人生ブンダバー

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渡部昇一『かくて昭和史は甦る』(PHP文庫)

2020-02-02 05:00:00 | 読書

ぎっくり腰は快方に向かいつつも、いまだ完治には至らず、「自宅
待機」の状態が続いている。
で、渡部昇一『かくて昭和史は甦る』(PHP文庫)を読む。


渡部先生の名前を知ったのは、44年前、『知的生活の方法』(講談
社現代新書)による。大変おもしろかった。いささかの影響を受け
た?
本書はいまだ絶版とはなっていない。当時370円だったが、現在は
税込み792円だ。


さて『かくて昭和史は甦る』は、明治以来の、渡部先生の「歴史の
読み方」をまとめたものだ。

あくまで、英語学者渡部先生の感情を交えた「歴史の読み方」であ
って、学者が書いた歴史書、学術書ではない。

その意味では、立場の違いこそあれ、最近読んだ『佐高信の昭和史』

と同種の本と言えるのかしらん。


日清戦争、日露戦争への言及はあるが、第一次世界大戦、対華21か
条の要求には触れていない。

とくに昭和史の部分は、分かりやすく言えば、日本の「無罪」を主
張する「弁護士」的立場が出ているといえるかもしれない。

言い方を変えれば、「いい悪いはべつとして」、オーバーに言えば、
「国民の感情論」による歴史だろうか。



満州事変、満洲国建国に関する記述は、「条件付き」ながら justify
の立場に見える。

--「昭和史」にとっては、まさしく、そこが問題ではないかしら
ん(笑)。「笑」はいらない?


渡部先生と佐高氏で討論いただくとおもしろかったかもしれない。



渡部昇一『かくて昭和史は甦る』(H27[2015]/7/17発刊)★×3。



『知的生活の方法』(講談社現代新書昭和51[1976]4月刊)★×4。
S51(1976)/6/20購入


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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初版本 (sho)
2020-02-04 12:44:06
かくて昭和史は甦る、平成7年初版本が書斎にあります。「知的生活の方法」を紹介いただいたのもブンダーバーさんですね。ありがとうございました。今は「知的余生の方法」を愛読しています。石原結實さんの「感謝と利他の心が人生を幸せにする」ビジネス社(今年2月1日発売)に渡部先生は世界一の学者であったと紹介しています。
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Unknown (katsura1125)
2020-02-04 13:59:12
shoさん、コメント有難うございます。「かくて昭和史は甦る」はもしかしたら、shoさんから教えて頂いたのかしらん(笑)😁
65歳以上になると、読書と運動のバランスが大切でしょうか?
また、いい本があれば、教えてください✋
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