人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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「源氏物語」~「平家物語」

2008-10-02 06:12:28 | 読書
「源氏物語」千年紀である。「源氏物語」は高校の古典授業で2ページほど原文で
読んだことがあるが、読んだことがないのに等しい。
現代語訳が、与謝野、谷崎、円地、田辺、瀬戸内など文庫本でいくつか出ている
が、中では「谷崎源氏」が原文に忠実でいいようだ。中公文庫から全5冊で出てお
り、いつか読破したいと思っているが、実行に移せていない。

英訳本ではアーサー・ウェイリー翻訳のものが有名だ、以前、an英米人が「源氏
物語」を読むのであれば、ウェイリーの英書で読むべきだと主張していた。Why?と
訊いたら、英語は26文字しかないから簡単だと言っていた。これでは、終戦後の漢
字廃止論と同じである。アングロサクソンというのはどうも自分達が一番いいと思
っている場合がある。それとも議論好きなのかしらん。

「源氏物語」はひとまずおいて『吉村昭の平家物語』(講談社文庫)を読んでい
る。平家物語のテーマは「驕(おご)れる者久しからず」である。いまだ幼少のみ
ぎり、少年少女用のダイジェストで読んだ記憶がある。驕れる者=平清盛だ。(余
談だが、私にはヒトラーに通ずるものがあるように思う。ただし、平清盛はホロコ
ーストには関係ない。)富士川の戦い、ひよどり越えの逆落とし、壇ノ浦の戦い
等々合戦物としてもなかなかおもしろい。

本物の「平家物語」は仏教思想がちりばめられているようだが、吉村昭は冗長な部
分を思い切ってカットしたという。それでも文庫本にして540ページとなってい
る。登場人物はなんと1000人以上になる。

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