人生ブンダバー

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ワグネルOB男声合唱団演奏会1973

2022-07-01 05:00:00 | 音楽

先日、古い音楽会のプログラムを整理していたら、昭和48(1973)
年2月3日に日経ホールで開催されたワグネルOB男声合唱団演奏
会のプログラムが出てきた。

私は、現役のワグネリアンとして、この演奏会を聴きに行ったの
だろう。
もしかしたら、先輩OBから頼まれて、お手伝いに行ったのかも
しれない。


<プログラム>
1.男声合唱組曲「雨」
2.グリーク男声合唱曲集より
3.組曲「美しい訣れの朝」 (ワグネルOG合唱団)
 指揮:北村協一、伴奏:久邇之宜 
4.ミュージカル「学生王子」より
 指揮:村岡正康、伴奏:境田正俊
5.日本民謡集

1、2、5を福永陽一郎先生が指揮しておられる。

プログラム記載のオンステメンバーは49名。
最長老は大正10年卒早川さん。下田さんや宮島さんのお名前も見
える。

冒頭には福永陽一郎先生らしい、「毒」がありつつも温かい(温
かい中にも「毒」がある)言葉が掲載されている。

演奏会によせて--あえて苦言を-- 福永陽一郎
 古い歴史を持ち、ここ十数年は、日本で第一の実力を保持して
 いると考えられているワグネル・ソサィエティーの男声合唱団
 で、合唱の、そして音楽の何であるかを体験したはずの百人千
 人のOBたちが、歌を忘れたカナリヤになっている事実は、
 ・・・・・・(中略)
 よけいなおせっかいだが、やはりコーラスをやってよかったと
 思わせたい一心である。


<団員の声>p6
昭和46年卒の先輩N島さんの、どこまで本気か冗談かの文章にゲ
ラゲラと笑ってしまった(冗談の方が多い?天国のN島さんにお
許しをいただき、短いが以下に全文を)。
 ボクは最近なんだかしれないけれど、ものすごく欲求不満です。
 クールなボクには、何をやっても熱中できないのです。女に囲
 まれた毎夜でも満たされなかったし、酒を浴びるように飲んだ
 毎日でも頭の一点は妙にさえていました。ワグネルに全身を冒
 (おか)された学生時代がどうも抜けきれません。でも抜けき
 ろうとも思いません。ぜったい今のまま、欲求不満のままで一
 生を過ごしたいと思います。そうだ、久しぶりにK子に電話し
 よう。

責任者だったN島さんが亡くなられたのは、N島さんが46歳の時
だったかしらん。元気いっぱいだったN島さんが懐かしい。



プログラム(表紙)1973


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