人生ブンダバー

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岩瀬彰『「月給100円サラリーマン」の時代』(ちくま文庫)

2019-11-23 05:00:00 | 近現代史

中央大学クレセント・アカデミーに行った時は、何かおもしろい本は
ないか?とCOOP書店に立ち寄ることが習慣になっている。

先日も同書店のゼミナールの課題図書コーナーをボーっと見ていたら、
おもしろそうな本を見つけた。

岩瀬彰著『「月給100円サラリーマン」の時代』がそれである。副題
は、「戦前日本の『普通』の生活」。
これはおもしろい!!


山本夏彦いわく「戦前社会がただまっ暗だった(*)というのは間違
いでなければうそである」を「実証」する内容だ。
(*)唯物論者の宣伝?


戦前は農村社会で人口の約50%は農業人口だった。農村は、相対的に
貧しく、不作や飢饉などもあり、それはそれで大変だっただろう。


しかるに、本書で取り上げられているのは、戦前のサラリーマン生活
だ。
(注)「サラリーマン」とは一般に(正規雇用の)会社員(ホワイト
  カラー)を言う。

当時は、大学進学率は1%(旧制高校や専門学校も入れると10%)と
いう世界だった(戦前の旧帝大卒は真のエリートだ)。


<目次>
第1章 お金の話--基準は「月給百円」・・・物価はいまの二千分の一
第2章 戦前日本の「衣・食・住」
第3章 就職するまで
第4章 サラリーと昇進の「大格差」
第5章 ホワイトカラー以外の都市生活
第6章 暗黙の戦争支持

 


岩瀬彰『「月給100円サラリーマン」の時代』★★★★★


こちらもオモシロイ!

キャサリン・サンソム『東京に暮す』(岩波文庫)
武田友弘『戦前の生活』(ちくま文庫)


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