「おでんせ岩手券」のおかげで、賢治さんゆかりの南昌山(847.5m)に、登ってきた。直登ルートの登山口、南昌山神社にお詣りし、いざ、登ろうとした登山口の看板の内容は、長い登山歴でも初めての内容。「上級コース、途中引き返せなくなる可能性、自信のない方は遠慮してください」旨。どこがどう危険で、どういう技術が必要かさっぱりわからん。まるで国会答弁を聞くようだ。少し緊張感が走るが、急登にロープという事前情報で、岩や沢の登りやトラバースがないと分かっていたし、雪もほとんどない状況だったので、登りは、こちらのコースを選択。
結果、一ヶ所ロープを左手で持って、足場のない一枚岩を懸垂力でよじ登る箇所があったが、斜度40度以上の斜面に10数本も張り巡らされた雪のついたロープを握り続けたため手袋が濡れて、手がかじかんで痛くなったし、一本のロープを終えるごとに息を整え立ち止まりはしたが、2時間30分くらいで無事頂上に到達。低山ではあるが、久々の達成感と虚脱感。
この頂きに、銀河鉄道の天気輪があるというが、雪に埋もれてどれがどれやら。賢治さんの「経埋ムベキ山」とした遺言にしたがった法華経の経筒もこの山頂に眠っているはずだが、どこやら。
ひさびさ山頂で昼食、ゆっくりすごし、遊歩道のような五合目コースをゆっくり下る。キツかったが、上級の一員にまだとどまっていると、分けがわからず安堵しながら、盛岡中学時代の賢治さんと政次郎さんらも歩いただろう道を下る。
矢巾温泉前の看板
南昌山を描いたと言われる賢治さんの「日輪と山」
看板にあった夏至のひの南昌山の夕日
南昌山神社で無事を祈る
前倉コース登山口
くまさんの足跡🐾
やっとみえた南昌山 ここからの登りが、ロープ責めの「上級」コース
山頂の石碑 天気輪不明
誰が作ったか、山頂の雪だるまさん
宿でいただく南昌山