今から130年以上前、イザベラ・バードという英国の婦人が東照宮など日光を旅
行した。彼女の紀行文を読むと日光東照宮は当時も今も変わっていない。日本に
おいて130年前と変わらないところは珍しいのではないかしらん。20幾年ぶりで
東照宮を訪れ、そんなことを考えた。
今週も写真が盛りだくさん。週刊FRIDAYならぬ週刊MONDAYかな。
無断転載を禁ず?
(日光旅行第1日の続き)
日光レークサイドホテルの浴場 朝の温泉 屋外は18℃ 6:30
温泉がすばらしかった 日光湯元温泉のお湯である
ホテルのロビー 節電中
ホスピタリティーあふれるホテルだった おすすめ!
ロビーに展示してあった「明治中期のいろは坂」
ホテルの朝食(和食)
この絵は創業当時のホテルで日光杉に書かれていた絵
中禅寺湖バス停より第一いろは坂(一方通行)を下る 「西参道」まで
(東武路線バス) 9:05
カーブごとに「いろは・・・」の標識 「ゐ」
かなりのスピードを出すので撮影のタイミングが難しい
ちなみに第二いろは坂には「な」から「ん」までのカーブがある
西参道から入る ここから輪王寺大猷院 二荒山神社 東照宮 輪王寺
表参道と 「逆回り」 時系列的に写真を掲載 9:40
西参道の二社一寺共通拝観券売場 大人は1,000円
二社; 東照宮、二荒山(ふたらさん)神社
一寺; 輪王寺(りんのうじ)
近世までは、この二社一寺を総称して、日光山と呼ばれていた
西参道の杉並木
二荒山神社鳥居 ここを左折し輪王寺大猷院(りんのうじ たいゆういん)へ
常行堂 大猷院入口手前左手にある
大猷院(たいゆういん)入口
ここから階段と門が続く
大猷院は徳川家光の墓所である (1653年建立) 9:52
仁王門
二天門 正面「大猷院」の書は後水尾天皇の宸筆(しんぴつ)
後水尾天皇の中宮は、徳川秀忠と江の五女(=家康の孫、家光の妹)
和子 東福門院(小説にもなっている)
大猷院とは「大きな仕事をなしとげた」という意味
夜叉門(やしゃもん)
4つの夜叉のひとつ
唐門(からもん) ここまで階段だらけ
お年寄り(後期高齢者?)にはキツイ 10:00
本殿 国宝
皇嘉門(こうかもん) この奥が家光の墓所(非公開)
* * *
二荒山神社神門(しんもん)
二荒山神社拝殿 二礼二拍手一礼してきた 10:15
下野国一の宮
二荒山神社楼門(ろうもん) 朱塗りの入母屋造り
二荒山上新道
日本損害保険協会の石灯篭
* * *
東照宮表門 これより中は有料
東照宮は神社である。 「東照大権現」=徳川家康を祀っている。(1617年)
東照大権現の神号は、家康の死後朝廷から贈られている。
江戸の真北から幕府の行く末を見守ろうとした。
三代家光の時代 寛永11~13年に豪華絢爛な建築になった。
(寛永の大造営) 寛永13(1636)年は家康の21神忌であった。
三神庫(さんじんこ) 表門から入ったところ
中には百物揃千人行列の渡御祭奉仕者1,200人分の装束が入っている
三神庫(さんじんこ)のひとつ上神庫(かみじんこ)
像の彫刻・・・狩野探幽が下絵を描いた
神厩舎(しんきゅうしゃ) 表門を入って左手にある
東照宮唯一の素木造り(しらきづくり) 「三猿」はここにある お見逃しなきよう
三猿の「見ざる・聞かざる・言わざる」
階段の奥に陽明門が見える(下の写真 唐銅鳥居をくぐったところ)
階段の上から見たところ 唐銅鳥居 右手に御水舎
輪蔵
御水舎(おみずや)
佐賀藩鍋島家が奉納
花崗岩の水盤にサイフォンの原理で水が吹き上がってくる
鐘楼(しょうろう) 釣鐘を納めている
陽明門 高さ11.1m、幅7m
陽明門には508の彫刻がほどこされている 10:45
当時の彫刻技術に感嘆!
写真中央は陽明門の彫刻「唐子(からこ)遊び」
いずれも陽明門
神輿舎(しんよしゃ)
中央に奥川家康、向かって右に豊臣秀吉、左に源頼朝の神輿(みこし)
春秋の百物揃千人行列の際に渡御(とぎょ)する
天井には「天女舞楽の図」--日本一の美人天女 といわれている
唐門は保存修理工事中 「平成の大修理」
ここから本社の中へ入ることができる
東照宮坂下門手前の眠り猫
左甚五郎作 とは確かでないらしい
眠り猫の手前で520円を支払う(別料金)
意外に小さい
坂下門 ここより奥社へ
奥社への石段・石柵 ここから結構キツイ!のでご注意ください
東照宮御遺訓 「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し 急ぐべからず」
奥社への階段 一段が一枚石でできている
修学旅行の中学生がフウフウいいながら上っていた
奥社銅神庫(どうじんこ) 全面が銅で覆われた宝蔵庫
奥社拝殿
奥社宝塔 徳川家康の神柩(しんきゅう)が納められている 11:00
ここからUターン 今来た道を戻る
神厩舎に神馬(白馬)が“出勤”していた 10~12時限定 11:50
朱塗りの五重塔 石鳥居と表門の間にある
若狭の小浜藩主酒井忠勝が献納
直径60cmの心柱が4層目からつり下げられた耐震構造
東照宮石鳥居
筑前藩主黒田長政による奉納 11:55
東照宮表参道 順路は逆順で回っている 後ろを振り返って撮影
東照宮と輪王寺の間にあるお食事処 右は日光金谷ホテル宮庵
左側の茶屋(創業は明治27年) かき氷がおいしかった!
天然氷のかき氷 12:00
輪王寺護摩堂
輪王寺(りんのうじ)黒門
輪王寺は天台宗のお寺である
1655年 後水尾天皇より輪王寺の寺号が下賜される(←満願寺) 12:15
ここから三仏堂(大本堂)へ 12:17
三仏とは、千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音
お寺では拍手ではなく、手を合わせて拝(おが)む
三仏堂は外装修理中だった
相綸橖(そうりんとう) 三仏堂を通ってここへ出る
徳川家光の発願で天下泰平、国家安穏を祈って天海僧正が建立 12:35
勝道上人像(昭和30年新関国臣作)
日光山の開祖(平安時代)
勝道上人は奈良時代~平安時代初の僧侶。下野国(現・栃木県真岡市)出身
満願寺(現・輪王寺)、中禅寺を建てる
ここから表参道を150m下る 12:53
「東照宮 輪王寺 二荒山神社 表参道」 長い坂を下りたところ
世界遺産の碑「日光の社寺」
手振れで顔が分からない(モザイクは不要) 13:00
世界遺産「日光の社寺」は、二社一寺の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)が
登録されている。
神橋(しんきょう) 別名「山管の蛇橋」
* * *
レストラン匠(2階)で昼食 この建物は築100年以上(明治38(1905)年築)
13:02
13:15
日清戦争の碑
明治29年11月に建てられた 文章は漢文
日光金谷ホテル 喫茶で一服 14:10
日光金谷ホテルは、明治6(1873)年金谷善一郎が自宅で外国人向け民宿
(金谷カッテージ・イン)を開業したことに始まる。
明治11年には英国人女性イザベラ・バード(当時47歳)も宿泊している。
別館(昭和10年新築)
ホテルのロビー
外国人宿泊者には、アインシュタイン、リンドバーク、ヘレン・ケラー等々がいる
戦後はホテルから東京まで直行バスが出ていた
進駐軍対策なのかしらん?
天海大僧正の像
天海は天台宗の僧 徳川家康の側近 朝廷政策、宗教政策に力を発揮した
14:45
日光観光情報センター (駅までの途中) 14:55
東武日光駅~JR日光駅の杉並木
JR日光駅 15:10
東武日光駅に戻ってきた 15:35
東武浅草駅 到着 2011/7/9 18:35
* * * * *
半藤一利編『日本のいちばん長い夏](文春新書)(★★★★★)
今年もまた終戦記念日が近づいてきた。「日本人は終戦をどう受けとめたか。政治
や軍部の中枢から前線の招へいや銃後の人々まで、30(人)の視点が語る忘れて
はいけないあの戦争。貴重な証言で埋め尽くされた『後世への贈り物』」
昭和38(1963)年6月料亭「なだ万」の大広間で行われた大座談会の記録である。
昭和38年8月号の『文芸春秋』に掲載された。
本書発行に際して、対談「四十四年後の解説」(松本健一+半藤一利)、補論「日本
終戦史の問題点」が付け加えられている。
「日本終戦史の問題点」がおもしろい。
その1原爆投下について
今日明らかになっている事実からすると、以下のことはいずれも間違いのようだ。
●米国はドイツと日本に原爆投下を計画していたが、ドイツが早く降伏したので日本
に投下した。
→事実は、ドイツへの投下は検討されず、原爆完成の暁には日本に投下すること
が1年前に決定している。
●ポツダム宣言の「黙殺」がignore、rejectと強い言葉で訳されたために、米国の
原爆投下、ソ連の侵攻を招いた。(--私もそう誤解していた。)
→事実は、ポツダム宣言以前に、最終的に広島、新潟、小倉、長崎が目標として絞
り込まれ、投下命令が出されている。ソ連の侵攻も2月のヤルタ会談で決定してい
る。むろんそれは日ソ中立条約違反であり、お人好しな日本はソ連に仲介を依頼
していた。
我が家でも極力クーラーは使わず、節電に努めている。しかし、家庭用の電力消費
はどれくらいなのだろう?ある本によると、それは、はたして全体の3割弱に過ぎず、
7割強が産業用、業務用のようだ。
また、太陽光発電が見直されているが、原子力発電1基の発電量を太陽光発電で
補おうとすると山手線内いっぱいに太陽光パネルを敷き詰めなければならないらし
い。どうすりゃいいの?
美空ひばり二十三回忌である。久しぶりに美空ひばりベスト盤を聴いた。「哀愁波止
場」あたりから一段とうまくなっていく。「音符には書けない」歌を歌っている。これ
ほど情感ある、歌のうまい天才はもう現れないだろう。
8月7日(日) 2011こどもコーラスフェスティバルを聴いた。皆さん、暑さを吹き飛ば
す熱唱だった。詳しくは来週8月15日の「人生ブンダバー」で。
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