先日、古い音楽会のプログラムを整理していたら、昭和48(1973)
年2月3日に日経ホールで開催されたワグネルOB男声合唱団演奏
会のプログラムが出てきた。
私は、現役のワグネリアンとして、この演奏会を聴きに行ったの
だろう。
もしかしたら、先輩OBから頼まれて、お手伝いに行ったのかも
しれない。
<プログラム>
1.男声合唱組曲「雨」
2.グリーク男声合唱曲集より
3.組曲「美しい訣れの朝」 (ワグネルOG合唱団)
指揮:北村協一、伴奏:久邇之宜
4.ミュージカル「学生王子」より
指揮:村岡正康、伴奏:境田正俊
5.日本民謡集
1、2、5を福永陽一郎先生が指揮しておられる。
プログラム記載のオンステメンバーは49名。
最長老は大正10年卒早川さん。下田さんや宮島さんのお名前も見
える。
冒頭には福永陽一郎先生らしい、「毒」がありつつも温かい(温
かい中にも「毒」がある)言葉が掲載されている。
演奏会によせて--あえて苦言を-- 福永陽一郎
古い歴史を持ち、ここ十数年は、日本で第一の実力を保持して
いると考えられているワグネル・ソサィエティーの男声合唱団
で、合唱の、そして音楽の何であるかを体験したはずの百人千
人のOBたちが、歌を忘れたカナリヤになっている事実は、
・・・・・・(中略)
よけいなおせっかいだが、やはりコーラスをやってよかったと
思わせたい一心である。
<団員の声>p6
昭和46年卒の先輩N島さんの、どこまで本気か冗談かの文章にゲ
ラゲラと笑ってしまった(冗談の方が多い?天国のN島さんにお
許しをいただき、短いが以下に全文を)。
ボクは最近なんだかしれないけれど、ものすごく欲求不満です。
クールなボクには、何をやっても熱中できないのです。女に囲
まれた毎夜でも満たされなかったし、酒を浴びるように飲んだ
毎日でも頭の一点は妙にさえていました。ワグネルに全身を冒
(おか)された学生時代がどうも抜けきれません。でも抜けき
ろうとも思いません。ぜったい今のまま、欲求不満のままで一
生を過ごしたいと思います。そうだ、久しぶりにK子に電話し
よう。
責任者だったN島さんが亡くなられたのは、N島さんが46歳の時
だったかしらん。元気いっぱいだったN島さんが懐かしい。
プログラム(表紙)1973
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