10月6日(日)、午前、午後、夜と予定がある、とてもとても多忙な
一日。身体が持つかしらん?(笑)。
午前中は、渋谷で定例の「現役/OB連絡会」。
普段はボーッとしているが、「課題(問題)の抽出」と「解決策の検
討」と、久しぶりの「仕事モード」で頭が痛くなった(笑)。
終了後は、牛たんを食べ、ミューザ川崎シンフォニーホール開館15周
年記念公演『グレの歌』へ回る。
A.シェーンベルク 『グレの歌』
指揮;ジョナサン・ノット
ヴァルデマール;トレステン・ケール
トーヴェ;ドロテア・レシュマン
山鳩;オッカ・ヴォン・デア・ダムラウ
農夫;アルベルト・ドーメン
道化師クラウス;ノルベルト・エルンスト
語り;サー・トーマス・アレン
合唱;東響コーラス
合唱指揮;冨永恭平
管弦楽;東京交響楽団
コンサートマスター;水谷晃
字幕制作;Zimakuプラス
字幕;岩下久美子
14時15分、開場。評論家東条氏をお見かけする。
プログラムは、東響主催ではなく、川崎市主催であり、東響コーラス
のメンバー表がない。どれほどの合唱人数となるのかしらん。
字幕付きはまことにうれしい。
一方、プログラムに、1部~3部の「段落」(下記ご参照)を書いても
よろしかったのでは?
ソリストは、世界的に一流クラスを招聘したもので、すばらしい顔ぶ
れだ。ヨーロッパでもこれだけの顔ぶれがそろうことはそうない?
私自身は『グレの歌』3回目となるので、おかしな言い方だが、いささ
か「余裕」がある。
座席は3階席の1列目。全体的には少々空席も。
オケの配置を上から見ると、弦楽五部は18型の対向配置だ。コントラ
バスが10丁並んでいる。ステージに所狭しとオケが配置されている。
<第1部>
序奏
第1の歌「今 黄昏に 海も陸も」(ヴァルデマル王;以下V)
第2の歌「月が滑るような光を投げ」(トーヴェ;以下T)
第3の歌「馬よ なぜ こうも歩が遅いのだ!」(V)
第4の歌「星は歓びの声をあげ」(T)
第5の歌「天使たちの舞も」(V)
第6の歌「今 初めて告げる」(T)
第7の歌「真夜中だ」(V)
第8の歌「あなたは 私に愛の眼差しを向け」(T)
第9の歌「不思議なトーヴェよ」(V)
間奏
「グレの鳩たちよ」(山鳩)
--休憩--
<第2部>
「神よ 自分のなさった事をご存じか?」(ヴァルデマル王)
<第3部>
荒々しい狩り
「目覚めよ ヴァルデマル王の臣下たちよ」(ヴァルデマル王)
「柩の蓋がきしみ 跳ね上がる」(農夫)
「王よ グレの岸辺に よく来られた!」(ヴァルデマル王の臣下た
ち)
「森は トーヴェの声で囁き」(ヴァルデマル王)
「鰻のような 奇妙な鳥」(道化クラウス)
「天の厳格な裁き手よ」(ヴァルデマル王)
「雄鳥が鳴こうと 頭を起こし」(ヴァルデマル王の臣下たち)
夏風の荒々しい狩り
序奏
「アカザ氏に ハタザオ夫人よ」(語り手)
「見よ 太陽を!」(合唱)
以下、まことにつたないひと言コメントを・・・・・・
15時、チャイム。ややあってオケが入場、拍手が起きる。コンマス水
谷さんに大きな拍手。水谷さんの横にニキティンさんが並ぶ、豪華メ
ンバー。木管のオーボエなども両首席をはじめ総出演だ。
しばらくして、D.レシュマン、T.ケール、J.ノットがが入ってきた。
ソリストはイスに座る。
<第1部>
第1部は序奏から最後まで途切れることなく音楽が続く。
序奏
ノットは(も)細かく振っていくが、音楽はさほど速くない。音楽は
まさしく後期ロマン派だ。
第1の歌「今 黄昏に 海も陸も」(ヴァルデマル王;以下V)
T.ケールは、ピーンとした通る声。ヘルデンテノールといっても高音
はバリトン声ではない?
第2の歌「月が滑るような光を投げ」(トーヴェ;以下T)
第3の歌「馬よ なぜ こうも歩が遅いのだ!」(V)
オケの「切れ」がまことにすばらしい。--海外のオケでもなかなか
聴けないほど?
第4の歌「星は歓びの声をあげ」(T)
オケに厚みのあるデュナーミク!
第5の歌「天使たちの舞も」(V)
第6の歌「今 初めて告げる」(T)
いつ聴いても印象的、ロマンチックな映画音楽だ。
第7の歌「真夜中だ」(V)
ドイツ語の語感がすばらしい(T.ケールはドイツ人)。
第8の歌「あなたは 私に愛の眼差しを向け」(T)
客席でスマホを落とす音がする。
第9の歌「不思議なトーヴェよ」(V)
間奏
この間に、トーヴェとヴァルデマール王が下手に退場。上手から山鳩
がゆっくり登場。おおきく揺れるオケ。ノットがあわただしく動く。
ティンパニは、左に清水さん、右に新澤さん。
「グレの鳩たちよ」(山鳩)
当初予定されたMez.の藤村さんがキャンセルとなり、Sop.のダムラウ
が入った。ダムラウは(身体が)大きい。太く、低い声も不気味だ。
音楽の表情に惹きつけられる。
第1部終了で拍手をもらうか?--この日は大いに拍手をもらい、それ
に応えた。
--休憩--
<第2部>
合唱団から入場。人数はざっと女声130人、男声90人、計220人。
「神よ 自分のなさった事をご存じか?」(ヴァルデマル王)
T.ケールは190cm(?)、体重は100kg以上はあるだろう。各楽器
の音色が生き生きと、金管も炸裂。
ここに初めて「間」がある。
<第3部>
荒々しい狩り
出だしは弱音機付きのワーグナーチューバ4丁。まるでタンホイザー
「巡礼の合唱」だ。
「目覚めよ ヴァルデマル王の臣下たちよ」(ヴァルデマル王)
ジャジャジャジャッと歯切れのいいオケ。
「柩の蓋がきしみ 跳ね上がる」(農夫)
農夫は歌い終わると上手に退場。男声合唱が起立。
「王よ グレの岸辺に よく来られた!」(ヴァルデマル王の臣下た
ち)
字幕はあるものの、男声合唱は何を言っているのか、オケに負けて聴こ
えない。男声合唱の前にはマイクが4本立っている。録音の方が聴こえ
る?
「森は トーヴェの声で囁き」(ヴァルデマル王)
厚みのあるオケだ。
「鰻のような 奇妙な鳥」(道化クラウス)
上手より登場。キャラクターのある役--歌いながら両手を動かす。
歌い終わると上手へ静々と退場。
「天の厳格な裁き手よ」(ヴァルデマル王)
「雄鳥が鳴こうと 頭を起こし」(ヴァルデマル王の臣下たち)
夏風の荒々しい狩り
序奏
静かな世界。
「アカザ氏に ハタザオ夫人よ」(語り手)
上手よりT.アレン登場。長身だ。楽譜に指示があるのか(?)、表情豊
かに語る。
「見よ 太陽を!」(合唱)
ここで合唱の全員が初めて起立。いい所だ。録音にうまく入り切るかし
らん。東響はいつも同様暗譜で歌い切る。
最後は、余韻もあらばこそ、拍手がフライングだった。
その後は、ブラボー、ブラビーの嵐となった。
夜は、蒲田でワグネルのOBオケも迎えて、3団体合同練習だ。
プログラム
9:29
9:40
10:17
12:16
12:52
13:25
13:29
14:13
14:16
14:18
14:26
16:09
17:25
17:27
17:35
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