ぶたネコチャリティーコンサート

4月22日（水）会社で開催された「ぶたネコチャリティコンサート」を覗いた。東
京芸大生による演奏会である。日本歌曲集、「フィガロの結婚」より、ベートーヴ
ェン第９第4楽章という構成であった。都合により日本歌曲集のみを聴いた。

1.「初恋」　　詩；石川啄木　曲；越谷達之助　　中村隆太（Bari.）
2.「むこうむこう」　　詩；三井ふたばこ　曲；中田喜直　　望月真理亜（Sop.）
3.「くちなし」　　詩；高野喜久雄　曲；田 三郎　　川合ひとみ（Mez.）
4.「落葉松」　　詩；野上彰　曲；小林秀雄　　松尾正彦（Ten.）

一曲ずつ歌の紹介があったが、せっかくの機会なのだからもう少し緻密な解説をす
べきであろう。プログラムにも作詩者の名前を載せてなかったのはいかがなもの
か。日本歌曲は作詩、作曲一体となったものなのである。

選ばれた曲は、日本歌曲110年の名曲ばかりである。さて歌唱であるが、さすが現
役の芸大生、腹式呼吸（ブレス）のしっかりした歌いぶりだった。

しかし、日本歌曲はイタリア語の歌よりも難しい。普段、超一流の演奏を聴いてい
るせいであろうか。「歌の上手な人」に美空ひばりの歌を歌われたような思いだっ
た。（美空ひばりには誰もかなわない。）若々しい歌といえばいいのだろうか、情
感を歌い上げたとはとてもいえない。母音と子音の発声にも疑問に思う部分があっ
た。ただ音楽ホールではなく、大会議室における演奏だったので、歌う人にとって
も歌いにくかったであろう。次回に期待したい。