人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

三島由紀夫『小説家の休暇』

2008-09-03 05:46:16 | 読書

6月27日に三島由紀夫の随筆『裸体と衣裳』を取り上げたが、三島30歳の随筆『小
説家の休暇』(昭和30年刊)が、この8月に大きな文字に改版され、新潮文庫から
刊行された。

本書は、6月24日(金)から8月4日(木)までの日記の体裁をとっているが、それ
ほど単純でない。いわば三島由紀夫の哲学的な、今日でいうブログ。ホンネが書か
れているようでおもしろい。





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 芸術および芸術家にかかわる多岐広汎な問題を、日記の自由な形式をかりて縦横
 に論考、警抜なパラドックスと示唆に満ちた表題作。この評論には三島文学の全
 体を形成する重要な諸要素のすべてが含まれており、著者の哲学の原点を示すも
 のと言うことができる。


本書にはあわせて10編の作品が載っているが、「楽屋で書かれた演劇論」などもお
もしろい。


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