人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

坂東眞理子『女性の品格』

2008-07-29 05:32:21 | 読書
学生時代、小泉信三をよく読んだが、印象の残っているものの中に『平生(へいぜ
い)の心がけ』がある。「イエス、ノオをはっきりさせよ」、「野暮は悪いか」、
「弁解するな」、「人の噂をするな」などの内容を抑えた筆致で書いている。内容
的に、なかなか真似のできることではないが、少しは真似をしてみたいものであ
る。(--小泉信三はこういう言い方をした。)

坂東眞理子『女性の品格』(PHP新書、¥756)を読んだ。女性に対して「平生の心
がけ」を説いたものである。
第1章 マナーと品格
第2章 品格のある言葉と話し方
第3章 品格ある装い
第4章 品格ある暮らし
第5章 品格ある人間関係
第6章 品格のある行動
第7章 品格のある生き方

『女性の品格』というタイトルではあるが、内容的にはどこを読んでも男女に関係
なく人間としての「あたりまえ」の生き方についてやさしい言葉で綴(つづ)られ
ていて、勉強になる。「時間を守る、5分前に着く」などごく「あたりまえ」のこ
とをあらためて整理したものともいえよう。既にベストセラーであるが、多くの人
に読んでもらいたい本である。

本書のタイトルについて著者は『国家の品格』の二番煎じのようでちょっといやだ
ったそうだが、編集者のアイディアだそうである。『国家の品格』が関心を集めた
が、品格ある国家は品格ある個人が前提となると主張している。(それもあたりま
えといえばあたりまえである。)300万部は売れているそうである。

著者は昭和21(1946)年生まれ。東大卒。昭和44(1969)年総理府入省。現在、昭
和女子大学長である。

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