人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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新日フィル第454回定期演奏会

2009-11-16 05:18:02 | 音楽
11月14日(土)、新日本フィルのマチネに出かけた。当日は東響定期との掛け持ち
となった。一年に一度くらいは一日でマチネとソアレが続くことがある。
新日フィルは当初小澤征爾を中心とするオーケストラだった。70年代後半は定期会
員として小澤征爾のベートーヴェン、ベルリオーズ、チャイコフスキーなどを聴い
ていた。おもしろかった。

現在は音楽監督のアルミンクが核となっており、現代曲、オペラ・シリーズなどが
特色だろうか。次のシリーズも「トリスタンとイゾルデ」が予定されている。さ
て、当日のコンサートマスターは西江さんだった。トリフォニー定期では久しぶり
ではないだろうか。

<プログラム>
1.J.シベリウス 「トゥオネラの白鳥」
2.リンドベルイ クラリネット協奏曲*
3.ブラームス セレナード第1番
指揮;C.アルミンク
クラリネット;J.-L. ヴォターノ*
コンサートマスター;西江 辰郎


1.J.シベリウス 「トゥオネラの白鳥」
 「トゥオネラの白鳥」は30年以上前ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル
 のLPでよく聴いた。福永陽一郎氏の「無我夢中のひとときを約束してくれる凄
 い名演」とのコメントが付いたものである。(本当にすごい!とくに「ルスラン
 とリュドミラ」序曲!)生で聴いたのは今回が初めてかも。--ステージを見て
 分かったが、この曲一風変わった編成である。通常の編成に較べて、フルートと
 かトランペットが入っていない。主役は白鳥のイングリッシュホルン(浅間信
 慶)である。p~ppの幽玄な世界が続く。これがブラーボッも出てなかなかよ
 かった。

2.リンドベルイ クラリネット協奏曲
 現代曲、前衛曲。2002年の作曲である。一瞬「ラプソディー・イン・ブルー」を
 思い出す部分もあったが、多少間違っても分からない(笑)。今後も聴かない曲
 という意味では貴重な体験である。それにしてもクラリネットがいろいろな音を
 出すのに驚いた。演奏後は大変な拍手とブラボー。アンコールはまったく知らな
 い曲(--ファリャの「ベラ・コヴァックス」)だった。

3.ブラームス セレナード第1番
 いわばブラームスの交響曲第0番という曲。初めて聴くものだった。6楽章制であ
 る。音楽史的に勉強すればおもしろいだろう。第3楽章adagioのブラームス的響
 きに白尾さんのフルートがよかった。ただ、アルミンクの作り様が美しすぎると
 いう点でカラヤンの、時としての欠点と共通するように感じる。終演後は、ホル
 ンの井手さん、フルートの白尾さん、オーボエの古部さん、クラリネットの重松
 さん(女性)、ファゴットの河村さん(女性)が立たされた。河村さんのファゴ
 ットにはとくにひきつけられた。

休憩時間に男性から声を掛けられ、振り向いたら会社の3年先輩の方だった。名刺
を頂戴したら、某オーケストラの事務局長をやっておられるのでびっくりした。趣
味が高じて、ということのようだ。



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