かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

一陽来復のあかしのピンク色

2022-03-11 18:12:57 | 日記

11年目の3.11、こうまで連日のようなウクライナで起きているロシアの手になる不条理なまでの暴力を映像で見せつけられていると、「地震>雷>火事>親父」ではなく、ヒトによって引き起こされる「戦争」こそ、ヒトのみならずあらゆる生命への脅威の最たるものであると理解できる。

今日は、血圧の薬をもらいに行きつけのクリニックを訪問したが、医師に「体調に変わったことがないですか」と聞かれたので「ウクライナ症候群で、TVを見続け、酒量が増し、運動不足にもなっているんです」と答えたら、医師は端末のオイラのカルテに真面目に「ウクライナ」と書きつけた。

そこから問診はそっちのけで、話題はウクライナの医療チームの献身的行動についての話になった。「ウクライナの医師や看護師は避難など考えず患者に寄り添っているのはスゴイですね」と言ったら、医師は、3.11や神戸の震災に全国のみならずイスラエルなど世界中の医療スタッフが駆けつけたことや、遡っては仙台大空襲の時も東北大の医師たちは懸命に働いたことなんかを、とくとくと話し続けた。たしかに、有事の際の医療関係者の献身的行為に光るものがあると思って「エライですわ、お医者さんや看護婦さんたち」と話したら、医師も脇に立つ看護婦さんもご機嫌そうだった。やっと問診に入って、こないだの血液検査結果を告げられたが「努力した結果、血糖値は正常値になった」とほめてくれた。

青葉の山や麓の道端は、一昨日あたりから気温上昇に呼応するように、地中から新しい命の芽吹きが爆発的なスピードで進んでおり、目を凝らせば灯りをともしたようなピンク色の花たちも顔をのぞかせはじめた。

色彩の乏しい枯れ葉色の林床からマキノスミレのピンクの花弁、道端のヒメオドリコソウのピンクの花弁、3.11の瓦礫の中から、ウクライナの瓦礫の中から、また萌えいずる命の色合いがお日様に顔をのぞかせることだろう。祈らずにはいられない。

     

            青葉の森のマキノスミレさん

     

          広瀬川河畔のヒメオドリコソウさん

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