夢ぽけっとの水内喜久雄先生から送られてきた、先生が書かれたはじめての小説。
読み出して、最初は翔太の年齢や背景が不明で戸惑ったが、すぐにのめりこんでしまった。
大手出版社の編集者、石田浩一は、軽井沢高原教会で白服の母娘に出会う。
「二匹の白い蝶が舞っている」と感じて、思わずカメラのシャッターを何度も押してしまう。
その後母のカメラで写真を撮ってあげて、偶然、同じペンションに泊まることに。
夜、母の青木純子とワインを飲みながら、癌で闘病中の父の夢・軽井沢のカフェの話をする
浩一はカフェを建て、客の第一号になるはずの純子を待ちながら、「準備中」を20年続け……。
やさしい人間模様と、しずかな落ちついた筆致。
読んでいて心地いい小説だった。
そして、ラストの方では、涙が止まらなかった。
これは「2000部の自費出版」の小説だ。
けれど、商業出版の小説以上に感動してしまった。
詩人が小説を書くと、こんなに心地いいんだ。
水内喜久雄先生、このお話、もっと多くの方に知ってもらいたいです!
ちょっとめげたことがあったが、小説に救われた。
いいお話って、お薬以上に効くな。
今日午後は療育センターのリハビリ前診察。
このコロナの状況だと、まだ本読みはできないなあ。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)