6月24日(土)、新日本フィル第650回定期を聴く(於すみだトリ
フォニーホール)。
シャルル・デュトワの登場とあって、ほぼ満員(が、私の横は2
つ空いていた)。
この日のプログラムは、まさしくデュトワのレパートリー、十八
番である(いずれの曲も、いままでに世界で一体何回演奏してい
るのかしらん)。
したがって、この日の演奏もすべて「暗譜」で、振り間違えよう
もない。
<プログラム>
1.ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
2.ストラヴィンスキー バレエ音楽『火の鳥』(1919年版)
--休憩--
3.ベルリオーズ 幻想交響曲 op.14
指揮:シャルル・デュトワ
コンサートマスター:崔文洙/西江辰郎/伝田正秀
アシスタント・コンサートマスター:立上舞
(コンマスクラス4人が総出演)
1.ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
ドビュッシーでよく演奏される管弦楽といったら、『牧神の午後
への前奏曲』L.86か交響詩『海』L.109だ。
指揮棒を持たない指揮。弱音のなか野津さんのフルートソロがリ
ードする、微妙に揺れるような、穏やかな音楽だ。
終わるや、はたして野津さんが立たされた。オケも一斉に拍手。
デュトワはカーテンコールで野津さんと握手。下手に下がる時に
も野津さんに軽く手を振った。
2.ストラヴィンスキー バレエ音楽『火の鳥』(1919年版)
ストラヴィンスキーのバレエ音楽三部作は、『火の鳥』、『ペト
ルーシュカ』、『春の祭典』だ。
デュトワはここでも暗譜。短めの指揮棒。pp(p)からff
(f)まで、デュナーミクの大きな演奏だ。パーカッションも忙
しい。ゆったりした部分では深い呼吸の演奏。
終わると、ファゴット、クラリネット、フルート、・・・・・・と立た
せ、デュトワはチェロの長谷川さんと握手した。
--休憩--
赤ワイン後、古谷野先輩と談笑。デュトワは「昭和11年」生まれ
だが、古谷野さんが一歳年長だという。ということは古谷野さん
は今年米寿?まことにお元気だ。秋にはOB会でもお会いできる
かしらん?
3.ベルリオーズ 幻想交響曲 op.14
ベルリオーズとベートーヴェンは33歳差。世代的には親子の関係
だ。
この曲は、ベルリオーズの代表作3曲の中の一つにあげられるだ
ろう(あとの二つは『ファウストの劫罰』とレクイエム?)。
もう50年近く前になるかしらん、サラリーマンの若手時代にC.
ミュンシュ/パリ管弦楽団の幻想交響曲(LP)を繰り返し聴い
た。CD時代になり、同録音のCDを購入。今でも愛聴盤だ。
LIVEでは、小澤/ボストンの凱旋公演を聴いたのが忘れられない
(昭和53年3月12日、神奈川県民ホール)。
小澤征爾の指揮は曲想そのままだった。記憶では、凄演一歩手前
のバランスの取れた演奏ではなかったかしらん。
アンコールのベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」では演奏をオケ
に任せ、下手に引っ込んでしまったことが印象深い。
さてデュトワの演奏である。出だしから微妙なデュナーミクを聴
かせる。決して枯れない演奏。終始、ものすごいコンセントレー
ションで、時々うなり声も出す。
音楽のイメージが指揮ぶりに現れる。新日本フィルもコンマスを
先頭にすばらしいアンサンブルだ。
第3楽章「野の風景」は、次々と場面転換のある、意外と難しい
楽章?
第4楽章「断頭台への行進」はライブらしいビビッドな演奏だ。
第5楽章「魔女の夜会の夢」は、なぜか「悲しみ」を感じる(何
を感じるかは毎回違う?)。
終盤はデュトワの動きもめまぐるしく、全員参加、全力投球の演
奏で、新日本フィルも力を振り絞る。「こりゃすごい」(血液も
逆流?)となった。
終わるや、すぐに「ブラ~ボ~」となった。
最後は、1階席は総立ちの「熱狂」となる(下の写真参照)。
プログラム表紙
11:54
11:55
12:00 事件?
12:09 「整列すると、・・・・・・」
12:14 あざみ野
13:10
13:20
13:22
13:22
13:24
13:24 多くの人が詰めかける。
13:37
13:52
13:53 ほぼ満員!
14:46 休憩中
14:46
14:47
14:53 若い人が意見交換中
16:04 終演後のカーテンコール 決して偉ぶらないデュトワ
16:05
16:05
16:06
16:07 「熱狂」
16:08
16:08
16:11
16:14
16:18
16:39 錦糸町改札口 これから池袋へ移動。
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2 コメント
コメント日が
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- デュトワ (flowerconnection)
- 2023-07-20 16:54:02
- デュトワが復活しているんですね。知りませんでした。わたしはカナダに住んでいますが、ラジオではいまもデュトワの名前は出てきません。
- 返信する
- Re:デュトワ (katsura1125)
- 2023-07-20 19:50:56
- そうですか・・・・・・。デュトワは、このところ、オザワキネン(旧サイトウキネン)や新日本フィルに呼ばれています。
- 返信する
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