かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

大峰山脈奥駆は、前鬼(前期)と後鬼(後期)に分けて再訪へ

2019-05-20 09:46:20 | 日記
阿弥陀森から弥山間をワープし、天川登山口から1200メートル登り直し弥山山頂に立ったものの、視界の閉ざされた雨交じりの強風とこれからの更なる悪天の予報に2019年の奥駆踏破は、断念した。

山小屋で同泊した千葉の年金登山家のYさんは、オイラより1日後にスタートし、阿弥陀森をクリアしてきた強者で、山上ケ岳下山中にすれ違ったお方であったが、彼も悪天のため奥駆を断念するのだという。一日稜線の風雨に会い、濡れてやる気を失った風であった。
Yさんは、何度も奥駆を歩いているベテランで、コースを熟知していて、いろいろ教えていただいた。日本のどの山にもない大峰山系、とりわけ奥駆道の雰囲気が好きで、毎年のように歩いているのだという。

確かに、アルプスのような高山の華やかさはないが、スギやヒノキのヒトの森を抜けて現れるブナやシラベといった原生の森のたたずまいは稜線まで黒々とつづき、千年以上の長きにわたって踏まれてきた信仰の道を静に見守ってきたような命の気配を感じる。

神韻縹渺、仏教流布の厚かった関西のいにしえびとは、そのような、自然に仏を感じ、神を感じ、あらゆるピークに神仏の名を冠した。
 
大峰山を開山されたと畏敬される役行者。前鬼、後鬼を従者としてあちこちの由緒あるポイントに祠が建てられ、像が祀られている。

洒落ではないが、奥駆のコースを一気にクリアするには、年金登山家の一員となった今のオイラには、心身ともに無理そうなので、前期と後期の2回に分けて、来年また歩き直そうと決意した。

荷物も、4泊5日なら12キロ前後に減らせるだろう。滑落や疲労のリスクも減らせるだろう。


登山基地の宿のオヤジに、来年またよろしくと、挨拶して家路についた。


こんなに余った食料


好きになった原生林だ!


シラビソは、倒木で育ったコケ類から子孫を生み出すそうです。

天川には、倒木情報がありました。吉野方面にはなし。如何に、登山者が少ないか。

追伸
5日間の断酒に禁断症状出でず。
ただし、眠りの浅さは、飲酒時と変わらず。オシッコすること二度三度。一人歩きの山は、酒なしでも可なること証明せり。ラジオ深夜便を夢の友とす。
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