人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

フォービーメン コンサート

2009-04-27 05:26:13 | 音楽
[ブログ開設1周年。日頃のご愛顧に感謝です。今後ともよろしくお願いします!]

代々木上原駅から徒歩3分のところに古賀政男音楽博物館がある。代々木上原は古
賀政男が戦前から住んでいたところである。4月25日(土)、その一角のけやきホー
ルでフォービーメンのコンサートが開かれた。

当日はあいにくの雨で、寒さも3月下旬に逆戻りであったが、2時開演の15分前に着
いたら、220席の会場は既にほぼ満員で補助席も設置されていた。

2時4分、ドラム、ベース、ピアノのトリオが入場。音楽が始まった。佐々木エヘラ
のベース、久保正巳のピアノ、前田冨博のドラムスの「エヘラトリオ」である。
佐々木さんは東京キューバンボーイズのキャリア、久保さんは美空ひばりの伴奏
(今は都はるみ)、前田さんはペドロ&カプリシャスのレギュラー奏者等その道で
は有名なプロ、全体を通じてひきつけられる演奏だった。時間があればこのような
音楽も追っかけたいものである。なお、けやきホールのピアノはベーゼンドルファ
ーだった。


1.四月の雨
2.ハロードーリー
3.夜の静けさ
曲目はいわゆるスタンダードである。基本的にインテンポ。コーラスも拍の頭をき
っちり合わせていた。簡単そうに見えて素人にはなかなかむずかしいものである。

4.トゥーヤング
5.ジョリーシャポー
6.ミスティー
マイクは2本のスタンド・マイク。昔ながらのスタイルなのであろう、パートによ
ってマイクに近づいたり離れたり、使い方に感心した。

7.恋の片道切符
8.ポインシアナ
9.イッツアブルーワールド
いずれも完全な暗譜。相当に歌い込んでいることが分かる。この日はアンコールを
含めて22曲を歌ったのだが、驚異の暗譜力である。私など忘れるばかり(笑)。バ
ーバーショップ、ゴールデンゲートカルテット、フォーフレッシュメンなどのレパ
ートリーをバリトンの高城圭介さんが編曲しているという。私は、恥ずかしいこと
にゴールデンゲートカルテット、フォーフレッシュマンをまったく知らないのだ
が、本物も聴いてみたくなった。
7はフォービーメンの皆さんが二十歳(はたち)の頃にヒットした、懐かしいニー
ル・セダカの曲。私は小学生だった。

10.ロシアより愛をこめて
11.聖者が街にやってくる
12.ルート66
10も懐かしい!私は昭和39(1964)年4月の封切りを観ている。007といえばお
色気たっぷりの美人が登場する。この映画ではダニエラ・ビアンキという女優だっ
たという。(覚えているわけがない。)当時、私は中学生。とくに不良少年ではな
かったが、友人と観にいったのかしらん。だとしたら、よく補導されなかったもの
だ。バリトンの歌う主題歌は大ヒットした。
11の「聖者が~」、19の「この広い~」など時々出てくるベースのソロ(久保田奨
さん)が味があった。各パートともソロができる実力者の集まりである。でなけれ
ばカルテットはできない。

--休憩(15分間)--

後半の冒頭はやはりエヘラトリオから。5分間の演奏。ベースのパフォーマンスに
拍手がわいた。お客様も音楽を知っている。

13.ハワイに結婚の歌
14.アニバサリーソング

ここで賛助出演の女声コーラス「リリーシスターズ」が登場。3人がそれぞれ、信
号のように、赤、黄、青の服で決めていた。ハンドマイクで3曲を歌い上げたが、
キャリアからプロと言っていいのであろうか。英語がうまかった。本格的に習った
らしい。皆さん名門白百合学園のご出身で、グループの名前もそれに由来する。

15.花の街
16.空よ
17.雨降りお月
日本語の歌が3曲続いた。「雨降りお月」は笑いを誘う、しゃれた編曲だった。そ
れにしても津下本さんのトップは「薄くあてる声」で、なかなかまねることができ
ない。「空よ」は「一番新しい曲」(後藤さん)だった。

18.帰らざる河
19.この広い野原いっぱい
20.山に登りて告げる
「山に登りて告げる」はフォービーメンの十八番(「おはこ」と読む。為念)。す
ばらしい演奏に、私の目にはリードヴォーカルの後藤卓郎さんしか入らない、食い
入る3分間だった。年に1回あるかないかの瞬間である。(合唱でも練習に練習を重
ねると突然指揮者しか視界に入らない瞬間が訪れることがある。)

21.誰かが私を愛してる

最後に、ステージ下に花束が殺到、リリーシスターズ、フォービーメンそれぞれ一
曲ずつアンコールを歌ってお開きとなった。

平均年齢は津下本さんによれば69歳11ヶ月!長年歌っているとはいえ、よく声が出
るものである。特定の司会者はおらず、4人が交代で曲目を紹介していくスタイ
ル。そのおしゃべりがまた楽しいかった。(バンドがゲラゲラ笑っていた。)歌だ
けではなく、おしゃべりも相当に準備され、練られたものだった。

バンドを聴き、見ていて分かったことだが、ドラムス意外もトリオの各人が自分で
拍子を取っていた。(当然といえば当然なのだ。)基本はインテンポである。


次回はいつになるのだろう。次回も必ず聴きにいくと感想をもった演奏会だった。


PS 昨日NHKの「魅惑のポップス」を観ていたら森山加代子が「月影のナポ
   リ」、「恋の汽車ポッポ」を歌っていた。あんまり変わっていなかったが、
   どう考えても65歳である。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ぶたネコチャリティーコンサート | トップ | 『詳説日本史』(山川出版社) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事