人生ブンダバー

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6/24 新日本フィル第650回定期 C.デュトワ

2023-07-05 05:00:00 | 音楽

6月24日(土)、新日本フィル第650回定期を聴く(於すみだトリ
フォニーホール)。

シャルル・デュトワの登場とあって、ほぼ満員(が、私の横は2
つ空いていた)。

この日のプログラムは、まさしくデュトワのレパートリー、十八
番である(いずれの曲も、いままでに世界で一体何回演奏してい
るのかしらん)。

したがって、この日の演奏もすべて「暗譜」で、振り間違えよう
もない。


<プログラム>
1.ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
2.ストラヴィンスキー バレエ音楽『火の鳥』(1919年版)
--休憩--
3.ベルリオーズ 幻想交響曲 op.14
指揮:シャルル・デュトワ
コンサートマスター:崔文洙/西江辰郎/伝田正秀
アシスタント・コンサートマスター:立上舞
(コンマスクラス4人が総出演)


1.ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
ドビュッシーでよく演奏される管弦楽といったら、『牧神の午後
への前奏曲』L.86か交響詩『海』L.109だ。

指揮棒を持たない指揮。弱音のなか野津さんのフルートソロがリ
ードする、微妙に揺れるような、穏やかな音楽だ。

終わるや、はたして野津さんが立たされた。オケも一斉に拍手。
デュトワはカーテンコールで野津さんと握手。下手に下がる時に
も野津さんに軽く手を振った。


2.ストラヴィンスキー バレエ音楽『火の鳥』(1919年版)
ストラヴィンスキーのバレエ音楽三部作は、『火の鳥』、『ペト
ルーシュカ』、『春の祭典』だ。

デュトワはここでも暗譜。短めの指揮棒。pp(p)からff
(f)まで、デュナーミクの大きな演奏だ。パーカッションも忙
しい。ゆったりした部分では深い呼吸の演奏。

終わると、ファゴット、クラリネット、フルート、・・・・・・と立た
せ、デュトワはチェロの長谷川さんと握手した。


--休憩--
赤ワイン後、古谷野先輩と談笑。デュトワは「昭和11年」生まれ
だが、古谷野さんが一歳年長だという。ということは古谷野さん
は今年米寿?まことにお元気だ。秋にはOB会でもお会いできる
かしらん?


3.ベルリオーズ 幻想交響曲 op.14
ベルリオーズとベートーヴェンは33歳差。世代的には親子の関係
だ。

この曲は、ベルリオーズの代表作3曲の中の一つにあげられるだ
ろう(あとの二つは『ファウストの劫罰』とレクイエム?)。

もう50年近く前になるかしらん、サラリーマンの若手時代にC.
ミュンシュ/パリ管弦楽団の幻想交響曲(LP)を繰り返し聴い
た。CD時代になり、同録音のCDを購入。今でも愛聴盤だ。

LIVEでは、小澤/ボストンの凱旋公演を聴いたのが忘れられない
(昭和53年3月12日、神奈川県民ホール)。

小澤征爾の指揮は曲想そのままだった。記憶では、凄演一歩手前
のバランスの取れた演奏ではなかったかしらん。

アンコールのベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」では演奏をオケ
に任せ、下手に引っ込んでしまったことが印象深い。


さてデュトワの演奏である。出だしから微妙なデュナーミクを聴
かせる。決して枯れない演奏。終始、ものすごいコンセントレー
ションで、時々うなり声も出す。

音楽のイメージが指揮ぶりに現れる。新日本フィルもコンマスを
先頭にすばらしいアンサンブルだ。

第3楽章「野の風景」は、次々と場面転換のある、意外と難しい
楽章?
第4楽章「断頭台への行進」はライブらしいビビッドな演奏だ。
第5楽章「魔女の夜会の夢」は、なぜか「悲しみ」を感じる(何
を感じるかは毎回違う?)。

終盤はデュトワの動きもめまぐるしく、全員参加、全力投球の演
奏で、新日本フィルも力を振り絞る。「こりゃすごい」(血液も
逆流?)となった。

終わるや、すぐに「ブラ~ボ~」となった。


最後は、1階席は総立ちの「熱狂」となる(下の写真参照)。



プログラム表紙





11:54


11:55


12:00 事件?


12:09 「整列すると、・・・・・・」


12:14 あざみ野


13:10


13:20


13:22


13:22


13:24


13:24 多くの人が詰めかける。


13:37


13:52


13:53 ほぼ満員!


14:46 休憩中


14:46


14:47


14:53 若い人が意見交換中




16:04 終演後のカーテンコール 決して偉ぶらないデュトワ


16:05


16:05


16:06


16:07 「熱狂」


16:08


16:08


16:11


16:14


16:18


16:39 錦糸町改札口 これから池袋へ移動。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
デュトワ (flowerconnection)
2023-07-20 16:54:02
デュトワが復活しているんですね。知りませんでした。わたしはカナダに住んでいますが、ラジオではいまもデュトワの名前は出てきません。
返信する
Re:デュトワ (katsura1125)
2023-07-20 19:50:56
そうですか・・・・・・。デュトワは、このところ、オザワキネン(旧サイトウキネン)や新日本フィルに呼ばれています。
返信する

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