6月2日(日) 東急シアターオーブでブロードウェイミュージカル「HAIR」を観
る。そのチケットを早く購入したため、藤沢男声の演奏会には行けなかった。
では、渋谷ヒカリエの東急シアターオーブへ・・・・・・
渋谷駅改札口
ヒカリエ改札口
直通エレベータがあります。
「こちらよりエスカレーターでお上がりください」
東急シアターオーブ入口
この階段を上がると客席
「リピーター・チケット7000円で~す」
第1部 70分
休憩 20分
第2部 55分
喫茶コーナー
国立代々木競技場、その先は新宿副都心かしらん。
喫茶コーナー
プログラム(2000円)
「Hair」
Book and Lyrics by Gerome Ragni & James Rado
Music by Galt MacDermot
Directed by Diane Paulus(ダイアン・パウラス)
演出のダイアン・パウラスの母親は日本人だそうだ。
「それまでヒッピーは、体制に抗う反国家主義者たちだとばかり思っていた
のですが、当時の写真を見ると、彼らは星条旗を腰に巻いたり顔にペイン
トしたり、木にぶら下げたりしている。その様子から、国旗への愛情が伝わ
ってくるんです。彼らは、自分たちは自由・真実・正義を標榜するアメリカを
愛しているんだということを、世間の人たちに気付いてほしかったのかもし
れません」(D. Paulus)
CAST
DIONNE ダニエル・ファルトン
BERGAR ブライアン・クロフォード・スコット
WOOF ジェイソン・ムーディー
HUD カール・ジェームズ
CLAUDE ビリー・ルイス
SHEILA メアリー・ケイト・モリッシー
JEANIE メリッサ・チェズ
CRISSY アン・マークト
MOM エリカ・ラスティグ
DAD デイヴィ・ローゼンバーグ
PRINCIPAL マイケル・リンデン
MARGARET MEAD デイヴィ・ローゼンバーグ
HUBERT マイケル・リンデン
ABRAHAM LINCOLN ジャネル・マクダーモット
JOHN WILKES BOOTH マイケル・リンデン
BUDDAHDALIRAMA エリカ・ラスティグ
ORCHESTRA
Lilli Wosk(Musical Director/Conductor)
Greg Kenna(Associate Conductor/Keyboard2)
Lack Lowery(Reeds)
Justin Rothberg(Guitar)
David White(Bass)
Nicole Marcus(Drums)
Carlos Vazquez(Percussion)
その他
プログラムにはDIONNE(ダニエル・ファルトン)、BERGAR(ブライアン・ク
ロフォード・スコット)、SHEILA(メアリー・ケイト・モリッシー)、HUD(カール・
ジェームズ)、CLAUDE(ビリー・ルイスキャスト)のインタビューが掲載され
ているが、役作りというのかしらん、当然かしらん、みんな深く考えている。
昭和47(1972)年、六連、定演などワグネルで「HAIR」の多くのナンバーを
歌った。その年、2月の合宿から始め、私たちは何回練習したことだろう。
自分で何回も歌ったことがあるというのは聴く場合の「強み」でもある。聴き
ながら歌っているというのか、歌いながら聴いているというのか、「オッ、こん
な表現をするのか?」とか「難しいところなのに、うまいな~」とか、自然に
「深い」聴き方になる。
一糸乱れぬ演技もすばらしいが、エイトビートのリズムに乗った歌と、総勢で
は20人ほどの合唱が一瞬のスキもなく、うまい、うまい。英語の発音もうまい
(アタリマエ~かな?)。
DIONNEのAquarius、SHEILAのGood Morning Starshineなどソロ
もすべて背中が離れる声と歌唱だった。さすが、競争の激しいブロードウェ
イのプロ!ですね~。
長髪から(ベトナムに行くために)短髪になったCLAUDEの歌うThe Flesh
Failuresには涙が止まらなくなった。「音楽の力」って、すごいですね~。
ラストはLet the Sun Shine In。出演者ほとんど全員が客席に降りてき、
中には客席のイスに乗って、会場と一体となっての手拍子。最後はそれが
フェイドアウトしていく中、CLAUDEが亡くなって星条旗に横たわっているシ
ーンとなった。
日本のミュージカルの中には音量の大きすぎるものがあるが、本公演はヴォ
リューム面でもちょうどよかったのではないかしらん。出演者は高性能の小型
マイクを付けていたようだ。
ちなみに、演奏の指揮者はキーボードのLilli Woskさん(女性)だった。
フィナーレのカーテンコール
観客総立ち、興奮した人がステージに上がる。
ステージに私は・・・・・・いる・・・・・・かな?
「これにて本日の公演は終了いたしました」
-----------------------------------------
6月8日(土) 学生時代の「仲間」堀俊輔さん(私が芸大卒というわけではあ
りません。)が音楽監督、指揮を務めるアニモKAWASAKIの演奏会に足を
運んだ。(席は、通路側をお願いした1FC-8-32)
J.S.バッハ ヨハネ受難曲
音楽監督・指揮;堀 俊輔
テノール;櫻田 亮(エヴァンゲリスト、アリア)
ソプラノ;佐竹由美
アルト;富岡明子
バス;中川郁太郎(イエス)
バス;宇野徹哉(ピラト、アリア)
バス;佐藤喜義(ペトロ)
テノール;吉田志門(下役)
ソプラノ;久保田絵美(下役)
オルガン;藤井美紀
ヴィオラ・ダガンバ;平尾雅子
公演アドヴァイザー(字幕監修);礒山 雅
合唱;合唱団「アニモKAWASAKI」
管弦楽;東京交響楽団
13時前に会場入り口に着くとちょうど開場したところだった。ホールに入る。
聴衆は合唱団のご友人かしらん、ご婦人が多いようだ。P席は使用されて
いない。
13:25ギロ~ン、ゴロ~ン(チャイム)。中央の指揮者譜面台に大きな譜面
がおかれる。
13:29左右から合唱団が入場し、座った。女性64人、男性36人、合計90
人である。次いでオケが入場、コンマスは長身のニキティンさん。
チューニングが済んだところで、ソリスト4人(佐竹、富岡、中川、櫻田さん)
と指揮者の堀俊輔さんが入り、位置に着いた。
第1部
1.合唱
合唱団が起立。楽譜を携えている人もそれを左わきに持ったまま。ややは
やめのテンポで、何かが始まるかのような前奏。開口一番、アインザッツの
「Herr」がすばらしい。全員、暗譜による大合唱。第1曲だけでも10分を超
える大曲である。私ならこれだけでグッタリ~だろう(笑)。
2.聖句レチタティーヴォと合唱
ゆっくり立ったエヴェンゲリスト櫻田さんの第一声のすばらしい頭声(コプフ・
シュティンメ)にしびれた。
3.コラール(合唱)
4.聖句レチタティーヴォ
5.コラール(合唱)
6.聖句レチタティーヴォ
7.アリア(アルト)
肩幅も大きくなく、きゃしゃにさえ見える富岡さんのアルトが好調。
8.聖句レチタティーヴォ
9.アリア(ソプラノ)
10.聖句レチタティーヴォ
11.コラール(合唱)
12.聖句レチタティーヴォと合唱
13.アリア(テノール)
14.コラール(合唱)
~休憩~
第2部
第2部はソリストに宇野さん(バス)が加わった。
15.コラール
16.聖句レチタティーヴォと合唱
17.コラール(合唱)
18.聖句レチタティーヴォと合唱
19.アリオーソ
20.アリア(テノール)
ヴァイオリン2人とチェロ1人にオルガンが加わる伴奏に乗った、すばらしい
アリア!
21.聖句レチタティーヴォと合唱
22.コラール(合唱)
ユダヤ人たちがピラトに迫る、一心不乱の大合唱だった。
23.聖句レチタティーヴォと合唱
24.合唱付きアリア(バス)
バスとの掛け合いもある合唱が難しそうだが、ここを何回練習したのだろう、
見事だった。
25.聖句レチタティーヴォと合唱
26.コラール(合唱)
27.聖句レチタティーヴォ
28.コラール(合唱)
最後に臨んでの、イエスの配慮を讃えるコラールに涙。
29.聖句レチタティーヴォ
30.アリア(アルト)
「成し遂げられた」と胸に迫る独唱。深く長いブレスに驚きを覚えた。(酸素
ボンベを背負っている?)
31.聖句レチタティーヴォ
32.アリアとコラール(バス)
バスのアリアと、座ったまま歌う合唱に感動。
33.聖句レチタティーヴォ
34.アリオーソ(テノール)
35.アリア(ソプラノ)
36.聖句レチタティーヴォ
37.コラール(合唱)
38.聖句レチタティーヴォ
39.合唱
「安らかに憩え Ruht wohl」をリフレインする、暗譜の合唱に涙々。同じ
会場で聴いた人々、すべてが同じ想いを「共有」したことだろう。
壮大なドラマがフィナーレに近づく。
40.コラール(合唱)
アタッカでの終曲、ソリスト5人も加わって、ここも暗譜による全員合唱--
「おお、神の子」に、胸が震え、ステージがにじんだ。
第2部の演奏が終わると、もう少し余韻があってもよかったかもしれないが、
すぐ大きな拍手となった。私も mf で「ブラボー」を何回か叫んだ。団内ソリス
トも立派な声を出していた。
カーテンコールの最後には佐竹さんから富岡さん、宇野さん、中川さん、櫻田
さんとお一人ずつソリストが登場、大きな拍手に包まれた。それにしてもこれ
だけのソリストをそろえられるということも大変なことに違いない。
最後は緊張の解けた堀さんがニコニコ顔でニキティンさんと握手し、退場され
た。
来年は、モーツァルトのレクイエム、4月5日(土)。今からスケジューリング
しておこう!
10:43発大井町行き急行
JR武蔵溝ノ口駅前 昔風にいえば市、今風にいえばマルシェ
JR川崎駅 関学のMさんと待ち合わせ
この先を左折するとミューザ川崎
コンコースで、某政党の女性が「憲法96条の規定緩和は許せません。自衛
隊を国防軍にして、戦争をしようとしています。(今の)憲法を護りましょう」と
演説をしている。(某政党は自衛隊解消論だと思ったけれど・・・・・・。)
関学Mさんとの待ち合わせまで時間があったので、演説の1、2m前まで近
づいて、一人正面で聴いていたが、ビラはもらえなかった(笑)。
ミューザ川崎
Ringer Hut
皿うどん 昼からカロリー満点?
カフェラテ310円
ホール入口
(開場のお知らせミュージック)
「これなんで音が出るの?」、「すいません・・・・・・今忙しいので」
1階ロビー
開演を待つステージ
ザルツブルク市コーナー
ザルツブルクを思い出す。
2階 指揮者堀さんの奥様がCDなどを販売中(写真左側)
2階喫茶コーナー
開演間近
終演後
東急溝の口駅
16:32 溝の口発中央林間行
* * * *
週間フォト日誌
6月3日(月) 朝のベローチェ。今週は、毎朝、「チャイコフスキー歌曲集」の
暗譜練習。お尻に火がつき(背中に火がつくのは「カチカチ山」)、できてい
ない所を繰り返し練習。ピアノのプロでもできない所を何回でも練習するそ
うだが、そうなのかしらん。
ベローチェでお隣のお嬢さんは、いつも社会保険労務士の試験勉強。いま
や仕上げの練習問題をやっているようだ。その試験って、そろそろあるのか
しらん、と調べてビックリ!8月25日(日)だった。すごい事前準備ですね~。
合格間違いなし!
「チャイコフスキー歌曲集」の楽譜
6月4日(火) W杯予選の日豪戦。ロスタイムでのPK--アウェーならPK
をとってもらえたかどうか分からないが。1対1の引き分けでW杯出場決定!
「真中へ決めたった~」
6月6日(木) OB練習。「チャイコフスキー歌曲集」を3、4、5、1、2の順で
練習。ピアノは永澤さん。
夕食はスープストックで
東京芸術劇場地下1階 なんじゃ、こりゃ?
羊のパフォーマンス
ただいま休憩中 トップ・テノール側より
「ここはこう弾いてみたら?」、「ハイ」
練習を重ねるごとに、「ここにdim.を入れてみましょう」などと佐藤先生の
指示が加わる。そこに dim. を入れるとロマン派の香りが高まるように感
じる。
責任者の桑田さんいわく「本番は105人になりそうです」。
たまには少し難しそうな本も読みましょう・・・・・・。(頭が痛くなるカナ?)
小熊英二『社会を変えるには』(講談社現代新書)
第1章 日本社会はいまどこにいるのか
第2章 社会運動の変遷
第3章 戦後日本の社会運動
「よく『団塊の世代は学生運動の世代だ』といわれることがありますが、これは
正しくありません。当時の進学率は約二割ですし、回想記や手記などから推
測すると、かなり運動が盛り上がった大学でも、全共闘運動に参加したのは
全学生の二割ほど。しかも『一回だけ集会に出た』とかいう人もふくめてその
数字だったようです。二割×二割ですから、『団塊世代』のうち全共闘運動に
参加したのは、多くとも四パーセントということになります」
第4章 民主主義とは
第5章 近代自由民主主義とその限界
第6章 異なるあり方への思索
第7章 社会を変えるには
著者は昭和37(1962)年生まれ。東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て、
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、
慶應義塾大学総合政策学部教授。
産経新聞取材班『総括せよ! さらば革命的世代--40年前、キャンパス
で何があったか』(産経新聞出版 H21(2009)/11/22)
(帯は「本書に登場する主な証言者たち」)
本書は平成20(2008)年5月から産経新聞大阪社会面と、インターネットの
MSN産経ニュースに連載された「さらば革命的世代」を大幅に加筆したもの
である。
序章 “女王”の総括 重信房子インタビュー
「いい気になっていたのかもしれない」etc.
第1章 隣の全共闘
第2章 バリケードの外から
第3章 全共闘を解剖する
第4章 キャンパスの過去と現在を結ぶ点と線
解説インタビュー「いま あの時代を描く意味は何か」(漫画家 山本直樹さ
ん)
昭和43、44年当時の全共闘へのインタビューが多いが、いささか総花的で
ピンボケかな???
当時は「文化大革命」の「造反有理」という言葉も氾濫していたことを思い出
す。本書は触れていないが、「文化大革命」を礼賛し、日本の社会が悪いと
ばかり、「造反有理」などを煽った大学教授、文化人にもなにがしかの責任
はあるのではないかしらん。山本七平いわゆる時代の「空気」が醸成された、
ということカナ???
『文藝春秋』昭和35(1960)年8月号に掲載された小泉信三博士の言葉を
記録しておこう。
「問題は簡単である。いかなる場合も暴力は許さぬ、と決心するのか。それ
とも、次第によっては、それを許すというのであるか。人々は、殊に大学教
授の人々に課せられた問題は、これである。
若しも後者であれば、民主主義はおしまいである。今日の世の中で、人々
が不平不満とする個条は、実際無数である。不満があれば暴力も已むなし、
というのなら、暴力は無数の口実をかかげて横行するであろう。動機が純
真だとか、不純だとか、そんなことは問題ではない。かって戦前一部の過
激将校が、政治を廓清すると称して暴力に訴え、軍がそれに対する処分を
あいまいにしたことが抑も世の乱れの始めとなって、到頭戦争となり、敗戦
となったのであることは、吾々として忘れても忘れられない筈の教訓ではな
いか。当時無気力なる軍首脳者の中には、動機が純粋だなどといって、青
年将校を弁護するものもあり、中には理解ありげの媚態を、彼等に示すも
のもあって、愈々少壮者を増長させたことが、抑も禍乱の原因となったので
あったことは、今は幾度悔いても及ばない事実である」。
皮肉にも全共闘が敬意を払ったのは、丸山真男ではなく、林健太郎だった。
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今年も演奏会にお越し頂き、ありがとうございました。
大曲を無事歌い終え、安堵しております。
2年の工事期間を経て復旧したミューザでバッハを歌えたことは、大きな喜びです。
お客様に感動して頂くことができ、とても嬉しいです。
来年もぜひいらして下さいますよう、お待ちしております。
「ミサ曲ロ短調」、「ドイツ・レクイエム」、「ヨハネ受難曲」と拝聴しましたが、これだけの大曲をいずれもすばらしい演奏を毎年されることに驚き!です。
来年も今から楽しみにしています。