田三郎(*)作曲の合唱組曲「水のいのち」は合唱界の大ヒット曲である。おそ
らく合唱団の3分の2はこの曲をとりあげたことがあるだろうといわれている。混
声から始まって、女声、男声へと編曲された。
(*)田三郎であって、高田でない。タカタであって、タカダではない。
田三郎自作自演録音を聴いた。
指揮:田三郎、ピアノ:高田江里、合唱:神戸中央合唱団(昭和56(1981)年
7月5日、箕面市民会館、ビクター)
田三郎は、私も実際にお会いしたが、思索的な、寡黙なクリスチャンであった。
一音一音を考えに考え抜いて、楽譜に書いたといわれている。自ら指揮をされると
きの練習は、表現を徹底させるのに、当然ながら大変厳しかったらしい。一説によ
ると、「バカヤロー」の連発であったそうだ。また、田先生に聴いてもらったと
ころ、「命をかけて書いているんだから、いいかげんに歌ってもらってはだめだ」
と怒られたという逸話(いつわ)もある。
さて本演奏は内的なものを大切にした、キッチリした演奏である。合唱の人数は何
人か分からないが、多いほうである。ff(フォルテッシモ)もあくまで響きを大切
にしており、けっして力まかせではない。日本語も子音を立てつつ、よく聴き取れ
る。オーソドックスであることは一番難しいが、作曲家自ら指揮したオーソドック
スな名演である。
らく合唱団の3分の2はこの曲をとりあげたことがあるだろうといわれている。混
声から始まって、女声、男声へと編曲された。
(*)田三郎であって、高田でない。タカタであって、タカダではない。
田三郎自作自演録音を聴いた。
指揮:田三郎、ピアノ:高田江里、合唱:神戸中央合唱団(昭和56(1981)年
7月5日、箕面市民会館、ビクター)
田三郎は、私も実際にお会いしたが、思索的な、寡黙なクリスチャンであった。
一音一音を考えに考え抜いて、楽譜に書いたといわれている。自ら指揮をされると
きの練習は、表現を徹底させるのに、当然ながら大変厳しかったらしい。一説によ
ると、「バカヤロー」の連発であったそうだ。また、田先生に聴いてもらったと
ころ、「命をかけて書いているんだから、いいかげんに歌ってもらってはだめだ」
と怒られたという逸話(いつわ)もある。
さて本演奏は内的なものを大切にした、キッチリした演奏である。合唱の人数は何
人か分からないが、多いほうである。ff(フォルテッシモ)もあくまで響きを大切
にしており、けっして力まかせではない。日本語も子音を立てつつ、よく聴き取れ
る。オーソドックスであることは一番難しいが、作曲家自ら指揮したオーソドック
スな名演である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます