アメリカ音楽が流行っ
 ていた時代だ。雰囲気たっぷり!
13.コロ・AmA 「魔笛」より五重唱 
 モーツァルトの五重唱の楽しさ!が味わえた。
14.小島常弘、米田嗣幸(S41卒)「ドン・カルロ」より
 お二人の美声、とくにテノールの歌いだし一声にしびれた。とても65歳以上の方
 とは思えない。ブラボーも飛んでいた。
15.亀井淳一(S59卒)「私に静けさを」他
 トスティの中では難しい曲に挑戦。「私に静けさを」一番いいところで歌唱と
 伴奏が離れて肝心な求心力がいまひとつ。声がいいのに残念。
16.鈴木慶彦(S50卒)、田村由貴絵(Mez) シューマン 二重唱
 二期会の田村さんは段違いにうまかった。どうやって呼んできたのかしらん。
 「二期会」と聞かなければ「何者?」と大騒ぎになっただろう。プロフィールを
 隠していたらおもしろかった。すっかり田村さんのファンになった。
 慶彦さんもさすがに聴きながらきっちり歌っていた。ソロより安心して聴ける?
 お二人によるシューマンのロマンチックな世界、ブンダバー!だった。
17.井澤光太(H17卒)「あなたに」
 合唱映画「うた魂」の劇中歌。曲はいい。もっと思い入れが欲しいか。
18.京王それいゆ倶楽部「落葉松」他
 女声11。「落葉松」も起承転結が意外と難しい。「全員がコーンコーネの26番ま
 でを習熟」ってすごい。
19.The Daydreamers 「夢」他 混声8人
 「夢」はハッとする表情があってよかった。「カメハメハ」は企画がいい。来年
 は何を?
20.HYMN「My Foolish Heart」他
 先日のコンサートより譜面を見ない分よかった!安心して聴けた。さらに歌い込
 めば「お馬鹿さん」の味わいが。マイク2本の使い方もよかった。
21.アゲイン「青いカナリア」他
 早川純さんのバンドネオンがすばらしかった。「青いカナリア」はまこと味があ
 った。「カナリア」の笛が入っていたが、レコードから採譜したのだろうか?
 「ブルー・カナリー」はもう一度聴きたい。
22.忠友会「Ave Verm Corpus」他
 高校楽友会のOB、OG。「Ave Verm Corpus」はプロでさえなかなかいい演奏
 がない。指揮の岡田先生(ご高齢)は歩くのがやっとという感じ。期待しないで
 聴き始めたが、ピアノ前奏から合唱に入った瞬間二小節にしてひきつけられた。
 突然感動が押し寄せてくる。思わず身を乗り出す。「青春讃歌」でも釘付けにな
 った。涙があふれてくる。二曲とも当日唯一の(マイ)ブラボーを叫んだ。本当
 に来てよかった。白子さん、録音分けて~。

閉幕 OB合唱団「千の風になって」
 OBのレパートリーがまた増えた。ピアノが上手かった。
フィナーレ 全員合唱「花」
 春にふさわしい全員合唱で終わった。ふつうはどんどん遅れていくものだが、ハ
 イレベルな聴衆、さすがに指揮に合わせた見事な全員合唱だった。

入場者は300人弱だったか。来年はもっとPRしましょう!
私も刺激を受けた。私もそろそろ長い冬眠(「歌を忘れたカナリア」)から目を覚
まそう。


<本日のアルバムから>

陸上競技場側から見た協生館


藤原洋記念ホール入口


ステージ全景


おなじみアリババのステージ



鈴木慶彦・田村由貴絵組


HYMN


本日の金賞! 忠友会

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