先月末、元JCDA日本合唱指揮者協会( Japan Choral Directors Association )理
事長、長老の佐々金治さんが97歳で亡くなった。JCDAは、昭和38(1963)年、「合
唱指揮者の技術向上と連帯を通じて、合唱界の発展に」寄与しようと発足した。発
足メンバーは21名だった。
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[明日の「ブンダバー」は、聴いた!見た!泣いた!笑った!JCDA合唱の祭典2009 です。お楽しみに!] 高校時代、英語の教師にKという50台も半ばの先生がいた。教頭、校長コースを歩 まず、生涯一教師、駄洒落の好きな方だった。演劇部の顧問をしておられ、授業中 には「シェークスピアの四大悲劇は?」という問題も出題された。「シェークスピ アは作品で何人も殺しているので . . . 本文を読む
昔の、マスコミの言葉でいえば、保守対革新が昭和の時代を自由に論議した対談で
ある。鶴見俊輔は大正11(1922)年生まれ。一方、上坂冬子は昭和5(1930)年生
まれ(今年4月に亡くなった)。帯には「165歳の激論 護憲派、改憲派の立場(-
-保守対革新にせよ改憲派対護憲派にせよ、そんな単純な区分けはまったくおかし
いが。)--を超えて語り尽くす」とある。
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以前、イスラームに興味を持った時に、集中的に数冊の本(専門的なことを分かり
やすく書いた新書など)を読んだ。その時に、イスラーム地域研究の専門家たる山
内昌之さんを知った。氏はまさしく団塊の世代である。現在は東大大学院の教授を
しておられる。
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F.Lアレンの『オンリー・イエスタデイ』は1920年代のアメリカを記録した傑作で
ある。アメリカ人は--それは歴史が浅いためにそうするという説があるがはたし
てどうだろうか。--なんでも記録する。
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私も一時ジャーナリストになりたいと無茶を考えたこともあったが、元NHKの池
上彰氏も私と同年の生まれ(同じ干支)で、しかも同じ大学同じ学部(経済学部)
の出身である。キャンパスですれ違っていたことだろう。記者になった話は興味深
い。
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米原万里さんは、私と同期というかまったく同い年である。私は、高校時代、なぜ
か東京外語のロシア語科を受験しようと考えていた時期があったが、もし--そん
なことはありえなかっただろうが--そこに現役で受かっていたら、露語ペラペラ
の米原万里さんと同じクラスになっていたのである。
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昭和52(1977)年9月13日、東京厚生年金会館でバッハ「マタイ受難曲」を聴い
た。H.J.ローチェ指揮の聖トーマス教会合唱団の演奏だった。第1曲目の9部合唱
「来たれ、汝ら娘たちよ」ではローチェがインテンポで八分音符を振り分けていた
ように記憶している。終曲に向けて緊張感が高まっていく演奏だった。
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[祝!サッカーW杯予選突破!対ウズペキスタン1:0]
音楽に真に感動したとき、出谷啓氏はサブイボ(関西弁。鳥肌のこと)が立つとい
うことを書いておられた。私の場合は、突然、身体が硬直して周りが見えなくなる
か、二の腕に力が入るか、または涙が溢(あふ)れてくるかである。
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もうかれこれ10年近く前になる。音楽の友ホールで開催される、畑中良輔先生監修
の日本歌曲「特別ガラ・コンサート」で、三宅春恵さん、栗本尊子(たかこ)さん
を知った。当時、三宅さんは82歳、栗本さんは79歳くらいではなかったかしらん。
お二人の、なんという味わいのある歌唱だったろう。
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20世紀に大きな影響を与えた人物であるマルクスもフロイトも(たまたまかどうか
はひとまずおくとして。)ユダヤ人である。 (--ロシア革命のレーニンもトロ
ツキーも同様だ。このあたりから「ユダヤ陰謀論」という荒唐無稽な話が出てくる。)
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日本では「あらゆる議論は最後には『空気』できめられる」。(本書、文庫版p
16)こういう著者がこの「空気」について研究した名著である。「『空気』できめ
られる」の前に「なんとなく」を付け加えるとより分かりやすい。
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瀬島龍三さんは超エリートである。陸軍士官学校からさらに陸軍大学校へ進み、首
席で卒業、恩賜の軍刀を受けている。昭和14年、参謀本部に配属になる。昭和20年
には、終戦直前に満洲の関東軍総司令部に転出。終戦後、ソ連によりシベリアに連
行される。
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本を読めば、山崎朋子さんは真面目な人であることが分かる。本書は昭和48
(1973)年、まだ私が学生時代、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。文庫化
されたのは比較的早く昭和50年であった。
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