人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

上前淳一郎『イカロスの翼-美空ひばりと日本人の40年』

2008-10-17 05:38:29 | 読書
「楽しい倫敦」さんから「エーッ」と言われるかもしれないが、美空ひばりの
「歌」が好きである。いつ何を聴いてもたちまちひきつけられる。私にはややキー
が低いが、一時はカラオケでも「愛燦燦(さんさん)」をよく歌った。

美空ひばりは、私が子供の頃はうまいと思わなかったが、いつの頃か成人して「悲
しい酒」を聴き、身体に電流が走った。美空ひばりがうまくなったわけではない。
私の「耳」が成長して、美空ひばりが分かるようになったのである。

晩年の三部作--「みだれ髪」、「愛燦燦」、「川の流れのように」もいいが、私
は「東京キッド」、「私は街の子」、「津軽のふるさと」が大好きだ。戦後の貧し
くも明るい時代が思い出される。(いったい何年生まれ?といわれそうだ。)



本書(文春文庫)は副題にもあるように、昭和10年代から50年代の40年間の「美空
ひばり」を元マネージャーである福島通人を通じて描いている。典型的なノンフィ
クションといえよう。

上前淳一郎は昭和9(1934)年生まれ、朝日新聞の記者出身のノンフィクション作
家である。

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2 コメント

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Unknown (katsura1125)
2008-10-18 07:15:22
minorerさん、フォローを有難うございます。

ブルコメとの「真っ赤な太陽」(といっても分かる人
が少なくなりました。)にはビックリしましたね~。
昔の人は、歌謡曲の人がジャズ(ズージャかな)に詳
しかったり、クラシックの人が謡曲を知っていたり、
幅が広かったんですね~。

たしか、マリア・カラスが来日した時に、(歌詞は分
からないけれど)この人はうまいと言ったという話も
あったかと。
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Jazz Singer (minorer)
2008-10-17 21:34:47
以前、ビートたけしの(って、今は言わないのか)「北野ファンクラブ」
という深夜番組のオープニングで彼女の歌が流れました
最初は誰が歌っているのかわからなかった
ひばりと知ってビックリ仰天しました

完璧なジャズシンガーです

単なる演歌歌手ではなかったんですね
(この点、江利チエミは「さのさ」の方がいいのと似てる)
返信する

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