人生ブンダバー

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鶴見俊輔/上坂冬子『対論 異色昭和史』(PHP新書)

2009-06-13 05:14:08 | 近現代史
昔の、マスコミの言葉でいえば、保守対革新が昭和の時代を自由に論議した対談で
ある。鶴見俊輔は大正11(1922)年生まれ。一方、上坂冬子は昭和5(1930)年生
まれ(今年4月に亡くなった)。帯には「165歳の激論 護憲派、改憲派の立場(-
-保守対革新にせよ改憲派対護憲派にせよ、そんな単純な区分けはまったくおかし
いが。)--を超えて語り尽くす」とある。

まず鶴見俊輔(対談当時86歳)が元気だったことに驚いた。鶴見俊輔といえば、小
田実とともにベ平連を思い出す。(名前はまったく覚えていないが、大学で同じク
ラスに一人、ベ平連活動をやっている人がいた。)鶴見俊輔は、ハーバード大学卒
業の「エリート」なのである。

今回知ったが、鶴見俊輔は戦前の代議士鶴見祐輔と愛子(後藤新平の娘)の子供だ
そうだ。(--私が知らなかっただけかもしれない。)


この対談、意見が<一致しない>ばかりでなく、<一致する>点もあるのがおもしろ
い。--イデオロギッシュな思考には陥っていない。


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